ビグアニド

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ビグアニド
構造式
IUPAC名 イミドジカルボンイミド酸ジアミド(Imidodicarbonimidic diamide)
別名 ジグアニド(Diguanide)
分子式 C2H7N5
分子量 101.11
CAS登録番号 [56-03-1]
SMILES C(N)(=N)NC(N)(=N)

ビグアニド(Biguanide:英語風にビグアナイドともいう)は窒素を含む有機化合物グアニジン2分子が窒素原子1個を共有して連なった構造をもつ。IUPAC名はイミドジカルボンイミド酸ジアミド。

またその誘導体も一般にビグアニドと呼ばれ、これには次のように抗糖尿病薬(経口血糖降下薬)のほか、抗マラリア薬殺菌薬消毒薬が含まれる。特にビグアニド系抗糖尿病薬をビグアナイドと呼ぶことが多い。

抗糖尿病薬:

抗マラリア薬:

殺菌薬・消毒薬・抗菌剤:

ビグアニド系抗糖尿病薬[編集]

中東原産のマメ科のガレガ(Galega officinalis)は古くから民間薬として糖尿病に用いられたが、1920年代にこれからグアニジン誘導体が見出され、動物試験でこれらが血糖値を下げることが見出された。毒性の低い化合物が糖尿病に適用されたが、インスリンの発見により下火となり、1950年代に2型糖尿病治療用に復活した。初めフェンホルミンが使われたが、これは重大な副作用である乳酸アシドーシスのため使われなくなった。代わってブホルミン、さらにメトホルミンが用いられるようになったが、これらについても乳酸アシドーシスへの注意が必要である。ビグアニド系はインスリン分泌の促進を介するスルホニルウレア系などの血糖降下薬と異なり、1型・2型糖尿病ともに有効である。

脚注[編集]

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  1. ^ 高久史麿 監修 『治療薬ハンドブック2010』 堀正二ほか編、じほう2010年1月15日、2010年版、p.587。ISBN 4-8407-4037-1
  2. ^ 高久史麿 監修 『治療薬ハンドブック2010』 堀正二ほか編、じほう2010年1月15日、2010年版、p.588。ISBN 4-8407-4037-1
  3. ^ 高久史麿 監修 『治療薬ハンドブック2010』 堀正二ほか編、じほう2010年1月15日、2010年版、p.p.1286-1287。ISBN 4-8407-4037-1