ブラックキャビア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ブラックキャビア
Black caviar.JPG
英字表記 Black Caviar
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2006年8月18日(7歳・現地表記)
Bel Esprit
Helsinge
母の父 Desert Sun
生国 オーストラリアの旗オーストラリア
生産 R.Jamieson
馬主 G.J.Wilkie, K.J.Wilkie,
Werrett Bloodstock Pty Ltd,
C.H.Madden, J.Madden, P.A.Hawkes,
D.M.Taylor, J.Taylor
調教師 Peter Moody(オーストラリア
競走成績
生涯成績 25戦25勝
獲得賞金 3,212,550 オーストラリア・ドル
283,550イギリスポンド
WTRR S123 / 2010年
S132 / 2011年
テンプレートを表示

ブラックキャビアBlack Caviar2006年 - )は、オーストラリア競走馬である。G1競走15勝を含めた、オーストラリアの競馬の連勝記録を無敗で達成している。

経歴[編集]

2010-2011年シーズン(4歳)まで[編集]

1歳時にメルボルンプレミアセールで21万オーストラリアドルで落札される。

2歳4月[1]にデビューすると、先行して早めに抜け出し、後続に決定的な着差をつけて勝つ、強い内容の競馬で連勝を重ねる。最後まで追われる接戦となったのは重賞初挑戦だったデインヒルステークスのみであった。

G1初挑戦となったパティナックファームクラシックは4馬身差のレースレコードで勝利して8連勝。

国内無敗連勝記録に並ぶレースとして注目されたライトニングステークスも勝利して連勝記録に並んだ。このレースではそれまで15戦12勝を挙げていたヘイリストも出走していた。しかしブラックキャビアは直線入り口で早くもヘイリストをかわし全く追われることなく後続に大差を付けると、最後は手綱を緩める程の余裕を見せ楽勝した。

続くニューマーケットハンデキャップでは、58kgのトップハンデながらも、いつもと変わらぬ先行抜け出しでレースレコード勝利を挙げた。[2]

ウィリアム・レイドステークスでは中団からの競馬となったが、残り200メートルで先頭に立って全く危なげなく勝利した。

TJスミスステークスはこれまでメルボルン地区のみでの出走だったブラックキャビアにとって初の遠征、初の右回りコースであった。3番手追走から残り100メートルで抜け出してレースレコードで勝利した。

続くBTCカップでは3番手から残り200メートルで先頭に立ち、後続に2馬身差をつけて勝利した[3]

ニューマーケットハンデキャップのパフォーマンスに対しては、後にIFHAが発表した2011年ワールド・サラブレッド・ランキングにおいて、132のレーティングが与えられた[4][5]。中間発表時点ではスプリンターおよびオーストラリア調教馬として史上初のランキングトップにもなっている。また、タイムフォーム誌も、同レースに対して同国歴代4位の135のレーティングを与えている[6]

2011-2012年シーズン(5歳)[編集]

ブラックキャビアはこのシーズンも、わずかに気合を入れられるだけで先行早め抜け出しで完勝する、強いレース内容で連勝を重ねていく。

約5ヶ月の休み明けとなったスキラッチステークスでは4 1/4馬身差をつけて勝利。中1週で出走したシュウェップスステークスでは6馬身差で勝利し、オーストラリアの歴史的名馬ファーラップを上回る、15連勝を達成[7]した。同じく中1週のパティナックファームクラシックを連覇し16連勝する。

約2カ月を置いての2012年初戦となったオーストラリアステークスを勝利し17連勝。中1週で出走したCFオーアステークスは初の1400m戦も危なげなく勝って18連勝を達成。連闘となったライトニングステークスでは残り200mをきっても突き放せず、ひさびさにムチを入れられて全力で追われる展開となったが、最後は振りきってこのレースを連覇。オーストラリアの主要地区での連勝記録タイとなる19連勝[8]を達成した。その後は3連闘でフューチュリティステークス、初の海外遠征となるドバイゴールデンシャヒーンなどへの出走が検討されていたが、過密スケジュールや予定されているイギリス遠征も含めると長期遠征となることなどを理由に出走を回避。今シーズンの最大目標であるダイヤモンドジュビリーステークスへの遠征に照準を合わせるため、短期放牧でひと息入れられることになった[9]。その後4月のロバートサングスターステークスを勝利し20連勝、5月のグッドウッドハンデキャップを勝利し21連勝を達成した。

6月23日、初の海外遠征となるイギリス・ロイヤルアスコット開催のダイヤモンドジュビリーステークスに出走。3番手から早目に抜け出し、追撃するムーンライトクラウド(Moonlight Cloud)を頭差で振り切り無傷の22連勝(マイナー地区を含めたオーストラリア最多連勝タイ記録)を達成した。

2012-2013年シーズン(6歳)[編集]

前走から約8ヶ月の休みを挟み、この年から自身の名を冠したブラックキャビアライトニング(旧ライトニングステークス)へ出走し優勝。連勝を23に伸ばした。 3月にはウィリアム・レイドステークスに出走、4コーナー前で抜け出すと、騎手が追うこともなく持ったままで24連勝を達成。4月にはTJスミスステークスへ出走し優勝、25連勝となった。このレースを最後に現役を引退、繁殖牝馬となった。

競走成績[編集]

出走日 競馬場 競走名 頭数 枠順 人気 距離 馬場 着順 騎手 斤量 タイム 着差 1着(2着)馬
2009.04.18 フレミントン ハンデキャップ競走 12 10 1 芝1000m 稍重 1着 J.ノスク 53 0:56.63 5身 (Kwassa Kwassa)
05.02 コーフィールド ブルーサファイアS 10 7 1 芝1200m 1着 J.ノスク 57.5 1:09.76 6身 (Demerit)
08.22 ムーニーヴァレー クロケットS 5 3 1 芝1200m 1着 L.ノレン 56.5 1:11.15 3 3/4身 (Miraculous Miss)
09.05 フレミントン デインヒルS G2 9 2 1 芝1200m 1着 L.ノレン 54 1:09.96 3/4身 (Wanted)
2010.01.22 ムーニーヴァレー オーストラリアS G2 5 4 1 芝1200m 1着 L.ノレン 53 1:10.18 2 1/4身 (Here de Angels)
10.09 コーフィールド スキラッチS G2 8 2 1 芝1000m 1着 L.ノレン 56.5 0:56.68 1 1/4身 (Winter King)
10.23 ムーニーヴァレー シュウェップスS G2 6 2 1 芝1200m 稍重 1着 L.ノレン 56.5 1:11.01 5 1/2身 (Hot Danish)
11.06 フレミントン パティナックファームクラシック G1 7 6 1 芝1200m 稍重 1着 B.メルハム 56.5 1:07.96 4身 (Star Witness)
2011.02.19 フレミントン ライトニングS G1 9 6 1 芝1000m 稍重 1着 L.ノレン 56.5 0:57.20 3 1/4身 (Hay List)
03.12 フレミントン ニューマーケットH G1 11 7 1 芝1200m 1着 L.ノレン 58 1:07.36 3身 (Crystal Lily)
03.25 ムーニーヴァレー ウィリアム・レイドS G1 9 4 1 芝1200m 1着 L.ノレン 56.5 1:10.00 1 3/4身 (Crystal Lily)
04.09 ランドウィック T.J.スミスS G1 11 7 1 芝1200m 稍重 1着 L.ノレン 56.5 1:08:71 2 3/4身 (Hay List)
05.14 ドゥームベン BTCC G1 8 6 1 芝1200m 稍重 1着 L.ノレン 56.5 1:08:85 2身 (Hay List)
010.08 コーフィールド スキラッチS G2 8 6 1 芝1000m 1着 L.ノレン 56.5 0:56.73 4 1/2身 (Karuta Queen)
010.22 ムーニーヴァレー シュウェップスS G2 4 4 1 芝1200m 1着 L.ノレン 56.5 1:10.13 6身 (Doubtful Jack)
011.05 フレミントン パティナックファームクラシック G1 7 4 1 芝1200m 1着 L.ノレン 56.5 1:08.32 2 3/4身 (Buffering)
2012.01.27 ムーニーバレー オーストラリアS G2 6 1 1 芝1200m 1着 L.ノレン 56.5 1:09.44 4 1/4身 (Zedi Knight)
02.11 コーフィールド CFオーアS G1 9 5 1 芝1400m 稍重 1着 L.ノレン 57 1:25.14 3 1/4身 (Southern Speed)
02.18 フレミントン ライトニングS G1 9 5 1 芝1000m 1着 L.ノレン 56.5 0:55.53 1 3/4身 (Hay List)
04.28 モーフェットビル ロバートサングスターS G1 10 1 1 芝1200m 1着 L.ノレン 56.5 1:10.65 4身 (Sistine Angel)
05.12 モーフェットビル グッドウッドH G1 9 1 1 芝1200m 1着 L.ノレン 57 1:10.32 1 3/4身 (We're Gonna Rock)
06.23 アスコット ダイヤモンドジュビリーステークス G1 9 5 1 芝1200m 1着 L.ノレン 56.5 1:14.10 頭差 (Moonlight Cloud)
2013.02.16 フレミントン ブラックキャビアライトニング G1 8 6 1 芝1000m 1着 L.ノレン 56.5 0:55.42 2 1/2身 (Moment Of Change)
03.22 ムーニーヴァレー ウィリアム・レイドS G1 7 6 1 芝1200m 1着 L.ノレン 56.5 1:11.08 4身 (Karuta Queen )
04.13 ランドウィック T.J.スミスS G1 11 1 1 芝1200m 1着 L.ノレン 56.5 1:09:65 3身 (Epaulette)

※競走名「S」はステークス、「H」はハンデキャップの略。

血統表[編集]

ブラックキャビア血統ニジンスキー系 / Vain3×4=18.75%、Northern Dancer4×5=9.38%)

Bel Esprit  1999
鹿毛  オーストラリア
ロイヤルアカデミー
Royal Academy II  1987
鹿毛  アメリカ
Nijinsky II Northern Dancer
Flaming Page
Crimson Saint Crimson Satan
Bolero Rose
Bespoken  1990
青鹿毛  オーストラリア
Vain Wilkes
Elated
Vin d'Amour Adios
Gliteren

Helsinge  2001
鹿毛  オーストラリア
Desert Sun  1988
鹿毛  イギリス
Green Desert Danzig
Foreign Courier
Solar Hotfoot
L'Anguissola
Scandinavia  1994
栗毛  オーストラリア
Snippets Lunchtime
Easy Date
Song of Norway Vain
Love Song F-No.1-o

参考文献[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 南半球北半球より半年遅い生育サイクルのため、北半球の2歳秋頃に相当する。また、オセアニア8月1日馬齢を加算するため、この時点では2歳表記となる。
  2. ^ 牝馬による斤量58kgでの勝利も第二次世界大戦後では国内最重量記録。
  3. ^ ノレン騎手はゴール到達前から左手の人差し指を立てて勝利をアピールしたため、レース後に罰金を課されている。
  4. ^ 2011 WORLD THOROUGHBRED RANKINGS
  5. ^ この数字は2009年Goldikovaの130を上回り、また旧国際クラシフィケーション時代のミエスク、オールアロング、ペブルスの132と並ぶ牝馬の最高評価である。また、オーストラリア調教馬としての最高評価でもある。そして、この数字はセックスアローワンスを含めるとデイジュールの133を上回る、スプリント史上最高
  6. ^ 上位3頭はTulloch(138)、Kingston Town(137)、Manikato(136)。
  7. ^ RacingVictoriaホームページ シュエップスステークス成績表(英語版)
  8. ^ 過去に19連勝を達成したのはDesert Gold(1912年生まれ)とGloaming(1915年生まれ)の2頭。マイナー地区ではMiss Petty(1981年生まれ)、父がクオーターホースのSava Jet(1980年生まれ)の22連勝という記録がある。
  9. ^ Black Caviar to be rested

外部リンク[編集]