ハナブサ・リュウ

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英隆から転送)
ハナブサ・リュウ
生誕 1949年
日本の旗 大阪府高槻市
国籍 日本の旗 日本
別名 英 隆
職業 写真家
著名な実績 プレス功労賞(2008年)
活動拠点 東京
パリ
配偶者 小椋三嘉
公式サイト https://lyuhanabusa.blogspot.com/
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ハナブサ・リュウ(Hanabusa Lyu、1949年 - )は、日本写真家。海外では、Lyu Hanabusa (リュウ・ハナブサ)で活動する。初期の頃は、英 隆(はなぶさ りゅう)の名義で活動していた[1]。妻は小椋三嘉[2]

経歴・人物[編集]

1949年大阪府高槻市に生まれる[3]。7歳のときにカメラを両親から贈られて写真を始める[4]。写真はほぼ独学で学んでいる[4]。ファッションデザインを学んだ後、写真雑誌の編集や写真家のアシスタントを経て、フリーランスの写真家になる[5]1970年、銀座ニコンサロンでの写真展「もうひとつのなにか」でデビュー[5]1978年からパリに4年間滞在する。以後、東京とパリで主に活動する。作家とのコラボレーション映画監督俳優アーティストなどのポートレートを発表する[3]1991年から再びパリに8年間滞在する。ポートレートやファッション、建築や彫刻など芸術作品、豪奢なホテルやフランス料理、風景や旅の写真などの作品を発表する[3]2008年、長年にわたりパリの観光事業に貢献してきたことが認められ、パリ市観光会議局からプレス功労賞を小椋三嘉とともに受賞する[1][2]

主な写真展[編集]

  • もうひとつのなにか (1970年 銀座ニコンサロン)
  • 意識の彼方からやってくるもの (1976年 銀座ニコンサロン)
  • 日本の若い写真家5人展 (1977年 グラーツ、オーストリア= 参加)
  • パリに生きる女たちの肖像 (1980年 銀座ニコンサロン / 1981年 新宿ニコンサロン)
  • 創造の時 - au moment de la creation - (1982年 ツァイト・フォト・サロン)
  • KABUKI - 歌舞伎 - (1982年 富士フォトサロン)
  • アヴィニヨン演劇フェスティバル写真展 (1982年 アヴィニヨン、フランス = 参加)
  • KABUKI (1983年 テアトル・ロンポアン、パリ)
  • 巴里神話 - PARIS ROMAN - (1983年 ツァイト・フォト・サロン)
  • パリ・ニューヨーク・東京 (1985年 つくば写真美術館 '85 = 参加)
  • フェミニテ - パリに生きる女たち - (1985年 東京日仏学院ギャラリー)
  • 裸体幻想 (1989年 ツァイト・フォト・サロン)
  • QUI EST-ELLE ? - キ・エ・テル? - (1994年 ツァイト・フォト・サロン)
  • femme fatale - ファム・ファタル - (1995年 ツァイト・フォト・サロン)
  • QUI EST-ELLE ? Ⅱ - キ・エ・テル? Ⅱ- (1995年 イル・テンポ)
  • BAROQUE (2001年 新宿ニコンサロン / 大阪ニコンサロン)
  • PRESENCE (2001年 イル・テンポ)
  • MODE - モード写真展 - (2003年 ツァイト・フォト・サロン = 参加)
  • MARURU / TAHITI (2003年 イル・テンポ)
  • NUDE PORTRAIT+ (2004年 バストレイズ横浜)
  • BODY WORK - 肉体作品 - (2006年 パストレイズ丸の内)
  • 美の王国 (2007年 銀座 ニコンサロン / 大阪 ニコンサロン)
  • パリ・パラス・ホテル(2008年 東京日仏学院ギャラリー)
  • アルカション湾 三十六景 (2014年 Hôtel Ville d'Hiver , Arcachon 、フランス = 参加)
  • 身体作品 (2015年 銀座 ニコンサロン / 大阪 ニコンサロン)
  • パリの肖像 1976-2016 (2016年12月 大阪 ニコンサロン / 2017年1月 銀座 ニコンサロン)
  • ル・コルビュジエを追いかけて - Seeking after Le Corbusier - (2018年10月 ニコンプラザ 新宿 THE GALLERY1+2 / 11月 大阪 THE GALLERY)
  • 肖像✦身体 -Portraits✦Bodies- (2022年11月 ニコンプラザ東京 THE GALLERY / ニコンプラザ大阪 THE GALLERY)

作品リスト[編集]

主な写真集
  • KABUKI (1981年フランス / DOUBLE PAGE - FANCE)
  • フェミニテ - パリに生きる101人の女たち - (1984年 思索社) - 序文 : 安部公房、 解説 : 谷川俊太郎
  • 楽園幻想 タヒチ (1990年 玄光社) - 序文 : 荒俣 宏
  • プレザンス - PRESENCE - (1996年 七賢出版) - 解説 : アラン・ジュフロワ Alain Jouffroy
  • BACK (1996年 新潮社)
  • MARURU (1997年 新潮社)
  • LAZY FISH (1998年 新潮社)
  • PARIS PARIS (1998年 新潮社)
  • BEDROOM (1999年 新潮社)
  • TAKE OFF YOUR CLOTHES (2001年 ぶんか社)
  • パラス - パリの極上ホテル - (2008年 小学館

その他 ・共著 ・著作

  • サーカムナビゲーション (1980年 イザラ書房) - 文:池澤夏樹
  • 水中出産 (1983年 集英社) - 文:コリーヌ・ブレ
  • 朝、起きて、君には言うことが何もないなら -TOKIO FEMINITES- (1986年 講談社) - 文:高橋源一郎
  • LE YEMEN (1995年 ACR Edition - France) - 文 : Alain Jouffroy , Michel Bulteau
  • シエスタ・昼の夢 - 松本ちえこ写真集 - (1995年4月 ぶんか社) ISBN 4-821-12066-6
  • Uk.asagan - 永作博美写真集 - (1997年 ぶんか社)
  • COOL - 森口博子写真集 - (1997年 ぶんか社)
  • INNOCENT (1999年 新潮社) - 小説:小池真理子
  • ロォム - 真田広之写真集 - (2000年 七賢出版)
  • A (C) LIAR - 大友康平写真集 - (2000年 新潮社)
  • いとおしい日々(2000年 徳間書店 / 2005年 徳間文庫) - エッセイ:小池真理子
  • アラン・デュカス - 進化するシェフの饗宴 - (2005年 新潮社) - 文:小椋三嘉
  • 別冊太陽「ルーヴル美術館」(2005年 平凡社
  • 別冊太陽「パリ オルセー美術館」(2006年 平凡社)
  • 別冊太陽「モネ 」 - 光と色の革命児 - (2007年 平凡社)
  • 別冊太陽「ルノワール」-色の魔術師 - (2008年 平凡社)
  • 美しいヌードを撮る!(2013年 平凡社新書
  • 別冊太陽スペシャル「ル・コルビュジエ」-モダニズム建築の美を追いかけて- (2023年8月 平凡社)

脚注[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]