早川漣

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早川 漣
個人情報
生誕名嚴 惠漣
国籍日本の旗 日本
生誕 (1987-08-24) 1987年8月24日(36歳)
大韓民国の旗 韓国全羅北道全州市
居住地東京都
身長180 cm (5 ft 11 in)
体重75 kg (165 lb)
スポーツ
日本の旗 日本
競技アーチェリー
クラブ株式会社デンソーソリューション
獲得メダル
アーチェリー
日本の旗 日本
オリンピック
2012 ロンドン 女子団体
全日本選手権
2020 2011 2010

早川 漣(はやかわ れん、大韓民国名:嚴 惠漣〈オム・ヘリョン〉[1]1987年8月24日 - )は、大韓民国全州出身の日本アーチェリー選手。日本体育大学[2]株式会社デンソーソリューション(旧デンソーセールス)所属。ロンドンオリンピックアーチェリー競技女子団体銅メダリスト。

人物[編集]

姉は北京オリンピックアーチェリー日本代表の早川浪大韓民国名:嚴惠浪〈オム・ヘラン〉)。幼少の頃、両親が離婚したため、韓国の父方の元で育つ。アーチェリーは小学3年のときに始める。全北体育高校から実業団に進んだが[3]2007年に母親の日本人との再婚を契機として、先に来日していた姉を追って来日し[4][5]、日本体育大学に入学。

2009年末に日本国籍を取得し[6]、その後、大学4年生のときに日本代表に選出された。2010年全日本ターゲットアーチェリー選手権大会で初優勝。

大学卒業後の2011年4月より長崎県のスポーツ専門員として長崎県立佐世保商業高等学校に在職し、同校でアーチェリー部の副顧問を務めた[7]。同年7月、イタリアトリノで行われたアーチェリー世界選手権でベスト16に入り、ロンドンオリンピック個人出場枠を獲得。10月、イランテヘランで行われたアジア選手権では個人戦で3位、女子団体で優勝、混合で準優勝。ロンドンオリンピックテストマッチ個人戦4位。

2012年6月、アメリカのユタ州オグデンで行われたロンドンオリンピック最終予選3位決定戦でグルジアを破り、最後の団体戦出場枠を獲得。

7月29日川中香緖里蟹江美貴とともに出場したロンドンオリンピックアーチェリー競技の女子団体3位決定戦でロシアを破り、団体戦では男女通じて日本初の銅メダルを獲得した[8][9] [10] [11] 。個人戦は3回戦敗退。

2014年秋の長崎国体で女子団体優勝。これを最後にしばらく競技から離れる。

2015年3月、右肩痛の悪化の為引退する意向を示す。その後長崎国際大学にて指導に回る。

2016年4月、現役復帰を望む周囲の声に翻意し、チョープロの社員兼V・ファーレン長崎に所属するアーチェリー選手として活動を再開して現役復帰を宣言。東京オリンピックでアーチェリー日本代表を目指すことを明らかにした[12][13]

2017年5月、中国・上海で行われたワールドカップに出場し、個人戦で3位。

2017年6月、トルコ・アンタルヤで行われたワールドカップに出場し、団体戦で準優勝。

2017年8月、ドイツ・ベルリンで行われたワールドカップに出場し、混合で古川高晴選手と組み準優勝。

2018年6月、アメリカ・ソルトレークシティで行われたワールドカップに出場し、団体戦で3位。

2018年8月、ブルガリア・ソフィアで行われた欧州グランプリに出場し、個人戦・団体戦ともに準優勝。

2018年11月、東京オリンピックへの出場を見据え、東京・渋谷に本社を置く株式会社デンソーセールス(現:株式会社デンソーソリューション)と雇用契約締結。[14]

2018年11月、静岡・つま恋で行われた世界選手権一次選考 兼 2019日本代表選考会に出場し2位通過

2019年2月、アメリカ・チュラビスタで行われた世界選手権二次選考をトップ通過

2019年3月、静岡・つま恋で行われた世界選手権三次選考を4位通過

2019年4月、所属先の社名が統合により「株式会社デンソーソリューション」に変更

2019年4月、コロンビア・メデジンで行われた世界選手権最終選考(ワールドカップ予選)で日本選手4番となり、世界選手権出場権獲得ならず(上位3名が進出)。ワールドカップ決勝に出場し、個人戦9位。

2019年9月、アーチェリー公式大会「ISPS HANDA CUP」に出場し、団体戦3位。(個人戦は4位)

2019年10月、静岡・つま恋で行われた全日本選手権に出場し3位

2019年11月、東京・夢の島で行われた東京五輪1次選考会に出場し1位通過。2020年ナショナルチーム代表にも選出[15][16]

2019年11月、都内中学校にて講演実施[17]

2019年12月、デンソーグループ 社員親睦イベント参加。アーチェリー体験コーナーで子供らと対決。

2020年11月、全日本選手権9年ぶり3度目の優勝。コロナ禍の中、感染対策を十分に取り行われた久々の大会で順調な調整ぶりを発揮。

2021年1月、アディダス バイ ステラ・マッカートニー最新コレクションのモデルに起用

メディア出演歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 最強国に生まれて 時事通信 ひのき舞台へ。「いざ!」
  2. ^ 早川 漣(日本オリンピック連盟、2012年7月30日閲覧)
  3. ^ “アーチェリーで日本初のメダル!3人娘のアスリート人生とは”. ZAKZAK. (2012年7月30日). http://www.zakzak.co.jp/sports/etc_sports/news/20120730/spo1207301221006-n1.htm 2012年7月30日閲覧。 
  4. ^ “かつての母国と並ぶ表彰台=日本で楽しさ再発見-早川選手”. 時事通信. (2012年7月30日). https://www.jiji.com/jc/olympic?s=newslist&k=2012073000326 2012年7月30日閲覧。 
  5. ^ 韓流姉妹、日の丸背負う 国籍取得しアーチェリーで五輪目指す - 朝日新聞 ・2011年5月14日
  6. ^ “五輪アーチェリー:早川、支えてくれた日韓に感謝の一矢”. 毎日新聞. (2012年7月30日). http://mainichi.jp/sports/news/20120730k0000e040178000c.html 2012年7月30日閲覧。 
  7. ^ “アーチェリー女子団体で銅メダル 早川選手の地元佐世保も歓喜”. 西日本新聞. (2012年7月30日). http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/315639 2012年7月30日閲覧。 
  8. ^ “アーチェリー女子団体が「銅」、五輪初メダル”. 読売新聞. (2012年7月30日). https://web.archive.org/web/20120801095442/http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2012/news/other/archery/1/20120730-OYT1T00145.htm 2012年7月31日閲覧。 
  9. ^ ロンドン五輪本番(英語) 2:35:00 〜3位決定戦 日本vsロシア - YouTube・2012年7月29日
  10. ^ 五輪アーチェリー女子団体銅の3人が会見 - YouTube 朝日新聞社・2012年8月3日
  11. ^ 大爆笑 ロンドンオリンピック 女子バレーのメダル獲得の瞬間の三宅アナが!? - YouTube ・2018年1月26日公開
  12. ^ 現役復帰の早川「東京でメダルを」 ロンドン五輪団体銅 - 産経ニュース・2016年6月8日
  13. ^ 活動再開のアーチェリー早川漣「東京五輪でメダル」 - 日刊スポーツ・2016年6月8日
  14. ^ デンソーセールス トップアスリートと雇用契約締結  ~女子アーチェリー 早川 漣選手~ - @Press・2018年11月6日
  15. ^ アーチェリー、古川、早川ら2次選考へ - 共同通信・2019年11月14日
  16. ^ アーチェリー、古川、早川ら2次選考へ - JOC公式サイト・2019年11月14日
  17. ^ オリパラ教育 アーチェリー早川選手来校 - 江東区立第三砂町中学校・2019年11月26日
  18. ^ アーチェリーの早川漣選手が登場! - TBSラジオ・2019年1月26日
  19. ^ 篠原信一さん、アーチェリー早川漣と「ツインタワーズ」結成!?突撃体験リポート - スポーツ報知・2019年4月16日
  20. ^ King & Princeメダルラッシュアーチェリー - 日本テレビ・2019年5月
  21. ^ スポーツの力 早川漣選手 - CNCi・2019年7月22日

外部リンク[編集]