テル・ミー・サムシング・グッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テル・ミー・サムシング・グッド
ルーファスシングル
初出アルバム『Rags to Rufus
B面 スモーキン・ルーム
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 カリフォルニア州トーランス、クアンタム・スタジオ
ジャンル ファンク
時間
レーベル ABCレコード
作詞・作曲 スティーヴィー・ワンダー
プロデュース ボブ・モナコ、ルーファス
ゴールドディスク
ゴールドディスク
チャート最高順位
ルーファス シングル 年表
フィール・グッド
(1973年10月)
テル・ミー・サムシング・グッド
(1974年6月)
ユー・ゴット・ザ・ラヴ
(1974年9月)
ミュージックビデオ
「Tell Me Something Good」 - YouTube
テンプレートを表示

テル・ミー・サムシング・グッド」(Tell Me Something Good)は、ルーファスが1974年に発表した楽曲。作詞作曲はスティーヴィー・ワンダー。グループにとって最初のヒット作品であり、ビルボード・Hot 100で3位、ソウル・チャートでも3位を記録した。さらにキャッシュボックスでは1位を記録し、ゴールドディスクに輝いた。

1975年3月開催の第17回グラミー賞で「Grammy Award for Best R&B Performance by a Duo or Group with Vocals」を受賞した。

背景[編集]

ルーファスは1973年7月にファースト・アルバム『Rufus』を発表。同年、セカンドアルバムの制作のため再びカリフォルニア州トーランスのクアンタム・スタジオに入った。レコーディング中、スティーヴィー・ワンダーが予告なしにスタジオに現れ、メンバー全員を驚かせた。ルーファスはファースト・アルバムでワンダーの「メイビー・ユア・ベイビー」(『トーキング・ブック』収録)をカバーしていたが、彼らのバージョンを聴いたワンダーはかねてよりグループを称賛していた。ワンダーはチャカ・カーンのための曲をいくつか用意しており、初めに「Come and Get This Stuff」を聴かせた。カーンは当時20歳そこそこだったが、好感をもって迎えなかった。ワンダーは唖然としつつ「君の星座は何だい」と尋ねた。カーンが魚座だと答えると、「それでは」と言って「テル・ミー・サムシング・グッド」を紹介した。カーンは気に入り、レコ―ディンクが決まった。カーンがはねのけた「Come and Get This Stuff」はシリータ・ライトが1974年に発表したアルバム『スティーヴィー・ワンダー・プレゼンツ・シリータ』で使われることとなった[3]

カーンが自分のキーに合わせて歌い始めると、ワンダーは突然セッションを止めさせ、自分が曲を書いたときのキーで歌うよう促した。カーンの歌入れはワンテイクで終わり、翌日改めてバンドの演奏がレコーディングされた。そのときはまだメンバーではなかったトニー・メイデンも参加し、トーキング・モジュレーターを使ったギターを演奏した。

1974年5月発売のセカンドアルバム『Rags to Rufus』に収録され、同年6月にシングルカットされた[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b 45cat - Rufus - Tell Me Something Good / Smokin' Room - ABC - USA - ABC-11427
  2. ^ Chaka Khan”. Billboard. 2023年1月18日閲覧。
  3. ^ McMillian, Stephen (2014年5月5日). “Classic Soul Album Spotlight: Rufus' 'Rags to Rufus'”. Soul Train. 2015年11月7日閲覧。