ロメオ・ロメイ (潜水艦・2代)

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ロメオ・ロメイ(S 529)
基本情報
建造所 フィンカンティエリ
ムッジャーノ造船所
運用者  イタリア海軍
艦種 AIP通常動力型潜水艦
級名 トダロ級潜水艦
モットー Par Animo Glori
艦歴
進水 2015年7月4日
就役 2017年11月5日
要目
排水量 水上 1,450t
水中 1,830t
全長 57.2m
最大幅 7.0m
吃水 7.0m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式および
非大気依存推進方式
速力 水中 20ノット(37.04 km/h)
潜航深度 450m強
乗員 27名
兵装 533mm魚雷発射管 × 6門
WASSブラックシャーク先進魚雷英語版12発搭載[1]
ソナー 中低音ソナー
その他 [2]
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ロメオ・ロメイRomeo Romei、S 529)は、2015年7月4日にフィンカンティエリのムッジャーノ造船所(ラ・スペツィア)で進水したイタリア海軍潜水艦

本艦はトダロシレピエトロ・ヴェヌーテに続くトダロ級(設計はドイツの212A型潜水艦と同一)の4番艦であるとともにトダロ級第2シリーズの2番艦となっている。

艦歴[編集]

トダロ級第2シリーズの潜水艦はピエトロ・ヴェヌーティ(S 528)とロメオ・ロメイ (S 529)の2艦と見なされている。1番艦(ピエトロ・ヴェヌーティ)は2016年7月6日に就役し、2番艦(ロメオ・ロメイ)は2017年5月11日に就役した。

第1シリーズとの主たる違いは戦闘および通信システムと考えられている。特に、第2シリーズの2艦は高速衛星接続能力とオプトロニックマスト(潜望鏡)を備え、WASSイタリア語版社製ブラックシャーク先進魚雷に基づいた新しい兵装システムを備えている[2]。さらに、燃料搭載量が増えたことによって航続距離も増大している。

2015年7月4日フィンカンティエリのムッジャーノ造船所で進水し、2017年5月11日に就役した。

2018年3月、他の海軍および空軍部隊(ミサイルフリゲートカラビニエーレカターニアヘリコプター基地内の海軍基地の第3ヘリコプター群のヘリコプター、シゴネラ空軍基地の第41対潜部隊)とともにNATODynamic Manta 2018 対潜演習に参加した[3]

艦名[編集]

本艦の名称は元潜水艦ピエル・カッポーニイタリア語版艦長で、様々な軍事行動で活躍し、「深淵の海賊」の名声を博し、1941年3月31日に戦死した武功勲章イタリア語版受勲者であるロメオ・ロメイイタリア語版少佐にちなんでいる。メッシーナから地中海中央部に向けて出航したが、英潜水艦ロークアル英語版の魚雷攻撃を受け、ストロンボリ島の南約27海里で沈没した。乗組員に生存者はいなかった。

脚注[編集]

外部リンク[編集]

関連項目[編集]