天道 (新宗教)
天道(てんどう)とは、中国にて発祥した新宗教・一貫道の別名教団。日本における教団としては天道総天壇(てんどうそうてんだん)とも称する。インドやウガンダでも布教が行われている。
輪廻を断ち切る「得道(天道の三宝を授けられること)」による救済を説くほか、現世利益を強調し神仏に向け護摩供を行う。
中華文化を基調としており、兵庫県三田市の玉皇山弥勒寺をはじめ各地の拠点におかれた弥勒菩薩像は布袋になぞらえられた造形となっている。
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[編集] 崇拝対象
創造神ラウムを最高神に据え、万教帰一を説く。全ての宗教・宗派が説く神はラウムと同一であるとする。ラウム神のフルネームは「萬霊真宰無生老ム(ばんれいしんさいむせいらうむ)」。最後のムは「中」という漢字にある二つの四角い部分に点を書いて表記する。さらに四角い部分を丸にしたものがラウムや天道を表すマークとして用いられている(源流である一貫道でも同じ形のマークを使う)。ラウムをアルファベット表記すると「RAUM」となる。
以下はラウムと同一とされる他宗教の神である。
明明上帝とは、民間信仰の神である無極老母の、一貫道における別名である。
[編集] 歴史観
人類の歴史に上古時代、青陽時代、紅陽時代、白陽時代という区分をもうける。そこには天道の法脈を継いできたとされる帝王や聖賢たちの系譜が重ねられている。38700年続いた上古時代は天盤七神佛という長大な寿命を持つ人々によって統治された。1500年にわたる青陽時代には帝王たちが、3000年にわたる紅陽時代には仏教・儒教・道教の開祖から始まる聖賢たちが天道を継いだ。現代は1900年から10800年間続く白陽時代にあるとされる。
[編集] 天道と万教帰一
天道の教えはラウムから脈々と伝承されたものとされており、教祖という概念はない。信者の立場から言えばラウムが教祖ということになるのだろう。
天道では全ての宗教の根は同じとする万教帰一の立場をとる。とくに儒教、道教、仏教、キリスト教、イスラム教を「五教」と呼ぶ。その開祖たちは五教聖人と呼ばれる。
五教聖人は教えを必要とする時代に生まれ、ラウムに導かれるまま当時の状況にあわせて教えを説いたとされる。
しかしながらその中で強調されるのは天道による救いである。各宗教は天道から生まれたが、永遠なる極楽天国に至る唯一の救いの道は天道にしかないと説かれる。その上で天道と宗教は異なる、という教えがある。五教は同じ頂点の救いを目指すものと位置づけられるが、天道は頂点そのものであるとされる。
[編集] 輪廻転生の世界観
天道では輪廻転生を信じ、死後生まれ変わる先として気天界、象天界、地獄界の三つの世界を説く。
天道を信じなければ地獄界に落ちる、というわけでなく、善行を積んだ人や宗教で修行した人は気天界という世界に生まれる。気天界は神社仏閣で奉られるような霊神が住む天国のような快適な世界であって500年間そこに居ることができるが、その期間が終わると象天界(物質世界)に引き戻されてしまう。
気天界から転生した者は人間として生まれる。ただし口・耳・目・鼻の「四門」のいずれからも霊が出られなかった場合、地獄にも行けず不成仏霊や水子霊としてさまようことになる。罪を重ねることで落ちる地獄界から転生する者はその罪を完全に清算したのち、獣・鳥・魚・虫として生まれる。獣・鳥・魚・虫は「四生」と総称され、四生に生まれた者は再び人間になるまで何度も転生し苦しみを味わわなければならない。
天道を信じて救われない限り輪廻から脱することは永久にないとされる。救われて輪廻を脱した者は上記の三世界を超越した「理天界」に向かう。理天界は神々が住まう場所であり、ここに来ることを「御帰天」という。これは創造され地上に降される以前に人類が理天界にいたとされることに由来する。
霊が理天界に向かう際、四門に続く第五の出口「玄関」を通る。この玄関は「得道」において授けられる「天道の三宝」の一つでもある。
[編集] ご聖訓
天道において神仏のメッセージとされる言葉。過去に啓示されてきり、というわけでなく、現在も飛鸞宣化(ひらんせんか)という儀式を経て生み出されている。
その儀式とは、「天才」「地才」「人才」と呼ばれる役割を与えられた三人の信者(「三才」)が砂鉄の巻かれた盤を囲み、「天才」がゴム製の筆先のついた木筆を盤の上に持つというもの。
三人の気が整うと、筆が動き出し、神仏の言葉(ご聖訓)が書き出されるという。それを記録するのが「地才」、読み上げるのが「人才」の役割である。盤に筆で書かれる様子を天道では「御降臨」と称する。この儀式は公開のもとで行われ逐次録画される。それと同時に印刷配布もなされる。公式サイトで平成12年までのご聖訓が公開されている。アドバンスド・ページにはそれ以降の聖訓もあるが、2008年11月現在、ログインしなければ見ることが出来ない。英語版サイトでは「イエスのご聖訓」が掲載されている。
飛鸞宣化によって現われたご聖訓は、人が書いたものではないとされる。また、霊媒や巫女につくような霊によるものでもなく、神仏による啓示とみなされる。
[編集] 各地の拠点
以下の施設は聖院と呼ばれる。聖院の設置はご霊訓に基づいて決定される。 各聖院ごとに行われる護摩供が異なる。日本国外の聖院の護摩供では各国の救済を御利益としている。
- 聖玄武院(北海道)
- 聖地蔵院(東北地方)
- 聖明王院(関東地方)
- 聖地空院(長野県)
- 聖宝珠院(中部地方・北陸地方)
- 聖北斗院(関西地方)
- 聖妙善院(山陰地方・山陽地方・四国)
- 聖天守院(九州)
- 聖紫光院(沖縄県)
- 聖龍華院(台湾)
- 聖界光院(ウガンダ)
- 聖玉璽院(インド)
- 聖泉珠院
- 全ての聖院の中心と位置付けられる。時と場合に関わらず、有事の際に場所を定めることが可能。
[編集] 関連書籍
- 周兆昌『観世音菩薩伝』東宣出版、2006年再刊、ISBN 978-4885880445
天道総天壇の指導者・徐錦泉の著作
- 『アノーの水平線 人類は「大災害」を回避できるか』角川書店、1992年、ISBN 978-4047060791
- 『目で見たように霊界がわかる本』角川書店、1993年、ISBN 978-4047060821
- 『難病を治すラウムの法則 生命の根源「ラウム」を知れば病気の本質と解決法がよくわかる』リヨン社、1994年、ISBN 978-4576940816
- 『幸せを実感できる本 天が導く心の生活を実践するために』PTN出版、1995年、ISBN 978-4884920753
- 『運命が変わる本 小さな分堂に秘められた巨大なパワーがあなたを救う』現代書林、1996年、ISBN 978-4876208944
- 『魂が救われる本 老中(ラウム)の愛を意識することが白陽地上天国への道』現代書林、1996年、ISBN 978-4876208821
- 『願いを叶えてくれた神々 癒しと救いの御堂十三神仏』現代書林、1997年、ISBN 978-4774500157
- 『癒しの水 魂にやさしくひびく瑠璃の宝水』現代書林、1997年、ISBN 978-4876209743
- 『ノストラダムスの財運強化書』現代書林、1998年、ISBN 978-4774500683
- 『世紀末の予言が変わるとき 一万年に一度、グランドクロスの日、新たな聖地が生まれる』たま出版、1999
日本語訳された経典「天道道義」が1968年(昭和43年)に刊行されたことがあるが、こちらは非売品である。
[編集] 関連作品
- TAO 道 - バップから1989年に発売されたファミリーコンピュータ用ソフト。作中にラウムの名が登場する。