ホイールズ・オブ・スティール

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ホイールズ・オブ・スティール
サクソンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1980年2月 ロンドン ランポート・スタジオ英語版[1]
ジャンル ヘヴィメタル
時間
レーベル カレア・レコード英語版
プロデュース サクソン、ピート・ヒントン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 5位(イギリス[2]
  • 36位(スウェーデン[3]
  • サクソン アルバム 年表
    サクソン
    (1979年)
    ホイールズ・オブ・スティール
    (1980年)
    ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ
    (1980年)
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    ホイールズ・オブ・スティール[注釈 1]』(Wheels of Steel)は、イングランドヘヴィメタルバンドサクソン1980年に発表した2作目のスタジオ・アルバム

    背景[編集]

    「747(ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト)」は、1965年11月9日に北米で起きた大停電の影響により、スカンジナビア航空の911便(同作の歌詞では101便となっている)がジョン・F・ケネディ国際空港への着陸を失敗しかけた(最終的には安全に着陸できた)実話をモチーフとしている[4]。なお、本作のタイトルは「ジャンボ・ジェット」の愛称で知られるボーイング747に由来しているが、同機は実際には1969年より運航を開始した[4]

    タイトル曲はAC/DCからの影響を反映した曲だが、ビフ・バイフォードは2014年のインタビューにおいて「必ずしもAC/DCっぽい曲じゃなくて、もっとゴツゴツした感じになった」と説明している[5]

    反響[編集]

    バンドは本作で初の全英アルバムチャート入りを果たし、29週トップ100入りして、最高5位を記録した[2]。本作からのシングル「ホイールズ・オブ・スティール」は全英シングルチャートで20位、続く「747(ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト)」は13位を記録した[6]

    スウェーデンでは、1980年6月27日付のアルバム・チャートで36位を記録した[3]

    評価・影響[編集]

    Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「バンドの傑作群の雛型を実質的に確立したのに加えて、クロームの鷲がオートバイの車輪を持ち上げている象徴的なジャケットと同様、個々の曲が実にまばゆい金属光沢を放っている」と評している[7]。また、ポール・エリオットは2019年、本作および次作『ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ』(1980年)の2作をサクソンの必聴盤として挙げ、これら2作に関して「この年には『バック・イン・ブラック』、『ヘヴン&ヘル』、『エース・オブ・スペーズ』他多数の、時代を超えたハードロック/ヘヴィメタルの名盤が発表されたが、サクソンもまた、このジャンルを代表する名盤を1枚のみならず2枚発表した」、本作に関して「バンドの本質およびNWOBHMの精神を記録している」と評している[8]

    タイトル曲は、L.A.ガンズのアルバム『Rips the Covers Off』(2004年)でカヴァーされた[9]

    収録曲[編集]

    全曲ともメンバー5人の共作。

    1. モーターサイクル・マン - "Motorcycle Man" - 4:00
    2. スタンド・アップ・アンド・ビー・カウンテッド - "Stand Up and Be Counted" - 3:09
    3. 747(ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト) - "747 (Strangers in the Night)" - 4:58
    4. ホイールズ・オブ・スティール - "Wheels of Steel" - 5:58
    5. フリーウェイ・マッド - "Freeway Mad" - 2:41
    6. シー・ザ・ライト・シャイニング - "See the Light Shining" - 4:55
    7. ストリート・ファイティング・ギャング - "Street Fighting Gang" - 3:12
    8. スージー・ホールド・オン - "Suzie Hold On" - 4:34
    9. マシン・ガン - "Machine Gun" - 5:23

    2009年リマスターCDボーナス・トラック[編集]

    13. - 17.は1980年8月16日の「モンスターズ・オブ・ロック」出演時のライブ音源である[1]

    1. スージー・ホールド・オン(1980デモ) - "Suzie Hold On (1980 Demo Rehearsal)" - 5:26
    2. ホイールズ・オブ・スティール(1980デモ) - "Wheels of Steel (1980 Demo Rehearsal)" - 6:31
    3. スタリオンズ・オブ・ザ・ハイウェイ(ライヴB-サイド) - "Stallions of the Highway (Live, B-Side of "747 (Strangers in the Night)")" - 3:35
    4. モーターサイクル・マン(ライヴ・アット・ドニントン1980) - "Motorcycle Man (Live)" - 3:37
    5. フリーウェイ・マッド(ライヴ・アット・ドニントン1980) - "Freeway Mad (Live)" - 2:24
    6. ホイールズ・オブ・スティール(ライヴ・アット・ドニントン1980) - "Wheels of Steel (Live)" - 5:26
    7. 747(ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト)(ライヴ・アット・ドニントン1980) - "747 (Strangers in the Night) (Live)" - 4:47
    8. マシン・ガン(ライヴ・アット・ドニントン1980) - "Machine Gun (Live)" - 6:16

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ 1994年再発CD (TOCP-8372)、1998年再発CD (TOCP-3418)、2006年再発CD (TOCP-67872)の帯に準拠。日本初回盤LP (P-10870G)では『暴走ドライヴィン』という邦題が付いていた。

    出典[編集]

    1. ^ a b Saxon - Wheels Of Steel (2009, CD) - Discogs
    2. ^ a b SAXON | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    3. ^ a b swedishcharts.com - Saxon - Wheels Of Steel
    4. ^ a b 747 (Strangers In The Night) by Saxon”. Songfacts. 2021年7月12日閲覧。
    5. ^ Prato, Greg (2014年4月30日). “Biff Byford of Saxon: Songwriter Interview”. Songfacts. 2021年7月12日閲覧。
    6. ^ SAXON | full Official Chart History | Official Charts Company
    7. ^ Rivadavia, Eduardo. “Wheels of Steel - Saxon”. AllMusic. 2021年7月12日閲覧。
    8. ^ Elliott, Paul (2019年2月15日). “Saxon: a guide to their best albums”. loudersound.com. future plc. 2021年7月12日閲覧。
    9. ^ L.A. Guns - Rips The Covers Off CD”. HeavyHarmonies. 2021年7月12日閲覧。

    外部リンク[編集]