ラウンド・アバウト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラウンドアバウトは、日本のロックバンド。1980年頃に岡山で結成、1982年頃に解散。後にTHE BLUE HEARTS↑THE HIGH-LOWS↓ザ・クロマニヨンズといったバンドのボーカルを務める甲本ヒロトが、ザ・コーツの前に在籍していたバンドであり、甲本にとって初めてのバンドであった。

概要[編集]

  • バンド名「ラウンドアバウト」は、Deep Purpleの前身バンドの名前に由来する。[1]
  • 甲本が高校三年の卒業間際に、ボーカルが受験勉強のために抜けたラウンドアバウトのメンバーだった友達に剣道の授業時に勧誘されて加入した。[2]
  • 甲本の出身地である岡山県で精力的に活動していた。
  • 岡山の地元ラジオ局の番組に出演したことがある。
  • デモ音源に1980年11月に岡山の長谷川楽器で録音されたものや、1981年8月に東京で録音されたものがある。
  • 山陽放送主催のコンテストに出場し、審査員特別賞をもらっている。
  • スター誕生!オープニングアクトとして「Jump'inJap 3-3-7」を演奏し、その模様は全国放送された。[2]
  • 清水国明は彼らに興味があったらしく、声をかけられた。[2]
  • ライブは1981年3月31日と8月の二度しか行っていない。渋谷屋根裏で一度ライブが行われた。[2]
  • 東京に進出した際「らウンドアバウト なぞのXデ― 8月15日」と書かれたフライヤーが配られた。なお、そのフライヤーには「岡山のいつものとこで」と書かれており、その「いつものとこ」とはラウンドアバウトのデモテープの録音された長谷川楽器のことである。[3]

メンバー[編集]

  • 甲本ヒロトボーカル担当。後に上京し、THE COATSTHE BLUE HEARTSヒューストンズ↑THE HIGH-LOWS↓ザ・クロマニヨンズ、のボーカルを務める。ラウンドアバウト解散後、亀山とともにコーツを結成するまで「すいか」や「Rhythm&Engine」というバンドをやっていたという情報もある。
  • 有冨政司…ギター担当。当時を知る松重豊からは「アリさん」と呼ばれていた。[4]
  • 亀山哲彦…ベース担当。現在はTHE LONDON TIMESのキーボードとベース、ザ タイムトラベラーズのベース、キャプテンズ・マーマレードのキーボードを務めている。当時を知る松重豊からは「カメちゃん」と呼ばれていた。
  • 田中秀明…ドラム担当[3]。あだ名は「COZY TOWEL」。当時を知る松重豊からは「タナさん」と呼ばれていた。

サポートメンバー[編集]

  • 守時辰巳…キーボード担当。後にTHE BRICK'S TONEのメンバーとなる。

主な楽曲[編集]

  • Oh destination[4](作詞・作曲:甲本ヒロト)(ザ・コーツに引き継がれた)
  • 思うままに(作詞・作曲:亀山哲彦)(ザ・コーツに引き継がれた)
  • ウルフガイ
  • どん底ロック
  • 999(作詞・作曲:甲本ヒロト)
  • クロックダンス
  • Jump'inJap 3-3-7(作詞・作曲:甲本ヒロト)
  • 石鹸で
  • 今夜の君はシンデレラ
  • 百日紅
  • ブルドッグ
  • ロックンロール・パーティー
  • 5分間
  • only liar
  • コピー・ローラー
  • fire

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ キャプテン ティンカーベル”. 2024年4月3日閲覧。
  2. ^ a b c d 森内淳、秋元美乃 (2012年4月30日). ロックンロールが降ってきた日. Pバイン・ブックス 
  3. ^ a b フライヤー”. 2019年5月1日閲覧。
  4. ^ a b 深夜の音楽食堂”. 2019年3月8日閲覧。