わさび平小屋
わさび平小屋(わさびだいらごや)は、岐阜県高山市の飛騨山脈(北アルプス)南部にある山小屋。
中部山岳国立公園内、高原川の支流の蒲田川の左俣谷に沿って付けられた林道の脇、標高1,402 mに位置する。新穂高温泉から徒歩で1時間ほど[1]。
概要
1957年(昭和32年)に、双六小屋の経営者であった小池義清が、双六小屋への荷継ぎのために、ワサビ平にこの小屋を建設した[2]。2015年(平成27年)現在、2代目で山岳写真家としても活動する小池潜(ひそむ)が経営している[3]。わさび平小屋のほか、同じ山域にある双六小屋・黒部五郎小舎・鏡平山荘の各山小屋も小池がオーナーを務める。
付近はブナの原生林となっている。このブナ林からの湧水を利用した風呂が小屋にあり、宿泊者限定で利用できる[4]。
小屋から10分ほど手前に笠ヶ岳の登山道の笠新道入口がある。飛騨山脈主稜線へは、林道を遡り小池新道から双六小屋方面へ向かう。2005年(平成17年)秋、左俣谷から奥丸山へ登る登山道が新設された。これにより、わさび平小屋を利用して、奥丸山から中崎尾根を経由して槍ヶ岳に至るルートが新たにできた。
営業期間
- 7月10日 - 10月20日(2015年)[4]
収容人数
60名。また、小屋のすぐ横にテント30張分のキャンプ指定地がある[4]。北アルプスの大部分が中部山岳国立公園内であるため、キャンプ指定地以外のテント設営は禁止されている。
主な施設
売店・食堂・簡易水洗トイレ・洗面所・乾燥室・無料の給水施設・公衆衛星電話などがある[4]。
近隣の山小屋
周辺の山
参考文献
- 『北アルプス山小屋物語』東京新聞出版局、ISBN 4-8083-0374-4
- 『北アルプス山小屋案内』山と渓谷社、ISBN 4-635-17022-5
- 『ヤマケイ アルペンガイド 上高地・槍・穂高』山と渓谷社、ISBN 4-635-01319-7
脚注
- ^ 北アルプス山小屋 双六小屋-わさび平紹介-
- ^ 『北アルプス山小屋物語』東京新聞出版局
- ^ 北アルプス山小屋 双六小屋-オーナー紹介-
- ^ a b c d 北アルプス山小屋 双六小屋-わさび平料金・施設-