偶像

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偶像(ぐうぞう)とは、木・石・土・金属(などの具体的なモノ)で作った像[1]。また、神や仏などの存在をかたどって造られた像で、かつ崇拝の対象となっているようなもののこと[2]

偶像を崇拝する行為を偶像崇拝という。また偶像を崇拝する宗教は偶像教と呼ばれる[3]。転じて現代英語のidolの用法や、現代日本語の「アイドル」の用法が生まれた。

目次

漢語[編集]

漢語で偶像は人形のことであったとされる[4]

メソポタミア[編集]

古代メソポタミアの人々は神々を身近な存在と考え、その姿を人間に求めた[5]。そして多数の像が作られ、人々はそういった像を拝む日々を送っていた。

ヘブライ語[編集]

ペセルの語は、木や石を彫る、または切りとると言う意味の動詞パーサルに由来する[6]

ユダヤ教における位置づけ[編集]

ヘブライ語聖書』には偶像を造ったり拝んだりすることを禁止する表現が多数ある。ユダヤ教では偶像を崇拝することは禁止された。

わたしはあなた、主であり、あなたをエジプトの地、奴隷の住まいから導き出した者である。あなたはわたしのほかに、何ものをも神としてはならない。あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、あるいは地の下の水のなかにあるもの、それらのものの形を造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。(『出エジプト記』20:2-5)

それで、あなたがたは神をいったい誰とくらべ、どんな像と比較しようとするのか。偶像は細工職人が鋳て造り、鍛冶が金でそれを覆ったり、それのために銀の鎖を造ったりする。貧しい者は供物として腐りにくい木を選んで、細工職人を探し、動かない像を立たせる。あなたがたは知らなかったのか?あなたがたは聞かなかったのか?はじめから、あなたがたに伝えられなかったのか?地の基をおいた時から、あなたがたは悟らなかったのか? (『イザヤ書』40:18 - 21)

キリスト教における位置づけ[編集]

旧約聖書出エジプト20:4-5、レビ26:1、申命記4:25-26、イザヤ44:9、新約聖書の第一コリント8章により偶像は否定される[6]聖書信仰福音派では仏教神道仏壇神棚焼香玉ぐし等も神に禁じられた異教の偶像と断定して拒否する[7][8][9][10][11][12]

転用[編集]

転じて、崇拝の対象となっているような人物像(実在の人物と信じられている存在)を指し現代英語でidolと呼ぶ。

日本でも「偶像」又は「アイドル」と呼ぶ。 芸能産業などによってビジネス目的で意図的に演出され、その意図どおりに崇拝対象となった人物像、およびそうした像を荷う役を果たしている実在人物についてはアイドルの項も参照。

信仰の対象となるなどの存在をかたどった(あるいはかたどったつもりの)彫刻などの像で、かつ(いつのまにか神の存在自体など信仰対象をさておいて)そちらが崇拝の対象となってしまったものを指す[13]

本来崇拝すべき(不可視の)対象ではなく、それを模したとされる偶像のほうを崇拝してしまう行為を偶像崇拝という。

出典・注釈[編集]

  1. ^ 大辞林広辞苑
  2. ^ 大辞林広辞苑
  3. ^ 日本国語大辞典
  4. ^ 『世界宗教大事典』
  5. ^ 松島英子『メソポタミアの神像: 偶像と神殿祭儀』角川書店 2001、ISBN 978-4047021174
  6. ^ a b 新聖書辞典
  7. ^ 滝元明『千代に至る祝福』CLC出版
  8. ^ 新生運動『教会成長シンポジウム』
  9. ^ 尾形守ニューエイジムーブメントの危険
  10. ^ 水草修治『ニューエイジの罠』CLC出版
  11. ^ 奥山実『悪霊を追い出せ!』マルコーシュ・パブリケーション
  12. ^ 尾山令仁『信仰生活の手引き』いのちのことば社
  13. ^ したがって、言語のような非物質的な手法で記述されたイメージは通常「偶像」とは呼ばれない。

関連項目[編集]