郵便受け

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軒下に設置した郵便受け。川越市内にて。

郵便受け(ゆうびんうけ)は、配達された郵便物や新聞などを受け取るための装置。通常は、投入口と取り出し口を備えたとなっている。「ポスト」と呼称されることが多いが、郵便物を差し出す郵便ポスト(郵便差出箱)とは別の物として区別が必要である。

素材・設置形態[編集]

金属製、プラスチック製、木製などがあるが、金属製が主流である。通常は玄関や門のところに設置される。郵便受け単体の製品のほか、建築時に作りつけになっているものもある。アパートには各戸に「ドアポスト」がある場合が多い。郵便法第四十三条 (高層建築物に係る郵便受箱の設置)によると階数が3階以上で、その全部又は一部を住宅、事務所又は事業所の用に供する建築物で、総務省令が定める建築物は出入口付近に郵便受箱を設置することとなっている。こうした郵便受けの集合体を、集合郵便受箱、または集合受箱と呼んでいる。

プライバシーの問題から、をかけられるようになっているタイプのものが多い。錠の種類としては、キーロックやダイヤルロックなどがあるが、しっかりと鍵をかけていてもスロット部分から手や器具を用いて取り出すことが可能な場合もあり、ことに集合住宅の集合ポスト(郵便受け)がそうなっている場合などに、「ドアポストのほうに入れて下さい」と表示し、封鎖している例も見られる。これには、単に階下まで降りていくのが面倒だからという理由も考えられる。

投函物と問題点[編集]

郵便受けに投函されるものは郵便物や、認可を受けた新聞などに留まらず、飲食店などの、いわゆる投げ込みチラシを含む。それらの競争が激しい地域などでは、郵便受けが宣伝で埋め尽くされることもある。集合住宅は一般家庭よりもチラシを配布する側にとっては効率が良く、それらが集中する傾向にあるため、それらを捨てるための専用ゴミ箱が置かれていることも多く、一部では管理組合によって「広告禁止」の掲示がなされているところも見られる。

なお、これらの行為を行うため他人の土地の敷地や建物などに立ち入る等した場合、住居侵入罪が成立することがある。

  • 広告チラシの郵便受けへの投入については、ポスティングを参照。

郵便受けと文化[編集]

日本は明治維新以降著しく西洋化を遂げたとは言え、郵便制度などにおいてもさまざまな相違点が見られる。アメリカの映画やドラマ、漫画などを見ていると、半円柱様の形状をした郵便受けの側面に、小さな金属製の小旗(赤い場合が多い)がついていることがある。これは中に郵便物が入っている印であり、郵便配達員が郵便物を入れたときや家の住民が自分から出したい郵便物を入れた場合にはその小旗も一緒に立てて合図しておき、郵便物を取り出し中を空にするときにはその小旗も倒して戻す。こういったシステムがある背景としては、アメリカでは各家庭から郵便ポストまでの距離が遠いという事情があると推察される。

日本語でいう「郵便受け」は英語では通常"letter box"ないし"mailbox"と呼ぶ。日本での「ドアポスト」にあたるものは"mailslot"と呼ぶ。"doorpost"というと、玄関の両脇の柱(ポスト)を指す。

海外の郵便受け[編集]

イギリスでは各家庭にある郵便受けのことをレターボックス"letter box"という。形状としては、真横から見た形状が横長の長方形で、上方部分(屋根部分)が丸い、筒を半割りにして乗せたような形状になっているタイプが最も象徴的な形状として知られている。アメリカ合衆国では、レターボックスは郵便ポストの事を示す。

アメリカ合衆国では郵便受けに差し出し郵便物を入れておくことで発送することができる。

関連項目[編集]