坂井祥紀

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坂井 祥紀
基本情報
本名 坂井 祥紀
階級 ウェルター級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1991-01-03) 1991年1月3日(33歳)
出身地 兵庫県尼崎市
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 45
勝ち 29
KO勝ち 15
敗け 13
引き分け 3
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坂井 祥紀(さかい しょうき、1991年1月3日 - )は、日本プロボクサー兵庫県尼崎市出身。横浜光ボクシングジム所属。第57代日本ウェルター級王者。

高校卒業後にメキシコに渡り、同国やアメリカなどで試合を重ね、帰国後に日本王座を獲得した逆輸入ボクサーである。

来歴[編集]

アマチュア時代[編集]

中学1年のときに尼崎ジムでボクシングをはじめる。

尼崎工業高校在学時の2008年チャレンジ!おおいた国体で、少年の部のライト級に兵庫県代表として出場してベスト4。

プロ時代[編集]

高校卒業後に大阪のロマンサジムを経てメキシコに渡り、本家ロマンサジムで数々の世界王者を育てた名将イグナシオ・ベリスタインから指導を受ける。

2010年6月26日、ロス・モチスにてプロデビュー戦を判定勝利。

2015年9月12日、WBCユース世界スーパーライト級王座決定戦でハビエル・メルカードと対戦して10回KO勝利しユース王座獲得。

2016年4月23日、アメリカデビュー戦でCarlos Villaに判定勝利。

2017年8月22日、ラスベガスデビューで世界王座挑戦経験を持つアシュリー・シオフェン英語版に判定勝利[1]

2019年11月2日、カリフォルニア州カーソンディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークにてミゲール・ベルチェットVSジェイソン・ソーサの前座で、ゴル・エリツィアンとウェルター級8回戦で対戦し、8回0-3(75-77、73-79、72-80)で敗れた[2]

2020年に横浜光ボクシングジムと契約。ただし、この時点では日本に長くとどまるつもりはなく、日本で立て直して再びアメリカを目指すとしていた[3]

2020年8月31日、新宿FACEで重田裕紀と対戦。8回3-0(78-74×3)の判定勝利で日本デビュー戦を飾った[4]

2020年12月26日、墨田区総合体育館小畑武尊と対戦し、8回3-0(77-75、79-73×2)で判定勝利[5]

2021年4月8日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」にて日本ウェルター級王者の小原佳太に挑戦。10回0-3(94-96×3)の判定負けで王座獲得に失敗[6]

2021年8月20日、メキシコでダリオ・ファーマンと対戦し、3回45秒でKO勝利。

2021年12月4日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」にてOPBF東洋太平洋およびWBOアジアパシフィックウェルター級王者の豊嶋亮太に挑戦。12回0-3(112-116×2、111-117)の判定負けで王座獲得に失敗[7]

2022年10月22日、後楽園ホールで日本ウェルター級挑戦者決定戦にて日本ウェルター級1位の重田裕紀と対戦。序盤に2度ダウンを取られ苦戦するも後半盛り返して8回1-0(76-74、75-75×2)でドローとなるも優勢点により勝者扱いとなり、日本ウェルター級王座挑戦権を獲得[8]

2023年4月26日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル99」にて日本ウェルター級王座決定戦として重田裕紀と再戦。2回2分TKOで勝利し一度は逃した日本ウェルター級王座を獲得[9][10]

2023年9月2日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」にて日本ウェルター級タイトルマッチとして元WBOアジアパシフィックミドル級王者で日本ウェルター級1位の能嶋宏弥と対戦し、10回3-0(98-92×3)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[11]

2023年12月2日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」にて日本ウェルター級タイトルマッチとして日本ウェルター級4位のシーサー皆川と対戦し、10回3-0(95-94、96-93×2)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した[12]

戦績[編集]

  • アマ - 8勝3敗
  • プロボクシング - 45戦29勝(15KO)13敗 3分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2010年6月26日 4R 判定3-0 アントニオ・オヘダ メキシコの旗 メキシコ
2 2010年7月16日 2R 0:33 TKO エドガル・ロドリゲス メキシコの旗 メキシコ
3 2010年9月4日 KO エマヌエル・ガルサ メキシコの旗 メキシコ
4 2010年10月2日 1R 0:53 TKO ネストール・バレンシア メキシコの旗 メキシコ
5 2010年10月23日 KO マウリシオ・ピメンテル メキシコの旗 メキシコ
6 2010年11月26日 6R 判定0-3 エドガル・アレハンドロ・ロメリ メキシコの旗 メキシコ
7 2011年3月4日 6R 判定3-0 アルド・エルナンデス メキシコの旗 メキシコ
8 2011年6月3日 5R KO ビセンテ・エルナンデス・メヒア メキシコの旗 メキシコ
9 2011年7月23日 6R 判定3-0 フアン・カルロス・パチェコ メキシコの旗 メキシコ
10 2011年9月10日 8R 判定0-3 ロベルト・ゴンサレス メキシコの旗 メキシコ
11 2011年11月18日 1R 1:37 TKO エミリオ・ルイス メキシコの旗 メキシコ
12 2012年3月31日 6R 判定3-0 ブラディミール・ラベージョ メキシコの旗 メキシコ
13 2012年4月14日 3R TKO アルフォンソ・シブリアン メキシコの旗 メキシコ
14 2013年5月11日 5R 2:04 TKO アンドレス・バスコンセロス メキシコの旗 メキシコ
15 2013年6月8日 1R KO ヘラルド・レンドン メキシコの旗 メキシコ
16 2013年6月29日 8R 判定1-2 カルロス・ウィンストン・ベラスケス ニカラグアの旗 ニカラグア
17 2013年8月17日 10R 判定2-0 フランシスコ・ハビエル・ペレス メキシコの旗 メキシコ
18 2013年12月14日 1R 1:53 TKO フェルナンド・アヤラ メキシコの旗 メキシコ
19 2014年2月8日 4R KO アレハンドロ・バレラ メキシコの旗 メキシコ
20 2014年5月21日 10R 判定3-0 オマール・バラハス メキシコの旗 メキシコ
21 2014年7月18日 12R 判定0-3 アブラアム・コルデロ メキシコの旗 メキシコ WBCユースライト級シルバー王座挑戦
22 2014年11月1日 12R 判定0-3 ネリー・サギラン メキシコの旗 メキシコ USNBC全米ライト級シルバー王座挑戦
23 2015年4月22日 4R 1:34 KO フェルナンド・トーレス メキシコの旗 メキシコ
24 2015年7月24日 8R 判定2-1 ホセ・フランシスコ・スニガ メキシコの旗 メキシコ
25 2015年9月12日 10R KO ハビエル・メルカド メキシコの旗 メキシコ WBCスーパーライト級ユース王座獲得
26 2016年4月23日 8R 判定3-0 カルロス・ビラ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
27 2016年8月6日 8R 判定0-2 ルイス・ヘスス・ビダレス メキシコの旗 メキシコ
28 2016年9月24日 8R 判定1-1 ホセ・プラド アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
29 2016年11月26日 10R 判定0-2 ホセ・エデュアルド・ロペス・ロドリゲス メキシコの旗 メキシコ
30 2017年4月22日 8R 判定2-0 ホセ・プラド アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
31 2017年8月22日 8R 判定3-0 アシュリー・テオファン イギリスの旗 イギリス
32 2017年10月21日 8R 判定0-1 キャメロン・クラエル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
33 2018年4月12日 8R 判定0-3 ジェナロ・ガメス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
34 2018年10月18日 8R 判定0-3 エディ・ゴメス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
35 2019年4月25日 10R 判定0-3 アレクシス・ロチャ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC米大陸ウェルター級王座挑戦
36 2019年11月2日 8R 判定0-3 ゴル・エリツィアン アルメニアの旗 アルメニア
37 2020年8月31日 8R 判定3-0 重田裕紀(ワタナベ) 日本の旗 日本
38 2020年12月26日 8R 判定3-0 小畑武尊(ダッシュ東保) 日本の旗 日本
39 2021年4月8日 10R 判定0-3 小原佳太(三迫) 日本の旗 日本 日本ウェルター級タイトルマッチ
40 2021年8月20日 3R 2:15 TKO ダリオ・フェルマン・ガルシア メキシコの旗 メキシコ
41 2021年12月4日 12R 判定0-3 豊嶋亮太(帝拳) 日本の旗 日本 OPBF東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ
42 2022年10月22日 8R 判定1-0 重田裕紀(ワタナベ) 日本の旗 日本 2022年度日本ウェルター級最強挑戦者決定戦
日本王座挑戦権獲得
43 2023年4月26日 3R 2:00 TKO 重田裕紀(ワタナベ) 日本の旗 日本 日本ウェルター級王座決定戦
日本王座獲得
44 2023年9月2日 10R 判定3-0 能嶋宏弥(薬師寺) 日本の旗 日本 日本王座防衛1
45 2023年12月2日 10R 判定3-0 シーサー皆川(平仲BS) 日本の旗 日本 日本王座防衛2
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獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “坂井祥紀が殊勲、ベガスでシオフェンに3-0判定勝ち”. ボクシングニュース. https://boxingnews.jp/news/50692/ 2023年4月29日閲覧。 
  2. ^ 米国3戦目の岡田博喜 無念の65秒KO負け 坂井祥紀はホープに判定負け Boxing News(ボクシングニュース) 2019年11月3日
  3. ^ “異色 海外36戦の日本人“逆輸入ボクサー”坂井祥紀が日本のリングに初登場するわけ”. ボクシング・ニュース. (2020年7月14日). https://boxingnews.jp/news/75745/ 2023年5月1日閲覧。 
  4. ^ 逆輸入ボクサー、坂井祥紀が37戦目の日本デビューを飾る”. BBM Sports (2020年9月1日). 2023年4月27日閲覧。
  5. ^ 赤穂亮まだまだ強い! 圧巻の2回TKO勝ち 19歳の佐々木尽 KOで日本ユース王座獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2020年12月26日
  6. ^ 小原佳太が判定勝ち 日本ウェルター級初防衛 坂井祥紀は健闘及ばず”. Boxing News(ボクシングニュース) (2021年4月8日). 2023年4月27日閲覧。
  7. ^ 豊嶋亮太がウェルター級2冠防衛 粘る坂井祥紀を振り切って判定勝ち”. Boxing News(ボクシングニュース) (2021年12月4日). 2023年4月27日閲覧。
  8. ^ 坂井祥紀が日本ウエルター級王座の次期挑戦者に 重田裕紀に優勢ポイントで上回る”. 日刊スポーツ (2020年10月22日). 2023年4月27日閲覧。
  9. ^ “逆輸入ボクサー”坂井祥紀が日本ウェルター王座獲得 決定戦で重田裕紀に2回TKO勝ち”. Boxing News(ボクシングニュース) (2023年4月26日). 2023年4月27日閲覧。
  10. ^ 【ボクシング】逆輸入ボクサー坂井祥紀「ここからがスタート」3度目挑戦で日本ウエルター級王座”. 日刊スポーツ (2023年4月26日). 2023年4月28日閲覧。
  11. ^ 坂井祥紀が日本ウェルター級V1 元WBO・AP王者の能嶋宏弥に大差勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2023年9月2日
  12. ^ “逆輸入ボクサー”坂井祥紀 流血戦制し日本ウェルター級V2 高見亨介は世界ランカーから勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年12月2日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
小原佳太
第57代日本ウェルター級王者

2023年4月26日 - 現在

次王者
N/A