山下裕貴

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山下 裕貴
UNMISS派遣部隊に年頭の辞を述べる山下陸上幕僚副長(当時)(2014年1月1日、南スーダンにおいて。)
生誕 1956年6月
日本の旗 日本 宮崎県
所属組織 陸上自衛隊
軍歴 1979 - 2015
最終階級 陸将
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山下 裕貴(やましたひろたか、1956年(昭和31年)6月9日 - )は、日本の元陸上自衛官(陸将)。1979年、陸上自衛隊入隊。自衛隊沖縄地方協力本部長、東部方面総監部幕僚長、第3師団長、陸上幕僚副長中部方面総監などの職を歴任。特殊作戦群の創設にも関わる。2015年、陸将で退官。宮崎県出身。防衛大学校本科第25期相当。職種は特科(野戦)。千葉科学大学客員教授日本文理大学客員教授

略歴[編集]

著書[編集]

  • 『オペレーション雷撃』文藝春秋、2020年11月19日。ISBN 978-4-16-391301-8。説明:謎の武装組織が占拠、中国軍の最新兵器が持ち込まれた沖縄県多良間島。これを解放せんと、陸上自衛隊特殊作戦群が作戦を開始する。
  • 『完全シミュレーション 台湾侵攻戦争』講談社 KODANSHA +α新書、2023年4月17日。ISBN978-4-06-531959-8。説明:「問題は、侵攻のあるなしではない。それがいつになるかだ」中国の台湾侵攻について、各国の軍事・外交専門家はそう話す。中国の指導者・習近平はなにをきっかけに侵攻を決断するのか。その際、まず、どのような準備に着手するのか。アメリカ台湾はその徴候を察知できるのか――。元陸上自衛隊最高幹部が、台湾侵攻を完全にシミュレーション。中国台湾を隔てる台湾海峡は、もっとも短いところで140キロもある。潮の流れが速く、冬場には強風が吹き、濃い霧が発生して、夏場には多くの台風が通過する、自然の要害である。ロシアによるウクライナ侵略では、地続きの隣国にもかかわらず、弾薬や食料などの輸送(兵站)でロシア軍は非常な困難に直面し、苦戦のもっとも大きな原因となった。中国台湾に向け、数十万の大軍を波高い海峡を越えて送り込むことになる。上陸に成功しても、その後の武器・弾薬・燃料・食料・医薬品の輸送は困難をきわめる。「台湾関係法」に基づき、「有事の場合は介入する」と明言しているアメリカも、中国の障害となる。アメリカ軍が動けば、集団的自衛権が発動され、同盟国の日本・自衛隊も支援に回る。つまり、自衛隊ははじめて本格的な戦闘を経験することになる。日米が参戦すれば、中国台湾アメリカ日本の3ヵ国を敵に回し、交戦することを強いられる。それでも、習近平総書記率いる中国は、「必勝」の戦略を練り上げ、侵攻に踏み切るだろう。そうなったとき台湾はどこまで抵抗できるのか。アメリカの来援は間に合うのか。台湾からわずか110キロの位置にある与那国島は、台湾有事になれば必ず巻き込まれる。与那国島が、戦場になる可能性は高い――。手に汗握る攻防、迫真の台湾上陸戦分析。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

2017.7.20 産経新聞WEBニュース 京都府防衛協会総会記念講演[1]

2018.11.30 横須賀ロータリークラブ 卓話[2]

脚注[編集]

  1. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年7月20日). “「優れた指揮官養成が国家繁栄につながる」山下裕貴前総監が講演 京都府防衛協会総会”. 産経WEST. 2020年9月15日閲覧。
  2. ^ RID2780横須賀ロータリークラブ”. yokosuka-rc.jp. 2020年9月15日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]