CRYORIG

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
久虹科技有限公司 [1]
JIU HONG TECHNOLOGY CO., LTD.[1][2]
CRYORIG H7
CRYORIG H7
種類 株式会社
本社所在地 中華民国の旗 台湾
新北市新莊區幸福路828號2樓 [1]
設立 2013年[3][4]
外部リンク www.cryorig.com ウィキデータを編集
テンプレートを表示

CRYORIG(クライオリグ[5]、Cryorig, LLC[3])は、台湾PCパーツ・周辺機器メーカー[4]。母体はJIU HONG TECHNOLOGY CO., LTD.[6]中国語: 久虹科技有限公司、台湾新北市新荘区[1]

歴史[編集]

2013年設立[3][4]。Thermalright、Prolimatech、Phanteksといったメーカーに在籍し、CPUクーラーの設計に携わっていたベテランの技術者らが集結したとされる[4]。ブランド名は「低温」・「冷凍」を意味する「cryo」と、「装備」・「艤装」を意味する「rig」を組み合わせたものである。日本国内代理店は2018年11月30日までディラック、以降はリンクスインターナショナルが務める[3]

2014年、第一弾となるCPUクーラー製品「R1 Ultimate」を発売。ヒートパイプヒートシンクフィンとのはんだ付け技術「DirectCompress」、ヒートパイプ配置を工夫した「Heatpipe Displacement Optimization」[4]、フィン間隔の異なるヒートシンクを組み合わせた「Jet Fin Acceleration System」といった独自技術を投入。冷却性能の高さに加え、組み付けも容易であった[7]。2014年、改良型「R1 UNIVERSAL」発売[8]。冷却性能の高さを維持しながら、ファンを薄型化し他のパーツとの干渉を抑えたデザインが評価され、日本の自作PC専門誌『DOS/V POWER REPORT』PCパーツ100選 2016 CPUクーラー部門レコメンド銀賞を受賞した[9]。そして2016年には「R1 Premium BOX」発売と、R1シリーズは根強い人気に支えられてのロングセラー商品となった[10]。このほか全高を低く抑えたトップフロー型の「C1」(74mm)[11]および「C7」(47mm)[12][注 1]、気流を整えるハニカム構造のフィン「Hive Fin」を採用した「H5 UNIVERSAL」といった製品がある[15]

CPUクーラー以外の製品としては、PCケース製品「Taku」(2017年発売)などがある[16]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ CPUクーラー製品の「C7」の派生製品として、ヒートシンクの素材をアルミニウムからに変更した「C7 Cu」(2018年発売)がある[13]オーバークロッカーの清水貴裕はCRYORIG製品について、昔は高品質であったが「C7 Cu」の発売あたりから品質低下が見られるようになったと自身のYouTubeチャンネル動画で述べている[14]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 久虹科技有限公司” (中国語). 台灣公司網. 2023年5月9日閲覧。
  2. ^ Privacy Policy”. DeepCool. 2023年5月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e “「冷却のベテラン」による新メーカーがハイエンドCPUクーラーを来年発売”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). (2013年12月30日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/629526.html 2023年5月20日閲覧。 
  4. ^ CRYORIG Japan (@CRYORIGJapan) / Twitter”. 2023年5月20日閲覧。
  5. ^ Privacy Policy”. CRYORIG. 2023年5月20日閲覧。
  6. ^ 瀬文茶 (2014年1月23日). “瀬文茶のヒートシンクグラフィック CRYORIG「R1 Ultimate」”. PC Watch (インプレス). https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/sebuncha/631932.html 2023年5月20日閲覧。 
  7. ^ “「冷却パーツのベテラン」が作ったCPUクーラー「R1 UNIVERSAL」が発売”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). (2014年3月19日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/640267.html 2023年5月20日閲覧。 
  8. ^ “【PCパーツ100選 2016(23)】CPUクーラー部門 その1”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). (2016年1月21日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/dosv/739650.html 2023年5月20日閲覧。 
  9. ^ “根強い人気のCRYORIG製CPUクーラー「R1」に特別セット、当たりもあり”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). (2016年11月5日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1028462.html 2023年5月20日閲覧。 
  10. ^ “CRYORIGから14cmファン搭載の低背CPUクーラーが発売”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). (2014年5月2日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/646949.html 2023年5月20日閲覧。 
  11. ^ “全高47mmの薄型CPUクーラー「C7」が発売、CRYORIG製”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). (2015年9月8日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/720189.html 2023年5月20日閲覧。 
  12. ^ “CRYORIGの薄型CPUクーラー「C7」に銅製ヒートシンクモデルが登場”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). (2018年4月20日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1118123.html 2023年5月20日閲覧。 
  13. ^ 清水貴裕 (14 May 2022). 【新製品】CRYORIG H7 Ultraをレビュー!激戦の12cm空冷の覇者になるか?取り付け方法から性能計測まで! (YouTube). 該当時間: 7:20 - 7:40.
  14. ^ “ハニカム構造採用のCRYORIG製CPUクーラーが発売”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). (2014年8月25日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/663320.html 2023年5月20日閲覧。 
  15. ^ “液晶ディスプレイを置ける省スペースPCケース「Taku」が発売、CRYORIG製”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). (2017年11月20日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/663320.html 2023年5月20日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]