ブレーメン (客船・3代)
| 船歴 | |
|---|---|
| 船籍 | |
| 所属 | 北ドイツ・ロイド社 |
| 造船所の所在 | ドイツ、ブレーメン |
| 進水 | 1928年8月2日 |
| 竣工 | 1929年6月24日 |
| 就航 | 1929年7月16日 |
| その後 | 1946年に解体 |
| 性能諸元 | |
| 総トン数 | 51,656トン |
| 全長 | 938.6フィート(286.1m) |
| 全幅 | 101.7フィート(31m) |
| 機関 | 蒸気タービン4基 25,000馬力 スクリュー4軸 |
| 速力 | 27.5ノット |
| 乗客定員 | 2139名 |
| 1等客 | 811名 |
| 2等客 | 500名 |
| 観光客用 特別クラス |
300名 |
| 3等客 | 617名 |
| 乗務員 | 966名 |
ブレーメン(SS Bremen)は、姉妹船オイローパと共にクルーズも可能なオーシャン・ライナーで、所属は北ドイツ・ロイド社である。大西洋横断のために建造され、革新的なデザインが評判となった。(姉妹船オイローパは第二大戦の賠償でフランスに譲渡、リベルテと改名)。処女航海で西航、東航ともに新記録を樹立し長年にわたり保たれていたイギリス船の速度の記録を覆した。1930年代では、大きさ・豪華さに重点をおいた客船の建造競争があり、2隻を所有していた国ドイツも、他国と火花を散らしていた。
目次 |
船歴 [編集]
ブレーメンとその姉妹船オイローパは、大西洋を巡航速度27.5ノット、5日で横断できるように設計されていた。このことにより、通常3隻を交代させる必要がある大西洋横断を、2隻で毎週行うことが可能となった。ブレーメンはテストの際、最高速度32ノットを記録した。
本来、ブレーメンとオイローパは同時に就航する予定であったが、オイローパが作業中の火災によって沈没し、引き上げ・修理に時間がかかったため、1929年7月16日、ブレーメンはブレーマーハーフェン - ニューヨーク間の処女航海を単独で行った。この際、ブレーメンは4日17時間42分、平均速度27.85ノットでニューヨークに到着し、モーリタニアから西回り航路のブルーリボン賞を奪った。さらに次の航海では、4日14時間30分、平均速度27.91ノットを記録し東回り航路のブルーリボン賞を受賞した。これによりブレーメンは、初めて処女航海で記録を破った船舶となった。.[1][2]後に、ブレーメンの記録は1930年に西回り航路を姉妹船オイローパに、1935年に東回り航路をノルマンディーに破られた。
ナチズムがドイツで権力を手に入れた時、ブレーメンはニューヨークの桟橋に停泊しており、ナチズムを批判するデモンストレーションに使用された。また、その反対派グループが乗船した際、前方マストに掲げられていたナチスの旗を、ハドソン川に投げ込んだ。これを受けてヒトラーは1935年9月15日、ドイツの国旗をヴァイマル共和政時代に使用されていた国旗に差し戻すことを宣言した。[1][3][4]
1939年8月26日、ドイツ海軍はポーランド侵攻のため、ドイツの商船は帰還し、港に停泊するよう命じた。しかしブレーメンはちょうどニューヨークに到着していたため、船長は攻撃を避けるために1770名の乗客と共にしばらく停泊することにした。そして8月30日、ブレーメンはイギリスの巡洋艦を避けるように悪天候の中出港し、9月6日、ソ連のムルマンスクに到着した。10月10日、ブレーメンは再び出港し、10月13日、ブレーマーハーフェンに到着した。この際、ブレーメンはイギリスの潜水艦サーモンに発見されたが、ブレーメンに護衛の空軍機Do 18がついていたためサーモンは潜航し、艦長のE.O. Bickford少佐は当時の海事法も考慮し、魚雷攻撃を中止した。[5]
ドイツはアシカ作戦に向けてブレーメンを徴用する計画であったが、1941年、ブレーメンは造船所のドックで火災に遭い、全焼した。調査によるとこの火災は放火によるもので、破壊工作などではなく、容疑者が所有者に対する個人的な恨みを持っていたことによるものだった。ブレーメンは1946年に解体された。
要目 [編集]
- 総トン数:51,656総トン
- 全長:286.0m(938.6フィート)
- 全幅:31m(101.7フィート)
- 機関:主缶重油専焼 主機タービン4基4軸
- 軸馬力:135,000馬力
- 最高速力:27.83ノット
- 乗客定員:2139名(1等客811名、2等客500名、観光客用クラス300名、3等客617名)
- 乗員:966名
- 所属:北ドイツ・ロイド社
- 竣工:1929年6月24日
脚注 [編集]
- ^ a b Huchthausen, Peter A. (2005). Shadow Voyage: The Extraordinary Wartime Escape of the Legendary SS Bremen. Hoboken, New Jersey: John Wiley & Sons. OCLC 55764562. ISBN 0471457582.
- ^ Huchthausen, Peter A.. “The SS Bremen Article”. 2007年11月2日閲覧。
- ^ Bailey, Bill (1993). “Chapter XIV: Ripping the Swastika off the Bremen”. The kid from Hoboken : an autobiography. San Francisco: Circus Lithographic Prepress. OCLC 27835027 2007年11月2日閲覧。.
- ^ “Historical flags (Germany)”. Flags of the World (2003年12月27日). 2007年11月2日閲覧。
- ^ http://web.ukonline.co.uk/chalcraft/sm/salmon.html
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
| 記録 | ||
|---|---|---|
| 先代: モーリタニア |
ブルーリボン賞 (船舶)(西回り航路)保持船舶 1929年~1930年 |
次代: オイローパ |
| ブルーリボン賞 (船舶)(東回り航路)保持船舶 1929年~1935年 |
次代: ノルマンディー |
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