等角航路

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等角航路(とうかくこうろ)とは、地球上の2点間を結ぶ航路のうち、進行方向が経線となす角度舵角)が常に一定となるものをいう。航程線とも呼ばれる。

地球上での等角航路

概要[編集]

地球上の2点を航路で結ぶことを考えた場合、地形海流などの外的要因がなければ、最短距離を結ぶ大圏航路大圏コース)が、燃料や所要時間を節約する上で最も望ましい。

大圏航路を進むには、その位置に応じて常に舵角を修正する必要がある。GPSなどの方法で正確な現在位置を知ることのできる現代では、大圏航路を利用することに問題は少ない。

しかしそのような物のなかった時代に、沿岸を離れて目印のない大洋を渡る航路を進むには、大圏航路は非常に困難であった。天体観測によって緯度を測定することはできても、経度を測定することはできなかったためである。

これに対し等角航路は、現在どの地点まで進んでいるかを考慮する必要がなく、常に一定の舵角を維持すればよい。羅針盤により舵角は容易にわかるため、大航海時代に広く利用された。

地図と等角航路[編集]

地図投影法のうち、任意の地点で角度が保存される図法を正角図法と呼ぶ。メルカトル図法はその代表的な例である。

正角図法の地図上では任意の二点間の等角航路が直線で表されるため、海図として広く使用されてきた。

メルカトル図法で描かれた世界地図を目にすることは多い。この地図上では、等角航路が直線となるのに対し、大圏航路は極地に近づくように湾曲した曲線として描かれる。

たとえば、東京からサンフランシスコへ向かう場合、緯度はほぼ等しい(東京が北緯35度41分、サンフランシスコが北緯37度46分)ので、等角航路は緯線に沿ってほぼに向かう直線となる。これに対し大圏航路は、地図上では東京から北東に向かい、次第に東に向きを変えながら北緯50度近辺、アリューシャン諸島まで北上し、その後は南東へと向きを変える曲線となる。

しかしこの2つのコースを地球儀上に移し変えて見ると、大圏航路がほぼ直線の最短コースであるのに対し、等角航路が実際には曲線である事がわかる。

航路を結ぶ2点が同じ経度にあり南北方向に進む場合、あるいは2点が共に赤道上で東西方向に進む場合のみ、等角航路は大圏航路と重なり最短距離となる。

関連項目[編集]