福島to2021‐あれからと、これからと→
『福島to2021‐あれからと、これからと→』（ふくしま とぅ2021-あれからと、これからと→）は、2011年3月11日に発生した東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所事故から2021年3月で10年を迎えるにあたって行われている福島県内のテレビ局5局による共同キャンペーンである。
概要[編集]
元は2019年1月から福島中央テレビ（中テレ）とNHK福島放送局の2局が行っていたキャンペーン。夢に向かってチャレンジを続ける県民の姿を放送やウェブ配信で紹介したり、局の垣根を超えてキャスターやアナウンサーが互いの番組に出演[1]したり、選挙啓蒙のCMを共同で制作[2]するなど、コラボレーション企画を展開していた。
2020年11月より福島放送、テレビユー福島、福島テレビ（福テレ）の3局が加わり、県内全テレビ局によるキャンペーンとなった。県内全テレビ局が主体となったキャンペーンはこれが初めて[3]。
キャンペーンの顔として、郡山市出身の俳優・西田敏行が起用され、キャンペーンタイトルの声と題字を担当している。スポット楽曲は福島高校出身の音楽家・大友良英が提供している[4]。
つながるウィーク[編集]
第一弾[編集]
2021年1月18日（月）から1月22日（金）までの5日間、18時台の夕方のニュースがコラボレーションする「つながるウィーク」を実施。その第一弾として、各局の男性キャスターが被災地の「あれからと、これからと」を取材し特集VTRを制作。各局のニュース番組に生出演し、それぞれの視点から県内の現状、課題、そして未来について伝えた[5]。
各局の番組と担当キャスター、取材先[編集]
- はまなかあいづToday（NHK福島放送局）
- ゴジてれ Chu !（中テレ）
- ふくしまスーパーJチャンネル（福島放送）
- Nスタふくしま（テレビユー福島）
- テレポートプラス（福テレ）
出演スケジュール[編集]
各局とも月曜日は自局制作番組に出演する。火曜日以降は他局のスタジオに赴き、そのテレビ局の番組に生出演して特集VTRを紹介する。
| 1月18日（月） | 1月19日（火） | 1月20日（水） | 1月21日（木） | 1月22日（金） | |
|---|---|---|---|---|---|
| はまなかあいづToday | 芳賀健太郎 | 豊嶋啓亮 | 奥秋直人 | 内田智之 | 緒方太郎 |
| ゴジてれ Chu ! | 緒方太郎 | 芳賀健太郎 | 豊嶋啓亮 | 奥秋直人 | 内田智之 |
| ふくしまスーパーJチャンネル | 内田智之 | 緒方太郎 | 芳賀健太郎 | 豊嶋啓亮 | 奥秋直人 |
| Nスタふくしま | 奥秋直人 | 内田智之 | 緒方太郎 | 芳賀健太郎 | 豊嶋啓亮 |
| テレポートプラス | 豊嶋啓亮 | 奥秋直人 | 内田智之 | 緒方太郎 | 芳賀健太郎 |
第二弾[編集]
2021年2月15日（月）から2月19日（金）まで、各局の女性キャスターによる第一弾と同様の取り組みが行われた[6]。
各局の番組と担当キャスター、取材先[編集]
- はまなかあいづToday（NHK福島放送局）
- ゴジてれ Chu !（中テレ）
- ふくしまスーパーJチャンネル（福島放送）
- Nスタふくしま（テレビユー福島）
- テレポートプラス（福テレ）
出演スケジュール[編集]
| 2月15日（月） | 2月16日（火） | 2月17日（水） | 2月18日（木） | 2月19日（金） | |
|---|---|---|---|---|---|
| はまなかあいづToday | 高石桃子 | 菅家ひかる | 出口朋香 | 安藤桂子 | 野尻英恵 |
| ゴジてれ Chu ! | 野尻英恵 | 高石桃子 | 菅家ひかる | 出口朋香 | 安藤桂子 |
| ふくしまスーパーJチャンネル | 安藤桂子 | 野尻英恵 | 高石桃子 | 菅家ひかる | 出口朋香 |
| Nスタふくしま | 出口朋香 | 安藤桂子 | 野尻英恵 | 高石桃子 | 菅家ひかる |
| テレポートプラス | 菅家ひかる | 出口朋香 | 安藤桂子 | 野尻英恵 | 高石桃子 |
5局同時放送[編集]
東日本大震災から10年の2021年3月11日、夕方のニュース番組内（18時40分頃から）において被災地5か所からリレー中継を行った[7]。リレー中継は5局で同時放送され、県内5つのチャンネルがすべて同じ映像を放送した。
- NHK福島放送局 - 大熊町
- 中テレ - 楢葉町
- 福島放送 - 田村市
- テレビユー福島 - 浪江町
- 福テレ - 双葉町
備考[編集]
- 月一回、各局の報道責任者が集まる会において災害対応の取材について話し合っており、災害発生時に代表カメラで共同取材ができる覚書を交わすことが検討されている[8]。
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ “NHK×FCTのコラボ企画 放送してますよ！！ ＠髙石桃子”. NHK福島放送局 (2019年7月10日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ “【中テレNHKコラボ】参院選共同キャンペーンＣＭ撮影の舞台裏”. YouTube (2020年11月10日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ “福島県内テレビ５局が力結集 震災10年へ番組、「挑戦する人」紹介”. 福島民友新聞 (2020年11月10日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ “東日本大震災から10年の節目、福島初の5局共同キャンペーンの狙い〜インタビュー前編”. Screens (2021年1月18日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ “1月はいつもと違ったニュース番組を5局で放送！福島の夕方ニュースがコラボレーション「つながるウィーク 第一弾」が今月18日（月）からスタート！”. NHK福島放送局. 2021年1月27日閲覧。
- ^ “どのチャンネルとみればいいか迷う…！2月も福島の夕方のニュースがコラボレーション！「つながるウィーク 第二弾」が今月15日（月）からスタート！”. NHK福島放送局. 2021年2月20日閲覧。
- ^ “3.11テレビでつながる。福島がつながる。5つのチャンネルが同時放送する「リレー中継」を実施します。”. NHK福島放送局. 2021年3月21日閲覧。
- ^ “復興報道「あれからと、これからと」、福島ローカル５局共同の新たなチャレンジ〜インタビュー後編”. Screens (2021年1月25日). 2021年1月27日閲覧。
外部リンク[編集]
- 福島5局共同キャンペーン『福島to2021‐あれからと、これからと→』 - ウェイバックマシン（2020年11月10日アーカイブ分）