嘗女
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嘗女(なめおんな)は、江戸時代の古書『絵本小夜時雨』五之目録にある奇談「阿州の奇女」に登場する怪女。猫娘(ねこむすめ)ともいう。
[編集] 概要
かつて阿波国(現・徳島県)の富豪の家に娘がいた。この娘は大変器量が良かったが、なぜか男の体をやたらに嘗め回すため、誰もが気味悪がり、なかなか嫁の貰い手が無かった。
あるとき、娘の美貌に魅入られた若者が婿に入った。いざ寝床に入ったところ、娘は若者の頭から足先まで全身を嘗め始めた。その舌はまるで猫の舌のようにざらざらとした感触であった。若者は気味悪がり、たちまち逃げ出したという。
[編集] 考察
近年の妖怪関連の文献に、数々の妖怪と共にあたかも妖怪の一種のように描かれているが、この女は単に奇癖を持った人間であり、かつてはそのような奇矯な性格の人間たちも妖怪同然に見なされていたといわれている。
[編集] 参考文献
- 近藤瑞木 『百鬼繚乱』 国書刊行会、2002年、169頁、172-173頁。
- 水木しげる 『妖鬼化 4 中国・四国編』 Softgarage、2004年、113頁。
- 村上健司 『日本妖怪大事典』 角川書店、2005年、239頁、251頁。

