あかんべえ
あかんべえ、あっかんべーまたはアッカンベーは、相手に向かって下まぶたを引き下げ、赤い部分を出して侮蔑の意をあらわす身体表現。現在では多くの場合、舌を向かって出すことを伴い、時として舌を出すことそのものを指すと受け取られることもある。また、侮蔑ではなく単に怒りを表すときに使用することも多い。日本国内において広く通用するが、やや子供っぽい印象を与える。
べかこうまたはべっかんこうという呼び方もあり、夏目漱石の『坊っちゃん』には「人差し指でべっかんこうをして見せた」という記述がある。
「あかんべえ」は田山花袋の『田舎教師』では、「後を振返って赤目(アカンベイ)をして見せて居る男生徒もある」とあり、「赤い目」の転訛(m子音はb子音と交代しやすい)としている。
本来はまぶたの裏の赤い部分を見せることを指すが、現在では「べえ」を舌の幼児語「べろ」の意ととらえて、舌を出すことを指すととらえる人も間々見られる。
また少なくとも英語圏でも同様の表現があり、顔文字で:-Pあるいは:P(左を上に見て、:を目に見立て、-を鼻に見立て、Pを舌を出した口に見立てる)という表現がある。
日本以外でのあかんべえの意味
日本以外では、あかんべえの仕草が異なる意味を示すことがある。外部リンクを参照。
漫画などでの表現
その他
- ミナミゾウアザラシ - 三重県伊勢市の二見シーパラダイスで飼育されている「丸子」はあかんべえの芸ができる。
- 桂べかこ
- ジャングル黒べえ - 主人公が魔法を使う際「ウラウラベッカンコ」のかけ声とともにこのポーズをする。
- ヤッターマン - 「ドクロベー」というキャラクターが存在する。
- アインシュタイン - メディア向けに撮られた写真で有名[1]。
- 舌診 - 小児科において医師に対して「あっかんべぇをしなさい」と言われたまま素直に赤目を指で見せる児童がいるようだ。