P (バンド)

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P は、短命に終わったアメリカ合衆国オルタナティヴ・ロック・バンド。1993年はじめにバットホール・サーファーズ (Butthole Surfers) のフロントマンであるギビー・ヘインズ (Gibby Haynes)(ボーカル)、俳優ジョニー・デップ(ギター/ベース)、俳優サル・ジェンコ (Sal Jenco)(パーカッション)、ソングライターのビル・カーター (Bill Carter)(ギター/ベース)によって結成された[1]

活動歴[編集]

このバンドは、1993年のオースティン音楽賞 (the Austin Music Awards) で最初のショーをおこない、エポニム(バンド名と同名)のアルバム『P』を1995年11月21日キャピトル・レコードからリリースした。このアルバムは、後に2007年5月8日キャロライン・レコードから再発売されている。バンドは、かつてデップが共同経営に加わっていたザ・ヴァイパー・ルーム (The Viper Room) で、しばしば不定期にギグを行なった。そのひとつは1993年10月30日に行なわれ、ラインナップにはレッド・ホット・チリ・ペッパーズフリーが参加していた。ヘインズは、その夜のラインナップ全員がそうであったように、俳優リヴァー・フェニックスの親友だった。バンドは「Michael Stipe」(R.E.M.マイケル・スタイプのことを取り上げた歌)を演奏し、その歌詞には「なつかしいマイケル・スタイプに会えてうれしいぜ、奴の車を見かけなかったし。奴とリヴァー・フェニックスは明日旅に出るはずだったけど (I'm glad I met old Michael Stipe, I didn't get to see his car. Him and River Phoenix were leaving on the road tomorrow)」、「でも俺たちはそれには乗らない、俺たちのハートのかけらも、マイケルも、リヴァー・フェニックスも、フリーも俺も (but we didn't have a part, not a piece of our heart, not Michael, River Phoenix or Flea or me)」といった言葉が入っていた。このとき、演奏していたバンドのメンバーは知らなかったのだが、フェニックスはザ・ヴァイパー・ルームの前の歩道上で心臓発作を起こして倒れていた[2]。フェニックスは翌10月31日未明に、コカインヘロインの過剰摂取による心不全で死去した。

ディスコグラフィ[編集]

このバンドの唯一のリリースは、エポニム・アルバム『P』である[1]。オリジナル盤は1995年11月21日キャピトル・レコードからリリースされた。このアルバムは、後に2007年5月8日キャロライン・レコードから再発売されている。バンドのメンバーは、ギビー・ヘインズバットホール・サーファーズ)、俳優ジョニー・デップThe KidsRock City Angels で既に音楽活動をしていた)、俳優サル・ジェンコ(『21ジャンプストリート』の "Blowfish")、ソングライターのビル・カーターであった。このほか、アルバムに参加したミュージシャンには、フリーレッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、スティーヴ・ジョーンズセックス・ピストルズ)、アンドリュー・ワイス (Andrew Weiss)(Weenロリンズ・バンド)、チャック・E・ワイス (Chuck E. Weiss)(ライトニン・ホプキンス、The G.D. Liars)、ルース・エルスワース=カーター (Ruth Ellsworth-Carter) らが含まれていた。

トラック・リスト[編集]

#タイトル作詞・作曲時間
1.「I Save Cigarette Butts」(ダニエル・ジョンストンのカバー)ダニエル・ジョンストン (Daniel Johnston])
2.「Zing Splash」 
3.「Michael Stipe」 
4.「Oklahoma」 
5.「Dancing Queen(ダンシング・クイーン)」(ABBAのカバー)ベニー・アンダーソンビョルン・ウルヴァーススティッグ・アンダーソン (Stig Anderson)
6.「Jon Glenn (Mega Mix)」 
7.「Mr. Officer」 
8.「White Man Sings the Blues」 
9.「Die Anne」 
10.「Scrapings from Ring」 
11.「The Deal」  
合計時間:

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b Strong, Martin C. (2003) The Great Indie Discography, Canongate, ISBN 1-84195-335-0, p. 248
  2. ^ Aaron, Charles (2007年7月30日). “They Came from Hollywood”. Spin. 2011年5月21日閲覧。

外部リンク[編集]