バーニーズ・バージョン ローマと共に

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
バーニーズ・バージョン
ローマと共に
Barney's Version
監督 リチャード・J・ルイス英語版
脚本 マイケル・コニーヴェス英語版
原作 モーデカイ・リッチラー英語版
Barney's Version
製作 ロバート・ラントス
製作総指揮 マーク・マセルマン
出演者
音楽 パスクァーレ・カタラーノ
撮影 ギイ・デュフォー
編集 スーザン・シプトン
配給 カナダの旗 Entertainment One
日本の旗 エプコット
公開 イタリアの旗 2010年9月10日VIFF
カナダの旗 2010年12月24日
日本の旗 2013年1月19日
上映時間 134分
製作国 カナダの旗 カナダ
言語 英語
製作費 $30,000,000
興行収入 $8,454,301[1]
テンプレートを表示

バーニーズ・バージョン ローマと共に』(バーニーズ・バージョン ローマとともに、Barney's Version)は、モーデカイ・リッチラー英語版の小説『Barney's Version』を原作とし、リチャード・J・ルイス英語版が監督した2010年カナダコメディ・ドラマ映画英語版である[2]第67回ヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門で上映された[3][4]

ストーリー[編集]

30年以上も人気昼ドラを制作しているバーニーは、離婚した妻が既に再婚しているにもかかわらず、彼女を忘れることができず、彼女の現在の夫ブレアに嫌がらせをする日々を送っている。そんなある日、バーニーを殺人犯であるとして告発する内容の書籍を出版したオハーン刑事と出会ったバーニーはこれまでの年月を思い出す。

1974年のローマ。親友のブーギーらと自由気ままに暮していたバーニーは、身持ちの悪い画家クララが自分の子を妊娠したことから彼女と結婚する。ところが彼女が死産をし、その子の実の父親が友人の黒人男性セドリックだったことから、彼女に愛想を尽かし、やり直したいと願う彼女を置いて家を出る。しかし、彼女からの逢いたいとの手紙を読むのが遅れたために、その間にクララは自殺してしまう。

1975年のモントリオール。叔父のコネでテレビ番組制作会社で働いていたバーニーは、叔父の紹介で金持ちの娘と結婚するが、その結婚式で運命の女性ミリアムと出会い、一目惚れする。結婚後もミリアムに積極的にアプローチするものの、ミリアムの「まずは離婚してから」との言葉を鵜呑みにし、妻と離婚することにする。ところがその矢先、妻が親友のブーギーと関係を持っている姿を目撃、これ幸いと、ブーギーに妻との関係を証言させることで自分に有利な形で離婚しようとする。ところがブーギーはバーニーの企みを見抜いて証言を拒む。そして酔った2人が揉めているうちに、ブーギーが湖に落ち、そのまま行方不明となってしまう事件が発生する。事件を担当したオハーン刑事はバーニーが殺したと睨むが、ブーギーの遺体は遂に見つからず、事件は失踪事件として処理される。それでもオハーン刑事はバーニーを疑い続け、その後、彼を告発する内容の書籍を出版したのである。

離婚が成立したバーニーはミリアムに熱い想いを告白、はじめは戸惑っていたミリアムだったが、バーニーの想いを受け入れ、2人は結婚する。その後、ケイトとマイケルという2人の子をもうけ、バーニーとミリアムは幸せな日々を過ごしていたが、子供たちが巣立ち、ミリアムがラジオの仕事に復職してから、2人の関係は徐々に悪化していく。そして2人の関係が危機的な状態に陥る中、ミリアムが仕事で家を空けている間にバーニーは出来心で若い女優と浮気してしまう。これをきっかけに2人は離婚し、それからしばらくしてミリアムは同僚のブレアと再婚する。

ミリアムをブレアに奪われたと思い込んでいるバーニーはしつこくブレアに嫌がらせを続けるが、そんな中、バーニーは痴呆症になってしまう。ミリアムはバーニーに友人として寄り添おうとするがバーニーは拒む。しかし、バーニーはミリアムと離婚したことすらも忘れてしまう。

バーニーの状態が悪化する中、ブーギーの遺体が見つかる。しかし、オハーン刑事が推理していたような、バーニーに射殺された痕跡は全くなく、スカイダイビングの事故で死んだような後しか残っていなかった。その報道をぼんやりと耳にしながら、バーニーはブーギーが行方不明になった湖を眺める。ここで事件の真相として、湖に落ちたブーギーが、そこにたまたたま山火事を消火するために水をすくいにやって来た消火飛行機に巻き込まれて上空まで持ち上げられ、その後、落下して死亡した可能性が示唆される。

しばらくして、ミリアムはバーニーの墓参りにやって来る。遺言通りに墓石にはミリアムの名も刻まれていた。

キャスト[編集]

他に、アトム・エゴヤン昼ドラの監督その1)、デヴィッド・クローネンバーグ(昼ドラの監督その2)、ポール・グロス英語版(昼ドラ出演俳優)、ドゥニ・アルカン(バーニーとミリアムがランチをとるレストランの給仕長)、テッド・コッチェフ(車掌)らがカメオ出演している。

評価[編集]

批評家の反応[編集]

Rotten Tomatoesでは130件のレビューを基に支持率を80%、平均点を6.7/10とした[5]

興行収入[編集]

カナダでは最初の数週で47万2892ドルを売り上げた[6]。2013年1月1日までにアメリカ合衆国で433万7300ドル、全世界で800万ドル以上を売り上げている[1]

受賞歴[編集]

授賞式 部門 候補 結果
アカデミー賞[7] 2011年2月27日 メイクアップ賞 Adrien Morot ノミネート
ジニー賞英語版[8] 2011年3月10日 作品賞 ノミネート
主演男優賞 ポール・ジアマッティ 受賞
主演女優賞 ロザムンド・パイク ノミネート
助演男優賞 ダスティン・ホフマン 受賞
助演女優賞 ミニー・ドライヴァー 受賞
監督賞 リチャード・J・ルイス英語版 ノミネート
美術賞 クロード・パレ、Élise de Blois 受賞
衣裳デザイン賞 Nicoletta Massone 受賞
脚色賞 マイケル・コニーヴェス ノミネート
作曲賞 パスクァーレ・カタラーノ 受賞
メイクアップ賞 Adrien Morot、Micheline Trépanier 受賞
ゴールデングローブ賞[9] 2011年1月16日 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) ポール・ジアマッティ 受賞
ロンドン映画批評家協会賞英語版[10] 2011年2月10日 英国主演女優賞 ロザムンド・パイク ノミネート
英国助演女優賞 ミニー・ドライヴァー ノミネート
サテライト賞[11] 2010年12月19日 映画助演女優賞 ロザムンド・パイク ノミネート

参考文献[編集]

  1. ^ a b Barney's Version (2011)”. Box Office Mojo. 2012年1月1日閲覧。
  2. ^ Lacey, Liam (2010年7月28日). “Lantos’s version, 13 years later”. The Globe and Mail. オリジナル2010年7月31日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20100731054636/http://www.theglobeandmail.com/news/arts/tiff/lantoss-version-13-years-later/article1653577/ 2010年7月28日閲覧。 
  3. ^ Venezia 67”. labiennale.org (2010年7月29日). 2010年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月29日閲覧。
  4. ^ MacDonald, Gayle (2010年7月31日). Barney's Version world premiere to take place in Italy”. The Globe and Mail (トロント). オリジナル2010年7月31日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20100731054631/http://www.theglobeandmail.com/news/arts/movies/barneys-version-world-premiere-to-take-place-in-italy/article1655024/ 2010年7月31日閲覧。 
  5. ^ Barney's Version Movie Reviews, Pictures”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2013年1月1日閲覧。
  6. ^ Kelly, Brendan (2011年1月11日). “Barney's Version booming at the box office”. The Gazette. 2011年1月25日閲覧。
  7. ^ Nominees for the 83rd Academy Awards”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2011年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月25日閲覧。
  8. ^ "Villeneuve’s Incendies wins eight Genies, including best picture". The Globe and Mail, March 10, 2011.
  9. ^ Nominations and Winners - 2010”. Hollywood Foreign Press Association. 2011年1月25日閲覧。
  10. ^ Ng, Philiana (2010年12月20日). The King's Speech, Another Year Lead Nominations at London Critics' Circle Film Awards”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/news/kings-speech-year-lead-nominations-61748 2011年1月25日閲覧。 
  11. ^ 2010 Nominations (pdf)”. International Press Academy. 2011年1月25日閲覧。

外部リンク[編集]