司太夫

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司太夫(つかさ・たゆう 1962年 -)、本名・中川幸永(なかがわ ゆきえ)は嶋原太夫京都市山科区出身。かつては祇園甲部舞妓、『奈見子』(なみこ)という芸名で在籍していた。長女は太夫、タレントの葵太夫(朱伽(あやか))[1][2]

経歴[編集]

幼少の頃から日本舞踊茶道華道等を習い、中学卒業後、祇園甲部の屋形(置屋)「西村」に入り修業の後、16歳で舞妓になる。

年季が明けた後、嶋原の屋形でお茶屋である『輪違屋』の当主に「太夫の一人が辞めてしまう、太夫になってみないか」と声をかけられ、23歳で太夫となり『司太夫』と名乗る。

現在、本業の傍らテレビ、ラジオ、講演会などに出演。2001年には新聞『こったい』(嶋原では太夫のことをこう呼んでいる)を創刊し、当初は一部の読者に配られていたが口コミにより、全国に広まった。同年12月に嶋原の年中行事で12年間途絶えていた『餅つき』を再興させた。

2009年10月、自身の店「こったいの店 司」を開く。 2014年公開映画舞妓はレディ」に京言葉・所作指導で参加。2015年現在は輪違屋より独立し、屋形「末廣屋」の女将をもつとめる。

文献等[編集]

  • リクルートワークス編集部『おもてなしの源流 日本の伝統にサービスの本質を探る』英治出版、2007年12月25日、ISBN 4862760333 (第3講「花街」にインタビュー掲載)
  • 連載「司の花街物語」(朝日新聞週刊情報紙「あいあいAI京都」2005年4月6日号~2007年3月28日号に掲載)

そのほか雑誌・タウン誌等の連載・記事。

テレビ出演[編集]

そのほかニュース番組、京都関連番組での取材。

脚注[編集]

  1. ^ 産経新聞 2014年11月26日号
  2. ^ 芸妓の“頂点”太夫がデビュー 「本物の遊び」感じてほしい 京都・島原

外部リンク[編集]