レターパック

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レターパックとは、日本郵便が提供する第一種郵便物のひとつ。郵便約款上は「特定封筒郵便物」とされ、日本郵便が販売する「特定封筒」に入れた郵便物を送達する。 本項では、同じ特定封筒郵便物であるスマートレターについても述べる。

概要[編集]

レターパックのサービスは、エクスパック500の後継サービスとして、2010年4月1日に始まった[1]。 このサービスを簡単に言えば、「準速達[注 1]で、郵便料金込みの専用封筒付き」のサービスである。日本国内限定のサービスであり、国外への発送はできない。料金は発着地域に関わらず一律だが、それぞれ封筒付きの料金で510円の「レターパックプラス」と360円の「レターパックライト」の2種類がある[注 2]

レターパックプラスは速達簡易書留に取扱の厳密性を無くしたものに近い。レターパックライトは速達特定記録の速達性を少し落としたものに近い。 サービス開始当初は、「レターパック500」「レターパック350」と称していたが、2012年5月下旬以降在庫がなくなったものから現名称のものが販売された[3]

郵便局や一部のコンビニエンスストア[注 3]などで販売される専用封筒を購入し、切手を貼らずに郵便ポストや郵便窓口で差し出す。 封筒サイズは340mm×248mmで、A4サイズの普通紙であれば100枚程度を入れることが可能である。なお、郵便ポストに投函できるとされているが、封筒サイズが比較的大きいため、ポストの差し入れ口の大きさや形状によっては入らないことがある[注 4]

「郵便物扱い」となるため信書の送付も可能である[注 5]。ただし、当サービスに特殊取扱を付けることはできない。従って書留や配達日指定などを付けることはできない。

郵便追跡サービスが利用できるが、紛失や破損時の補償は一切なく、封筒には精密機器や貴重品を送付しないよう注意を喚起する文面が記載されている。現金・貴金属等の貴重品や、爆発物・毒劇物等の郵便禁制品は送ることができない。また、割れ物、精密機器、生もの等の腐敗しやすい物、芸術作品等の送付はご遠慮くださいとしている[7]。さらに、封筒には航空機による輸送が可能かどうか判別するため「品名」を記載する欄がある[注 6]。また、重量は最大4kg以内である。

日曜・祝日も配達を行う[9]。ただし会社や学校のように配達先が休業日のところには配達しない。

サービスの詳細[編集]

レターパックプラス[編集]

  • 旧名称は「レターパック500」である。
  • 料金は510円。集荷も行う。デザインは赤。
  • 手渡し配達(対面配達)であり、受取人が受領証に押印か署名をする。
  • 「配達時」に配達完了の端末入力を行う。
  • 約款において「速達扱い」を謳っていないが、実際の送達日数は、在宅ならば速達に近い。留守だと受け取れないので実際の配達日は遅れる。なお、正式な速達扱いではないので、配達が遅れたとしても速達料金相当の料金が返還されることはない。土日祝は会社や学校宛ては休業が多いので月曜回しになることが多い[要出典]
  • 留守の場合、宅配ボックスのあるマンションならば宅配ボックスに配達する。

レターパックライト[編集]

  • 旧名称は「レターパック350」である。
  • 料金は360円。厚さは3cm以内。局にある3cmゲージを通らなければ引受拒否となる。集荷は行わない。デザインは青(レターパック350時代は薄ピンク)。
  • 受箱(郵便受け)に配達する。
  • 「配達後」に配達完了の端末入力を行う。
  • 約款において「速達扱い」を謳っていない。実際には、郵便局間の輸送は速達扱いであるものの、配達は速達やレターパックプラスと違って最先便配達の義務がなく、昼過ぎまでに配達局に到着したものは当日夜までに配達すれば良いことになっている。土日祝は会社や学校宛ては休業が多いので月曜回しになることも多い[要出典]

他のサービスへの影響[編集]

  • サービス内容がレターパックライトと部分的に重複するポスパケットは、本サービス開始に伴い料金が400円から350円に値下げされた。

スマートレター[編集]

2015年4月3日から始まったサービスで、レターパックより小さな封筒を用い、封筒付き料金は180円である[10]。サイズは250mm×170mmで、郵便約款上は「小型特定封筒」と呼ばれる。受箱(郵便受け)に配達する。レターパックと異なり、重量は1㎏以内、厚さは2cm以内で、郵便追跡サービスの利用はできないため追跡番号やバーコードは印刷されておらず、品名の記載欄もない。配達も日曜・祝日は行われない。

当面は東京都内の郵便局、切手類販売所及びオンライン通販でのみ販売されるが、2015年5月中に販売地域を千葉県埼玉県神奈川県等に拡大し、以後も順次拡大される予定である。なお、差出し・配達先については当初から日本全国で可能である。

注釈[編集]

  1. ^ 日本郵便Webサイトのお届け日数を調べるで、レターパックプラスは「速達」と同じ配達時期が表示される。また、『「レターパックライト」の送達日数は、おおむね「レターパックプラス」と同様ですが、配達の状況により遅れる場合がございます』とされている。
  2. ^ 封筒はそれぞれ専用のものを使用するため、「レターパックライト」用の封筒で差額150円の支払い(または切手の貼付)をしても「レターパックプラス」として利用することはできない。ただし、2014年4月1日の料金改定前に販売された500円又は350円のレターパックに差額10円分の切手を加貼して差し出すことは可能である[2]
  3. ^ ローソン[4]サークルKサンクス[5]デイリーヤマザキ[6]など。
  4. ^ 1997年ごろから設置が始まった新型ポスト(郵便差出箱10号 - 14号など)については差し入れ口が幅広に作られているため問題なく入る。
  5. ^ エクスパックは荷物扱いのため、信書を送付できなかった。
  6. ^ 具体的な品名の記載がない場合、「日用品」「雑貨」「小物類」「精密機器」「化粧品」「○○」「○○」のように航空危険物かどうか判別できない記載となっている場合は航空便による輸送ができず、配達が遅れる場合があると案内されている[8]

出典[編集]

  1. ^ 「レターパック」4月1日サービス開始”. 郵便事業 (2010年2月22日). 2015年4月10日閲覧。
  2. ^ レターパックを差し出す際に切手を貼る必要はありますか?”. 日本郵便. 2015年4月10日閲覧。
  3. ^ レターパックの愛称とデザインが変わります”. 郵便事業 (2012年5月16日). 2015年4月10日閲覧。
  4. ^ 店内サービス-郵便ポスト、切手・ハガキ・収入印紙、レターパック”. ローソン. 2015年4月10日閲覧。
  5. ^ 店内サービス(予約・ギフト)”. サークルKサンクス. 2015年4月10日閲覧。
  6. ^ 店内サービス-収納代行サービス・切手・ごみ処理券”. 山崎製パン. 2015年4月10日閲覧。
  7. ^ レターパックで送れないものは何ですか?”. 日本郵便. 2015年4月10日閲覧。
  8. ^ ゆうパック・レターパックをご利用いただく前に、ご確認ください!”. 日本郵便. 2015年4月10日閲覧。
  9. ^ 祝日における郵便物等の集配業務”. 日本郵便. 2015年4月10日閲覧。
  10. ^ 「スマートレター」の販売・提供開始”. 日本郵便 (2015年3月6日). 2015年4月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]