アイメリア
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アイメリア属 Eimeria | |||||||||||||||||||||||||||
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Eimeria maxima のオーシスト
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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種 | |||||||||||||||||||||||||||
本文参照 |
アイメリア属(アイメリアぞく、学名:Genus Eimeria)とは、アピコンプレックス門に属する寄生虫の1属であり家禽の疾病であるコクシジウム症 (coccidiosis) に関与する種を含む。アイメリア属の原虫は単宿主性であり、その生活環に中間宿主や待機宿主は存在しない。主に消化管に寄生し、宿主体外に排泄された直後のオーシストは未成熟の状態であるが、1-2日でオーシスト内に2個のスポロゾイトを含む4個のスポロシストを形成して感染能を得る。薬物は有効であるが、食肉処理された食肉に残留する薬物による薬剤耐性の出現の可能性がある。ワクチンが開発されているが、1種類のワクチンは1種のアイメリア属にしか効果を示さない。成功事例では孵化した雛へのワクチン接種では生涯にわたり免疫が持続した。アイメリア属の感染による症状には多数のオーシストやメロゾイトの出芽による腸上皮の死滅を原因とする血便が含まれる。壊死組織が盲腸に詰まることにより盲腸の壊死がおこる。
種
- Eimeria acervulina アイメリア・アセルブリナ
- Eimeria ahsata
- Eimeria bovis
- Eimeria brunetti
- Eimeria fraterculae
- Eimeria maxima
- Eimeria meleagridis
- Eimeria mitis
- Eimeria necatrix アイメリア・ネカトリックス
- Eimeria praecox
- Eimeria stiedae ウサギ肝コクシジウム
- Eimeria tenella 鶏盲腸コクシジウム
- Eimeria zurnii
など
関連項目
参考文献
- 今井壯一ほか編 『最新家畜寄生虫病学』 朝倉書店 2007年 ISBN 4254460279
- 日本寄生虫学会用語委員会 「暫定新寄生虫和名表」 2008年5月22日