ルドルフ・ゼルキン

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ルドルフ・ゼルキンRudolf Serkin, 1903年3月28日 - 1991年5月8日)は、ボヘミア出身のユダヤ系ピアニスト。名は"Rudolf"と綴ることもある。

20世紀の大ピアニストの一人に数えられている。名ヴァイオリニストアドルフ・ブッシュとの共演で若くして名声を得、ピアノ独奏、室内楽協奏曲など数々の録音を残した。

ドイツ音楽の正当な後継者と目され、モーツァルトベートーヴェンシューベルトブラームスなどの解釈で知られていた。彼の息子であり、スタインウェイ・アーティストであるピーター・ゼルキンが幼少であったころ、良き友人であったカール・ウルリッヒ・シュナーベルにピアノを師事させていた。

ドイツ音楽を得意としたゼルキンは、特にベートーヴェン演奏の評価が高かったが、録音には慎重で、コロムビア・レコードからの希望にもかかわらず結局ピアノソナタ全曲の録音を完成しなかった。晩年にはテラーク小澤征爾とのベートーヴェンのピアノ協奏曲や、グラモフォンクラウディオ・アバドとのモーツァルトのピアノ協奏曲を録音。ゼルキンの古い録音の多くは廃盤となっていたが、生誕100年の2003年にソニー・クラシカルから相当数が復刻されている。また、オルフェオ等からライブ録音が時折発売され、そのなかでも特にラファエル・クーベリックとのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集は評価が高い。