7thGARDEN

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7thGARDEN
ジャンル ダーク・ファンタジー
バトルアクション
少年漫画
漫画
作者 泉光
出版社 集英社
掲載誌 ジャンプスクエア
レーベル ジャンプ・コミックス
(JUMP COMICS SQ.)
発表号 2014年9月号 - 連載中
巻数 既刊5巻(2016年4月現在)
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7thGARDEN』(セブンスガーデン)は、泉光による日本漫画作品。『ジャンプスクエア』(集英社)2014年9月号から連載中。話数カウントは「root.○」。

あらすじ

二つの月が見える星に、人々が文明を築き上げていた。蒸気機関が最先端技術で、電気を利用する技術は未だ現れていない。

宣周歴718年、その星に存在する七つの大州の一つであるエクシブには、その星の世界最大の宗教であるアンティクォリスト教を国教とする「神聖ブレイス王国」が存在していた。

神聖ブレイス王国の片田舎、カルナの村に、猛獣「カルナの悪魔」を討伐すべく出かけた 庭師・アウィン=ガードナーは、カルナの悪魔を討伐後、蔦に絡まった美しい女を見つける。女は千年の眠りから目覚め、自らを悪魔「ヴィーデ」と名乗った。

ヴィーデは天使を一人残らず殺す、と言う。

ヴィーデはアウィンを契約者として、この世のものならざる物質の鉈に変化し、カルナの村を襲う賊を退ける。

登場人物

主要人物

アウィン=ガードナー
カルナの村の屋敷の庭師。17歳。
旧名はアウィン=グラジオラス。騎士団長の父を持つ良家の出身だったが、理不尽な魔女裁判により父が処刑されたことで家は没落、母と2人アトラの山奥に逃れるがほどなくしてその母も自殺し1人になる。その後しばらくは山奥で獣同然の生活をしていたが、6年前にマリィと出会い屋敷の庭師としてカルナ村に招き入れられた。このときの恩義からマエイィや屋敷の使用人たちを「新しい家族」として大事に想っており、彼女らを傷つける者には一切容赦しない。
ヴィーデ / マリアンヌ=デュナミテス
アウィンの落ちた洞穴で眠っていた美しい悪魔。赤毛のロングヘアの髪型をした美女の姿をしており、ボンデージ風の服装をしている。自称18歳。アウィンと悪魔の僕の契約をしてからはカルナの村の屋敷で使用人になった。大の甘党。
かつて天使たちとは仲間だったようだが、何らかの形で袂を分かっており、彼らを深く憎んでいる。そのことから、「この世界の小人を支配する6人の天使をすべて地に落とし、私の世界を取り戻す」ことを望んでいる。
戦闘の際には大鉈へと姿を変える。

カルナ村

マリフィエル=フィアクル
カルナの村の屋敷の令嬢。14歳。通称・マリィで、アウィン以外使用人達はそう呼ぶ。カルネシエ(イオラ)の実子ではなく、親に捨てられ教会で死にかけていたところを拾われた。
アシュリエル=ハウスキーパー
カルナの村の屋敷の家政婦長。通称・アシュリィ。屋敷の使用人のうち、最も古株の人物。
6年前、両親を亡くし山に住み着いて旅人を襲っていたアウィンをヴィーデの契約者として強く推した人物。ヴィーデ以外にアウィンの本性とこれまでの人生を知っている数少ない人物の一人である。
イルミナ=メイドサーバント
カルナの村の屋敷の使用人。
フィゴル
カルナの村の屋敷の使用人。
カルネシエ=フィアクル
カルナの村の屋敷の主人。マリィの父親。イオラのこの世界での仮の姿。

天使

名前の表記は「天使としての名/本名」とする。

レアキム / モロクルス
第一天使。
レイブーグ / ロキヘル
第二天使。人間を生物兵器に変化させる「禁忌の果実」の開発者。
レアファル / レヴィアート
第三天使。セラスと契約し神聖ブレイス王国を影で支配している。武器化すると光線を放つ巨大な砲台になる。
レイル / ベルフェール=フォグレット
第四天使。イレイン王国を影で操っている。ヴィーデや他の天使からはベルの愛称で呼ばれる。人々を操ることを「人形劇」・「ミニチュア遊び」などと言い自分の掌の上で踊らせることを楽しんでいる。青い髪のツインテールの髪型をした少女の姿をしており、白いスクール水着セーラー服を合わせたような服を着ている。オルニシェルを使い革命を裏で操っていた。その後はエリザベートを操りアウィンとヴィーデを殺そうとしたが、ヴィーデの攻撃「閃薙鋏(せんていばさみ)」によって返り討ちにされ体を真っ二つにされる。その後マリアに直接殺された。
マリアとは元親友。好物はとミニチュア遊び(=この世界の混乱)。
レイトゥラエ(ウルペース)
第五天使。
レイカラブ(ハルーフ)
第七天使。

神聖ブレイス王国

セラス=C=ブレイス
神聖ブレイス王国グリストス三世の第5王子にしてクイント大聖堂の司教。北方の地クイントルを治めている。昔は辺境の地を治めていたが、レアファルと契約し力を得たことで今の地位まで出世を遂げた。
イシク=グリフィット
アンティ騎士団の騎士であり、アンティ=エイワス学院で剣の指導をしている。アウィンとは旧知の仲。
ドロテア=グラジオラス
アウィンの母。病気で屋敷からほとんど出られない体だが、たびたび病室から抜け出していた。アウィンに、大切な人を護れる本当の強さを教えてくれた。
オルラが処刑された後、都からアトラ村へ行くことになるが心労と薬が買えないことで病気が悪化し、アウィンの重荷にならないために首吊り自殺した。
オルラ=グラジオラス
アンティ第五騎士団の団長であり、アウィンの父。優しく聡明で、互いに譲り合うという、人間の正しい在り方を唱えていた。
病気で屋敷からほとんど出れないドロテアのために少しでも美しいものがれるようにと庭のデザインや庭仕事をしていた。
宣周歴709年、都での連続殺人事件、”切り裂きサドック”の犯人として大量殺人の罪で死刑された。
バトラール枢機卿
首都協会法王補佐。オルラに武装準備の強硬派の考えを改めるよう説得するため、オルラの屋敷で強硬派を集めた食事会を設けるように要請していた。

イレイン王国

オルニシェル=ペタンコート
通称「悪魔の王妃」。レイルに言われた通り、記者に「麦がなくてパンが作れないなコーンでタシュカリを作ればいいじゃない!」と言ったため市民革命が起き、処刑される。
エリザベート=ラドゥリエル
元イレイン王国王女。オルニシェルの義妹。
アイシア=アナヒータ
エリザベートの侍女。
レギオン将軍
市民革命隊長。右目に眼帯をしている。

その他の人物

セフィラ
天使の一人がこの名を出したとき、ヴィーデが憤ったため、ヴィーデと関係がある人物だと推測される。
イオラ
人間の少年。ヴィーデの甥(ヴィーデの姉の子)。アウィンのこれまでを知っており、その素性はマリィの父親のカルネシエ=フィアクル。ヴィーデと同じく悪魔の力を行使出来る。アウィンには「味方でなく手伝っているだけ」と言っている。
リズ
アウィンとヴィーデがイレイン王国へ行っている間にイオラと共にカルナの村の屋敷を天使から手出しできないようにしている。

用語

地理

神聖ブレイス王国
アンティクリスト教を国教としている。セラス曰く、1000年前、偉大なる者クォリストは、夢の中で天使より七つの言葉を授かり、その意志を継いだセラスの祖もまた天使より建国の命を受け、建国されたと伝えられている。
神聖ブレイス王国の南西にはアウィン等の住むフィアクル家があるカルナの村が、北端の国境沿いにはセラス王子が統治していたクイントルがある。
イレイン王国
ブレイスより南の隣国。言語はイレイン語。浪費と弾圧と我侭に満ちた王宮に国民は立ち上がり、レギオン将軍が市民を率いて宮殿を制圧。国民は独立議会を設立し、王政は終わりを告げる。
作中では描写されていないが、デウス艦隊と呼ばれる強大な海洋戦力を有している。
カトレア帝国
ブレイスより東の隣国。蒸気戦車と呼ばれる兵器群を有する軍事帝国。世界最先端の技術力を持つとされている。

宗教

アシュリエル=ハウスキーパーの発言より、以下の宗教があることが確認されている。

アンティクォリスト教
エクシブ全域
起教
アーミス地域
ナワト教
ナワト最大勢力
アロム教
アトラトナン大陸
イシュ教
テスカトリ

書誌情報

脚注

出典

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク