アフリカノロバ

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アフリカノロバ
ソマリノロバ
ソマリノロバ
Equus africanus somaliensis
保全状況評価
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウマ目 Perissodactyla
: ウマ科 Equidae
: ウマ属 Equus
亜属 : ロバ亜属 Asinus
: アフリカノロバ E. africanus
学名
Equus africanus
Heuglin & Fitzinger, 1866
和名
アフリカノロバ
英名
African ass
African wild ass

アフリカノロバ(阿弗利加野驢馬、Equus africanus)は、動物界脊索動物門哺乳綱ウマ目(奇蹄目)ウマ科ウマ属に分類される奇蹄類。

分布

かつてはアフリカ大陸北部広域に分布していた。

エチオピア東部、ソマリア北部。スーダンに分布する可能性もあり。

形態

体長200cm。尾長45cm。肩高110-135cm。体重200-250kg。家畜用のウマを除けばウマ科最小種。背面は赤みを帯びた灰色、腹面は白い体毛で覆われる。

  • E. a. africanus ヌビアノロバ

肩部に十字状の黒い斑紋が入る。四肢に縞模様が入らない。

  • E. a. somaliensis ソマリノロバ

肩部に十字状の黒い斑紋が入らないか、あっても不鮮明。四肢に黒い縞模様が入る。

分類

  • Equus africanus africanus Heuglin & Fitzinger, 1866 ヌビアノロバ
  • Equus africanus somaliensis Noack, 1884 ソマリノロバ

絶滅亜種

  • Equus africanus atlanticus  アトラスノロバ

生態

サバンナや半砂漠地帯に生息する。単独もしくは10頭前後の小規模な群れを形成し生活する。

食性は植物食で、主にを食べる。

繁殖形態は胎生。1回に1頭の幼獣を産む。

人間との関係

約5000年前にアフリカ大陸北部において本種(亜種アトラスノロバ)を家畜化したものが、現在の家畜のロバの祖先になったとされる。

生息地では食用や薬用にされることもある。

開発による生息地の破壊や、食用や薬用の乱獲、家畜との競合や野生化したロバとの交雑による遺伝子汚染などにより生息数は激減している。

日本の飼育施設

東山動植物園(雄2頭、雌1頭)

関連項目

参考文献

  • 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、90頁。
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、38-41頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、45、155頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館、2002年、81頁。

外部リンク