ニューヨーク市消防局

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ニューヨーク市消防局The New York City Fire Department または the Fire Department of New York City 略称 FDNY)とは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市が設置する市消防機関である。日本では、ニューヨーク市消防庁という訳が成されることもある。本部はブルックリン区9メトロテックセンター内。

ニューヨーク市の5つの行政区内の住民に救急医療を提供し、そして火災による危険とそれに伴う市民の生命及び財産の保護を任務とする機関である。また、伝染病等等の生物学的な危険に対する一時的な措置及び危険を及ぼす可能性のある化学物質そして放射性物質等の除去も行っている。

ニューヨーク市消防署は約11,400名の消防士及びスタッフを抱えており、市消防としては全米最大で、東京消防庁に次いで世界第二位の規模である。ニューヨーク市は都市単体人口及び都市圏人口が全米最大であり、またアメリカではかなり古い歴史を持つ都市だけに、ニューヨーク市消防局が対応する範囲は非常に広い。一般の木造住宅や築数十年のアパート、戦前から戦後に建てられた数多の超高層ビル、多くのトンネルと橋、広大な公園と森林地帯、世界でも有数の規模を誇るニューヨークの地下鉄網など様々な場面での対処を要求される。この様な様々な種類の災害救助活動による経験から、ニューヨークの消防士は「アメリカで最も勇敢な消防士」というモットーを持っている。

組織[1][編集]

消防委員長(Fire Comissioner)[編集]

消防全体のマネジメントを統括する役職で、ニューヨーク市警察における警察委員長に相当する。火災調査やテロ対策などの責任者は、消防委員長に直属する。

消防副委員長(First Deputy Comissioner)[編集]

消防委員長の次席で、消防政策立案など幾つかの責任者を纏める。

消防委員(Deputy Comissioner、Assistant Comissioner)[編集]

消防委員長の下で消防施策をマネジメントする消防委員。広報、管理、財務、技術などの各担当を持つ。

消防長(Chief of Department)[編集]

消防隊や救急隊など、消防の実働部隊を束ねる。制服組の直接のトップとなる役職。

通信部(Communications)[編集]

消防全体の通信を担う部。管区通信、救急指令、消防指令、総合指令室などが属する。

消防隊(Fire Operation)[編集]

実際に消火活動を行う部隊。マンハッタン、スタテンアイランド、ブルックリン、ブロンクス、クィーンズの5管区を置き、各管区の下にポンプ隊や梯子隊を配置している。

救助隊(Rescue Unit)[編集]

1915年に地下事故を教訓とし1~5管区に設置された。人命救助に必要な救助資機材を有し交通事故や水難救助など救助活動にあたるレスキュー隊である[2][3]。隊員の多くはアメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)の都市検索救助システムの都市検索救助部隊:US&R(USAR、Urban Search and Rescue )のメンバーであり国外の災害にも出動する。

救急隊(EMS)[編集]

救急活動を担う部隊。市内を1~5の管区(Division)に分けている。

特別指令部隊(Special Operations Command:SOC)[編集]

Rescue Unit(救助隊)やHAZMAT Unit(NBC部隊)などから編成され大規模災害や特殊災害時に活動する専門家のチーム。

教育部(Training)[編集]

吏員やその候補生に対して教育を行う部署。消防学校や救急学校を擁する。

防火部(Fire Prevention)[編集]

防火活動を担う。建物を査察して行政指導を行うCDAなどを擁する。

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ニューヨーク市消防局組織図
  2. ^ FDNY Rescue 2
  3. ^ FDNY Rescue 3