ネクタリス

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ネクタリス(Nectaris)はハドソン(現・コナミデジタルエンタテインメント) が開発した近未来戦術シミュレーションゲームシリーズである。

概要[編集]

人類が月に進出した近未来を舞台に、ガイチ軍とプレーヤー率いるレジスタンスの戦いを描く、いわいるターン制のウォーシミュレーションゲーム。「ユニット生産」の廃止など、シンプルながら洗練されたゲームシステムがライトユーザーからマニアまで幅広い層から支持されている。

16マップ構成で、継続プレイはパスワードによるマップ選択のみ可能。また、マップは小さく、短時間で決着がつく。最終マップをクリアすると、ユニット配置の変更された裏面16マップへの導入パスワードが表示される。

ストーリー[編集]

21世紀、人類は月面に進出していた。しかし、大国はその資源をめぐって激しく対立する。2089年、資源独占をはかるガイチ帝国は月に軍隊を送りほぼ全土を占領、逆らう人々を収容所に送り、地球攻撃兵器「MOA」を造り始めた。このことを知った人々はガイチ帝国の野望を阻止すべく、MOAの建造基地「ネクタリス」へと向かう。

シリーズ[編集]

沿革[編集]

  • 1989年 PCエンジンで1作目を発売
  • 1992年 PC-9800シリーズ対応のネクタリスを発売
  • 1994年 続編であるネオ・ネクタリスをPCエンジンSUPER CD-ROM²で発売
  • 1997年 Windows95版を無料配布開始
  • 1998年 ネクタリスとネクタリスGBがPSGBで発売。GB版のネクタリスはGBKISS LINKによりこのWebPageから新MAPのダウンロードが可能となっている。Windows98版が無料配布開始。
  • 2005年頃 携帯電話版発売、Windows版配布中断
  • 2006年12月20日 Wiiバーチャルコンソールにて1作目を配布開始
  • 2008年2月26日 Wiiのバーチャルコンソールにてネオ・ネクタリスを配布開始
  • 2008年5月14日 PS3PSP向けのゲームアーカイブスにて、プレイステーション版ネクタリスを配布開始
  • 2009年 ネクタリスをXbox Live ArcadePlayStation NetworkPS3対応)、WiiWareのダウンロードコンテンツで配信。時代に合わせてグラフィックは3Dポリゴン化され、マルチプレイヤーモードでは最大4人までのオンラインで対戦が可能。製作は日本ではなく北米。
  • 2009年 Xbox Live Arcade、PlayStation Network、WiiWare、iPhone向けの「ミリタリーマッドネス:ネオ・ネクタリス」の制作を開始
  • 2009年9月30日 Xbox 360でMilitary Madness: NECTARISを発売。
  • 2010年 Android端末のスマートフォン(Android 1.6 以上)アプリでネクタリスを配信

システム[編集]

ターン制で双方の軍が交互に行動し戦場を制圧する。

  • 勝利条件 - 敵軍ユニットの全滅か敵収容所の占拠
  • 敗北条件 - 自軍ユニットの全滅か自軍収容所の占拠、一定ターン数の経過

自軍の強化は、初期配備された歩兵ユニットで中立工場・敵側工場を占拠し、工場内のユニットを味方につける事によって行う。また、工場ではユニットの回復は出来るが生産は出来ない。

1ユニットは8機編成。経験値があり、攻撃をしたり受けたりする事でユニットの強さは最大8レベル(攻撃力、防御力とも2倍)まで上がる。

描画されているマップはヘックスと呼ばれる蜂の巣状に並んだ六角形のマスに対応している。また、本作品では以下の効果が使われている。

  • 地形効果:地形によって防御力が上昇(+0%~+40%)したり、移動が困難になったりする。
  • 支援効果:近接している味方ユニットとの連携による攻撃力及び防御力の上昇。味方ユニットのレベルや攻撃力、ユニット内の機体残存数に影響される。これによって歩兵でも戦車と対等もしくはそれ以上の戦力を発揮することも可能となる。
  • ZOC:Zone of Controlと呼ばれているもので、ユニットは自分の近接しているマスを支配し、そこに侵入したユニットは移動が制限されたり、包囲効果の影響を受ける。
  • 包囲効果:ユニットをZOCで囲んで攻撃した場合、防御側の攻撃力及び防御力が低下する。防御側ユニットの全周をZOCで囲んだ場合に包囲効果は最大となり、そのユニットの攻撃力及び防御力は半減する。
  • 実際の戦闘画面ではユニットの基本ステータスが攻撃力値、防御力値が現れ、効果音とともにZOC効果の加算、減算が行われるのでZOC効果が視認しやすくなっている。

攻撃側ユニット2つで防御側ユニットを直線的に挟むのが、最も簡単に全周分の包囲効果をつける方法。また、あるユニットが敵ユニットに対して攻撃能力を持たなくても、敵ユニットに隣接させる事で包囲効果をつける役には立つ。間接攻撃しかできないユニットでも攻撃対象に隣接していると支援効果がえられる。

戦闘のパラメータは「攻撃力」「防御力」だけである。しかし戦闘の結果から乱数要素や隠しパラメータがあるのではないかといわれている。1作目ネクタリスのCOM戦では思考ルーチンにある程度の法則がある。

ユニット[編集]

赤文字で書かれたユニットは「ネオ・ネクタリス」に登場するユニット。

歩兵
工場や収容所を占領できる上、全ての地形に進入できる。戦闘は苦手。敵に狙われやすいが、それを利用しておとりにする作戦もある。また、占領によって経験値が4上がる。
GX-78 ムンクス
パワードスーツを着た歩兵。標的にされやすいので護衛が必要。
GX-88 ダーベック
重パワードスーツを着た工兵。火力・装甲はムンクスより高めだが移動力に劣る。
CBX-1 ドレイパー
道路上においては最速を誇るバイク兵。ただし武装はムンクス程度で、平地では移動力が落ちる。また、荒れ地・山脈・谷などには進入できない。
GX-97 ファクター
リペアパーツを携行している技術歩兵。ファクターのZOCにいるユニットは、ターン開始時に少し修復される。
戦車
地上の戦闘における主力をなす重量級の装甲車両。ギガントを除くと対空攻撃ができないため、戦闘機に弱い。また、山脈・谷などには進入できない。
T79 グリズリー
攻撃力に優れる大型の重戦車。速度は遅いが、防御力も充実している。
PT-6 アルマジロ
防御力に優れる重戦車。グリズリーよりも装甲が強化されている分、攻撃力に劣る。足は遅い。
S-63 バイソン
標準量産タイプの中型戦車。比較的足が速い。
成長前後の能力差が大きめに設定されており、生き残れば戦況を大きくリードすることになる。
TT-1 レネット
砲塔を二つ持つ旧式の中型戦車。性能はいまひとつ。
だが「腐っても戦車」、月面では貴重な戦力であり、戦車以外の地上ユニットにとってはなお脅威となる。
HMB-4 ギガント
大型要塞戦車。 移動速度はきわめて低いが、対地攻撃、防御力は最大クラス。対空攻撃も可能。
GS-83 スラッガー
ガイチ軍の主力中型戦車。戦車においては最も足が速い。
GT-88 モンスター
ガイチ軍の大型戦車。走攻守そろった重戦車。
自走砲
離れた場所(ZOC外)から攻撃ができる間接攻撃車両。カノンを除くと対空攻撃ができず、移動するとそのターンでは攻撃できない。接近されると無力。
うまく弱体化させることにより、効果的に経験値を得ることができる。
SG-5 ナスホルン
カノン砲を装備した自走砲。攻撃力が低く、射程が広いのが特徴。
成長前後の能力差が大きめに設定されている。
MR-23 エストール
24連装ロケットランチャーを装備している自走砲。攻撃力は高いが、射程がやや狭い。PC版では「攻撃力が高く『命中率』が低い」との解説がある。
HA-55 カノン
4連装機関砲を装備した間接攻撃車両。射程が極めて狭く、歩兵と隣接していないと攻撃できないが移動後の攻撃や対空攻撃も可能。
バギー
攻撃後に移動をすることができる軽量級の装甲車両。装甲は薄い。
MB-8ラビット
対地ミサイルランチャーを装備しているバギーで、攻撃後の離脱が可能。足が速い。
MB-7 リンクス
長距離ミサイルを装備したバギーで、攻撃後の離脱が可能。対地には間接攻撃だが、対空攻撃をする際は直接攻撃となるので注意が必要。
戦闘攻撃機
移動力・攻撃力に優れた戦闘用航空機。地形の影響を受けない。
FX-1 ファルコ
対空ミサイルを搭載した制空戦闘機。攻撃力は高いが防御面で難あり。対地攻撃力は持たない。
AX-87 ジャビイ
対地攻撃用の爆弾を搭載した地上爆撃機。対地にはかなりの威力を発揮するが、空中戦には期待出来ない。ファルコ・ハンター・シーカー・ホークアイなど弱点が多い。
EF-88 ハンター
ガイチ軍の「切り札」というべき戦闘爆撃機。対空・対地ともに優れ、防御力も高い。
対空車両
航空機を撃退するためのユニット。地上戦ではほとんど無力。
AAG-4 シーカー
4連装機関砲を装備している対空車両。戦闘機からの反撃を受けやすい。地上戦にも対応しているが威力は低い。
MM-107 ホークアイ
長射程対空ミサイルを搭載した、間接攻撃専用の対空車両。航空機には絶大な効果を発揮するが、攻撃機に狙われやすく、接近されると無力。地上戦には対応していない。
対航空ユニットにおいて、絶大な支援効果を誇る。
輸送ユニット
移動力のない、あるいは遅いユニットを搭載して運ぶ。装甲が薄いので戦闘は避けたい。また、輸送ユニットの機体数より輸送されるユニットの機体数のほうが多くても輸送できる。
NC-2 ミュール
歩兵・地雷・野砲を輸送する事を目的としたトラック。武装はムンクス程度。
C-61 ペリカン
全ての地上部隊(輸送中のミュールを除く)を輸送できる大型輸送機。武装は一切ない。
野砲
移動力を持たないので、目的地までは工場から輸送ユニットで運ぶ必要がある。接近されると無力で、装甲は薄い。
SS-80 モノケロス
強力な大砲を装備した最強の対地攻撃野砲。射程も広く、威力は絶大。
SR-22 ギルモア
対地対空両用の特殊野砲。1ターンに2回の攻撃が可能だが、威力はやや低めで射程も若干短い。
地雷
ラップルを除けば移動力を持たないので、目的地までは工場から輸送ユニットで運ぶ必要がある。攻撃で除去できる。
M-77 ヤマアラシ
主要地点に設置する事で敵の進行を妨害する固定式地雷。攻撃はできない。
拠点防衛の際、隣接ユニットに対し絶大な防御効果を提供する。
TB-10 マイト2
設置から2ターン後に爆発する時限爆弾。設置して2ターン経つとターン終了時にマイト2のZOCにいたユニットは敵味方問わず全滅する。地雷の中では最も防御力が高い。
KM-55 ラップル
主に、戦闘時に包囲効果を得るために使われる移動式浮遊地雷。攻撃力はない。飛行ユニットなのでハンター・ファルコ・対空車両などに弱い。
バイオ兵器
ガイチ軍の最終兵器。一定のターンが経過すると形態変化して性能が向上する。通常のユニットと違い、バイオ兵器にはHP(耐久力)が設定されており、攻撃によってHPを0にすれば破壊できる。HPが減少すると攻撃力・防御力が低下する点、工場に格納すればHPが全回復する点は通常のユニットと同じ。
BT-90 ガーディン
形態変化によって防御力が成長する防御型バイオ兵器。
BT-91 マジュー
形態変化によって対地・対空攻撃力が成長する攻撃型バイオ兵器。
BT-92 ブレナー
形態変化によって移動力が成長する高速型バイオ兵器。バイオ兵器の中では唯一の飛行ユニット。

関連項目[編集]

  • 神酒の海(Mare Nectaris) - ゲームの中で決戦の地と設定されている。
  • アースライト
    本作品のシステムを引き継いだゲーム。難易度を控えめにしたり、ユニットをストイックなものから丸いものにする等の変更がある。
  • アースライト ルナ・ストライク - ハドソンが上記の作品後に出したシミュレーションゲーム

外部リンク[編集]