MICA (ミサイル)

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MICA
MICA P1220883.jpg
MICA IR
種類 空対空ミサイル
短距離防空ミサイル
個艦防空ミサイル
製造国 フランスの旗 フランス
性能諸元
ミサイル直径 160mm
ミサイル全長 3.1m
ミサイル全幅 560mm
ミサイル重量 112kg
弾頭 12kg
射程 500m-60km(AAM型)
12km(SAM型)
射高 9,000m(SAM型)
推進方式 固体燃料ロケット
誘導方式 中間指令誘導および
ARH(MICA RF)
ないしIIR(MICA IR)
飛翔速度 マッハ4
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MICA(ミカ)は、MBDA社により製造されるフランス対空ミサイル。MICA自体はMissile d'Interception, de Combat et d'Autodéfenseの頭文字を取って作成されているアクロニムである。 シュペル530後継の空対空ミサイルMICA EM(MICA RF)と、マジック後継の空対空ミサイルMICA IRに加え、VLS発射型としたVL MICAおよびVL MICA NAVALが存在する。

MICA[編集]

EMはélectromagnétiquesに、RFはRadio Frequencyにそれぞれ由来し、アクティブレーダーホーミング式を指す。IRはimagerie infrarougeに由来し、赤外線画像式ホーミング式を指す。両者の差異はシーカー部分のみであり、シーカーの交換により互換性を有している。ファイア・アンド・フォーゲット、発射後の目標選定および母機とのリンクによる中間指令誘導が可能である他、ミサイル自体が目標を決定することも可能となっている。また、IR型のシーカーは大気の条件が良ければ60km先の目標を探知できる感度を持つため、赤外線捜索追跡システム(IRST)のように使用することもできる。共通の弾体を使うことで整備性が高められているが、格闘戦用ミサイルとしては大型なため機動性が悪く、中距離ミサイルとしては小型なため推進燃料が足りず、射程が短くなってしまうことは避けられなかった。

1980年代半ばより開発が開始され、1997年から引き渡し開始。フランスより先に台湾ミラージュ2000-5の装備として受領を開始し、フランス空軍が採用したのは1999年のことであった。現在、ラファールおよびミラージュ2000-5の主要空対空ミサイルとなっており、数ヶ国で採用、3,000発以上が生産されている。しかし、前述の理由からマジックとの交代は進んでいない。

VL MICA[編集]

VL MICAおよびVL MICA NAVALは、MBDA社の企画によるMICAを転用した垂直発射型対空ミサイルである。9,000mまで到達可能であるが、射程は12kmと短い。地対空型のVL MICAは、4発のミサイルを収納したランチャーによって運用され、6秒間隔で発射可能である。艦対空型と合わせて、フランスによる開発が開始され、オマーン海軍の警備艦に12セルの搭載が見込まれている[1]

運用国[編集]

外部リンク[編集]