金新朝

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金新朝(キム・シンジョ、: 김신조: Kim Shin-Jo1942年6月2日[1] - )は、韓国牧師。元朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)工作員[2]

1968年1月21日に発生した青瓦台襲撃未遂事件において、当時の大韓民国大統領朴正煕の暗殺を試みた31名の朝鮮人民軍兵士の2人の生き残りのうちの1人である[3]

来歴[編集]

日本統治下の朝鮮咸鏡北道清津市出身[4]

興南高等機械専門学校を卒業後、工場に勤務[4]。1961年3月8日に朝鮮人民軍に入隊[4]。1967年6月、部隊に転属[4]

1968年1月17日、124部隊は韓国に潜入[4]

もう1人の生き残りである朴在慶北朝鮮に帰還したが、金新朝は大韓民国国軍に捕えられ捕虜となり、解放までの約1年間に渡って尋問を受けた[5][6]

金は後に韓国に帰順し、金在現(キム・ジェヒョン、: 김재현)に改名した後[2]京畿道にあるソウル聖楽教会牧師となり、妻と2人の子供をもうけた[7]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 「あゝ有難きこの自由――朴大統領暗殺ゲリラ部隊の唯一人の生存者が語る北鮮の実態 / 金新朝」『動向』第1305号、動向社、1971年7月1日、48 - 55頁、NDLJP:2781009/25