白鳳ビル

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新宿ソフトから転送)
株式会社白鳳ビル
本社
種類 株式会社
設立 1989年9月27日
業種 不動産・アミューズメント事業
法人番号 9011102006611
事業内容 DVD鑑賞(試写)店のチェーン運営等
代表者 中川一博
資本金 1千万円
売上高 143億円
総資産 395億8682万5000円
従業員数 1,300名
関係する人物 森下景一
外部リンク https://hakuhou-b.com/
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本社ビル案内板 2023年6月22日撮影

株式会社白鳳ビルとは、1989年創業の東京都新宿区新宿に本社を置くDVDレンタル複合カフェなどを運営する企業である。不動産、飲食ビジネスも営む、俗にいう森下グループの基幹企業[1]

都市部を中心にロードサイドへも出店し九州は熊本県から北は北海道まで全国で展開している。2019年3月18日に有限会社新宿ソフトから商号変更。同日に新宿区新宿5丁目10番6号から新宿区新宿5丁目9番24号に移転。

概要[編集]

テレフォンクラブを創業[編集]

有限会社新宿ソフト・旧本社ビル
新宿ソフト・高田馬場事務所(リンリンハウス・花太郎・金太郎事業部)
ドラゴンアイス渋谷店(2007年10月閉店)

新宿ソフト社長、森下景一が1980年代の新宿・歌舞伎町でテレクラ・リンリンハウスを創業[2][3]。当時のマスメディアでも大きく紹介された。当時の競合店では1時間3,000円が相場であった利用料金を、リンリンハウスチェーンは1時間800円に値下げして低価格を前面に出した価格政策を打ち出し、利用客を取り込むことに成功した。

このビジネス形式を日本各地のテレクラ店舗を出店に際して応用し、各地の歓楽街にネオンサイン看板を派手に施された店舗の出店を続けた。「入会金無料、1時間800円」のフレーズをエンドレステープで繰り返し店舗入口のスピーカーから大音量で流したり駅前でのポケットティッシュ配布など、独特の宣伝・運営には繁華街の風紀の乱れ、景観を損ねるという声もあった。このビジネス方式は現在同社グループ傘下のインターネットカフェ・マンボーの低価格料金設定・チェーンの運営展開にも応用されている。

多角経営[編集]

その後新事業としてダイヤルQ2事業、ビジネスホテル、ラブホテルなどのホテル事業などでグループ規模を拡大。系列グループの統括会社として、1989年に有限会社新宿ソフトを設立。2000年以降からはインターネットカフェチェーン事業の推進、法規制で斜陽事業となったテレクラに代わり、ビデオボックス事業への転換など進める。現在は主にテレクラやホテル・ビデオボックスなどの店舗事業と、2ショットダイヤルや出会い系サイトなどの通信・ネット事業から構成されている。2007年には、スポーツバーやアイスクリームショップといった外食事業へ進出する。

DVD鑑賞店(関西ではDVD試写室)を全国に200店舗を展開する。2010年頃までは「ビデオボックス」「DVDボックス」「個室ビデオ」とも呼ばれていたが、事実上店舗でのレンタルはDVD、Blu-ray 等のデジタルソフトのみの取り扱いとなった為、現在では「DVD鑑賞」「DVD試写室」と公共的な報道等では通称となる。

主な関連グループ[編集]

池袋グランドホテル/池袋セントラルホテル/池袋パークサイドホテル、その他池袋・新宿・渋谷・錦糸町等繁華街を中心に多数

その他[編集]

マドンナの通算11作目のアルバムからのシングルカット曲「ジャンプ」(2006年)のプロモーションビデオクリップ・新宿ロケシーンに新宿ソフトのチェーン店舗が利用された。

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b c 歌舞伎町の風俗王が開いた「ナチス礼賛」歌謡ショー | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]”. Smart FLASH[光文社週刊誌]スマフラ/スマートフラッシュ (2020年8月19日). 2021年3月20日閲覧。
  2. ^ 安息の地か、魔窟か ネットカフェの危うい最新事情 | 企業戦略”. 東洋経済オンライン (2007年5月30日). 2021年3月20日閲覧。
  3. ^ a b Robot Restaurant founder hosted Nazi-themed event in '17” (英語). TokyoReporter (2020年8月20日). 2021年3月20日閲覧。

外部リンク[編集]