成瀬正二

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成瀬正二(1925年)

成瀬 正二(なるせ せいじ、1893年12月26日 - 1960年1月29日)は、日本工学者海軍軍人海軍技術少将正五位勲四等海軍航空技術廠雷撃部長[1]

経歴[編集]

位階[編集]

賞罰[編集]

研究内容[編集]

  • 流体工学
  • 雷撃機から軍艦を攻撃する航空魚雷の飛行安定性(木製尾部安定板)と姿勢制御(加速度制御)に関する技術開発。
  • 海面に投下した航空魚雷は沈降から素早く上昇に転じなければならなかった。そのために、空中および水中でローリングを制御して上方向を保つ必要があり、それを世界に先駆けて実現した(詳細は九一式魚雷)。

逸話[編集]

  • 海底が浅い真珠湾攻撃の際に使用された航空魚雷は全て成瀬が率いた研究グループによる設計である。
  • 日本海軍において雷撃部長なる役職に就いたのは成瀬だけである。

親族[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ 造兵科士官一覧”. 2016年7月25日閲覧。
  2. ^ 海軍辭令公報、第1447號、昭和19年」 アジア歴史資料センター Ref.C13072097800 
  3. ^ 内閣海位第三二号」 アジア歴史資料センター Ref.A11114581200 
  4. ^ 人海位第二四六号」 アジア歴史資料センター Ref.A12090393000 
  5. ^ 海軍公報號外、昭和18年8月13日」 アジア歴史資料センター Ref.C12070433400 
  6. ^ 海秘人第四二号」 アジア歴史資料センター Ref.C05034044800 
  7. ^ [1], 関口安義『成瀬正一の道程(II)──松方コレクションとのかかわり』](文教大学文学部「文学部紀要」第19-2号 2006-03
  8. ^ [2]文官高等試験合格者一覧-文官高等試験外交科(外交官及領事館試験)
  9. ^ [3]在イラン日本国大使 日本人墓地墓参