東レ・カーボンマジック

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東レ・カーボンマジック株式会社
Toray Carbon Magic Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
521-0023
滋賀県米原市三吉215-1
北緯35度18分57秒 東経136度19分29秒 / 北緯35.31583度 東経136.32472度 / 35.31583; 136.32472座標: 北緯35度18分57秒 東経136度19分29秒 / 北緯35.31583度 東経136.32472度 / 35.31583; 136.32472
設立 2013年4月
業種 繊維製品
法人番号 6160001007477
事業内容 炭素繊維複合材料を使ったカーボンコンポジット製品の設計・解析を含む試作と製造
代表者 奥 明栄(代表取締役社長)
資本金 4億8750万円
従業員数 190名
主要株主 東レ株式会社(100%)
主要子会社 ムーンクラフト株式会社
外部リンク www.carbonmagic.com
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東レ・カーボンマジック株式会社(とうレ・カーボンマジック、: Toray Carbon Magic Co., Ltd.)は、滋賀県米原市に本社を置く、主に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使った製品の設計、解析を含む試作と製造を行う企業。またレーシングカーの製造を行うレーシングカーコンストラクターである。

沿革[編集]

  • 2001年、前身の「童夢カーボンマジック」を設立(資本金3000万円、従業員30名)。
  • 2006年、滋賀県米原市に本社工場を建設。タイに量産を受け持つ子会社、童夢コンポジット・タイランドを設立。
  • 2012年、米原本社工場に第2工場増設。
  • 2013年4月、東レは童夢カーボンマジックの全株式を取得し子会社化。東レ・カーボンマジック株式会社に社名変更。(東レ株式会社100%出資、資本金1億6250万円)。タイの量産子会社をカーボンマジック(タイランド)株式会社に社名変更[1]
  • 2014年、米原本社工場に第3工場増設(資本金4億8750万円)。
  • 2015年、カーボンマジック(タイランド)新工場建設。
  • 2018年11月、ムーンクラフトの全株式を取得、子会社化すると発表した[2]

主な製品[編集]

前身の童夢カーボンマジックでは、レーシングカー童夢・S102やF107のCFRPモノコックや外装パーツを製作した。2014年からSUPER GTGT500クラスの共通パーツのモノコック、リアウイング、スキッドブロックを製作している[3]。またEVレーシングカーの日産・リーフ NISMO RC_02のモノコック、前後共通サブフレーム等を製作した。自動車部品以外にも、飛行機ドローン車椅子下町ボブスレーなどのCFRP製部品を製作している[4]

レーシングカーコンストラクター[編集]

2022年8月、SUPER GT、FIA-F4を主催するGTアソシエイションは、FIA-F4で2024年シーズンより使用される、第2世代車両のサプライヤー体制を発表。シャシーは東レ・カーボンマジック、エンジンはトムスが開発・供給することが明らかとなった。第2世代FIA-F4車両はHaloに代表されるFIAの安全要件に準拠。モノコックの側壁は従来比強度10倍、耐貫通性能は1.7倍と安全性が向上する[5][6]

同年11月5日、2024年から導入される新シャシー「MCS4-24」を、モビリティリゾートもてぎで発表した[7]

また2024年からは、ホンダレーシングスクール鈴鹿の「HRS-Suzuka Formula」で使用されるスクールカーとして「HRS-F24」を供給する[8]

脚注[編集]

  1. ^ 株式会社童夢カーボンマジックの買収について”. 東レ株式会社. 2013年3月18日閲覧。
  2. ^ ムーンクラフト株式会社の株式取得について”. 東レ・カーボンマジック株式会社. 2018年11月8日閲覧。
  3. ^ タイでカーボン製レーシングカーを量産しアジア圏に普及させたい”. WEB CARTOP. 2016年2月29日閲覧。
  4. ^ 製品事例”. 東レ・カーボンマジック株式会社. 2022年8月11日閲覧。
  5. ^ FIA-F4第2世代車両のサプライヤーが決定。シャシーは東レ・カーボンマジック、エンジンはトムスが供給”. autosport web. 2022年8月7日閲覧。
  6. ^ GTA、東レ・カーボンマジック製シャシー採用のFIA-F4第2世代車両概要発表 SUPER GT最終戦で初公開へ”. Car Watch. 2022年8月8日閲覧。
  7. ^ 第二世代のFIA-F4マシン『MCS4-24/TMA43』お披露目。スーパーGT第8戦でデモランを実施”. autosport. 2022年11月5日閲覧。
  8. ^ HRS鈴鹿、2024年に新型教習車両を導入。F1日本GPで佐藤琢磨、岩佐歩夢がデモ走行 - オートスポーツ・2023年9月19日

外部リンク[編集]