タマカイ

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タマカイ
Georgia Aquarium - Giant Grouper.jpg
Epinephelus lanceolatus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: ハタ科 Serranidae
: マハタ属 Epinephelus
: タマカイ E. lanceolatus
学名
Epinephelus lanceolatus
Bloch, 1790
英名
Giant grouper

タマカイ Epinephelus lanceolatus(英名:Giant grouperジャイアント・グルーパー)は、スズキ目ハタ科に属し、ハタ科に属する最大ので、サンゴ礁に生息する最も大きい硬骨魚類である[1]

分布と形態と生態[編集]

タマカイはインド洋から太平洋にかけての海域のうち、ペルシア湾を除く海域に広く分布する。 サンゴ礁域の外側斜面で、崖状または洞窟状になった所、岩場で観察される[1][2]。沈没船にもひそむ。 日本では沖縄島以南の琉球列島、和歌山県、伊豆・小笠原諸島でみられる[2]。 水深100m以上の浅い海で大抵は50m以内に生息する。

体長は2m以上、体重は200kg以上にまで成長する[1]。体長2.7m、体重400kgにまでになるものもある。3mの非公式記録があるともいわれる[3][4]

タマカイは大きい口と丸い尾をもつ。幼魚は不規則な黒と黄色の斑点をもち、成魚は緑灰色から緑褐色で、薄いまだら模様がある。鰭には多数の小さな黒い斑点がある。 成魚になるにつれて種特有の斑紋が消え、種を特定することが困難になる[5]

餌は、イセエビなど甲殻類、魚類を常食し、時にはウミガメの仔、小さなサメトビエイなど、さまざまなものを食する[1]

種の保全状態評価[編集]

野生での数は減少しており、ICUNレッドリストではVulnerable(危急)に指定されている[1]日本魚類学会はタマカイは種を対象とした保全措置が必要だと考えている[6]。 食用にする沖縄県では、他の食用魚ヤイトハタとともに、タマカイの種苗生産技術を研究する[1]。 沖縄県は2011年には日本国内で初めて人工授精に成功している[7]。 また、オーストラリアの幾つかの州では釣り規制対象魚となっている[8]

人間との関係[編集]

オーストラリアクイーンズランド州の海を象徴する魚である。タマカイが人を襲ったという正確な記録は存在しないが、オセアニアの一部の地域では、「タマカイはダイバーを丸飲みにしてしまう」として恐れられている。また、NHKでも「人を襲い、頭を丸のみした怪物」と放送している[9]

タマカイは食用魚で鍋や刺身がおいしく[10]、 沖縄では高級料理にも用いられる[11]。 また、タマカイは沖縄方言でアーラミーバイと言われる[1][7]。アーラミーバイは大型ハタ類の総称である[7][1]

タマカイはたまに巨大な個体がみつかる。2007年11月23日高知県室戸市室戸岬沖で全長2.3m、重さ208kgという巨大なタマカイ(地元では「モングエ」と呼ばれている)が定置網にかかったことがあり、NHK、日本テレビなどのニュースでその巨体の映像が流れたほか、朝日新聞にも記事が掲載されている[12]

タマカイは日本へ輸入もされている[5]。また、東京の築地市場にまれに入荷する[5]。一方、台湾では養殖され、市場に出たり輸出がなされる。台湾では「ハタの王」、「魚のボス」と称されている[13]

水族館[編集]

タマカイは、現代に繁栄している魚類の中では最もシーラカンスに似た形態や習性を持つとされている[14]。そのため、水族館アクアマリンふくしまでは、シーラカンスロボットとともに、タマカイを展示している[14]

ギャラリー[編集]

異種[編集]

Goliath Grouper
(Epinephelus itajara)

タマカイの異種、イタヤラ(Epinephelus itajara)は、ゴリアテ・グルーパー(ゴライアス・グルーパー:Goliath grouper)とも呼ばれ、タマカイと同じほど大きくなるハタ科の魚。フロリダからブラジルにかけての沿岸部、比較的浅い海に生息する[15]。 漁や釣りの対象となったが、繁殖時に群れる習性をもっているため、捕獲しやすく、20世紀末に絶滅寸前まで減ったと考えられている[15]。 また、幼魚が生息するマングローブ帯が、環境破壊や開発によって減少したのも激減に拍車をかけている[15]

アメリカのテレビ番組『モンスタークエスト』(MonsterQuest)は、1895年に1,500ポンド(≒680キロ) の個体が捕獲され、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたと伝えている[15]。また、『モンスタークエスト』は1950年代に、フロリダキーズの橋から飛び込みをして遊んでいた少年がイタヤラにより死亡しているとも伝えている[15]

参考[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h Vol.20H1-H4-2 頁15 (PDF) 竹本淳史(沖縄美ら海水族館) 平成24年12月 財団法人海洋博覧会記念公園管理財団・発行 『南ぬ風(ふぇーぬかじ) 春号 Vol.23』 (一般財団法人沖縄美ら島財団) 2013-4-4閲覧
  2. ^ a b 生物対象群に関するテキスト情報 環境省 2013-4-5閲覧
  3. ^ 美ら海生き物図鑑>タマカイ沖縄美ら海水族館 2013-4-5閲覧
  4. ^ 館内探検マップ-特別展示 タマカイ海洋文化館 Official Site 2013-4-5閲覧
  5. ^ a b c おさかな情報 No.25 2004年1月 2003年度 第4回展示テーマ ハタ類 水槽設備シムラ 2013-4-5閲覧
  6. ^ シリーズ・Series 日本の希少魚類の現状と課題 (PDF) 魚類学雑誌58(1):99–104 発行2011年4月25日 日本魚類学会 2013-4-5閲覧
  7. ^ a b c タマカイ人工授精成功 県水産センター石垣2011年5月18日 『琉球新報』 2013-4-4閲覧
  8. ^ オーストラリアの釣り規則(保護対象魚)『オーストラリアの釣り情報!』(オーストラリア富士丸) 2013-4-5閲覧
  9. ^ ハイビジョン特集 シリーズ 日本人カメラマン 野生に挑む (PDF) 2008年2月20日プレスリリース NHK広報局 2013-4-4閲覧
  10. ^ 全長230センチ!巨大魚“タマカイ”情報掲載日:2007年11月26日 『高知さんさんテレビ』 2013-4-4閲覧
  11. ^ タイムス料理講習会|講習会レポート|2009年11月1日(第16回) カヌチャベイホテル&ヴィラズ(6品) 株式会社沖縄タイムスサービスセンター 2013-4-4閲覧
  12. ^ どデカイ タマカイ、鍋600人分-コミミ口コミ2007年11月30日 『asahi.com』(朝日新聞) 2013-4-4閲覧
  13. ^ ハタ王国の栄光と危機 世界に誇るハタ王国2011年3月072ページ 文・李珊圖・薜継光 『台湾光華』雑誌(Taiwan Panorama) 台湾政府・新聞局 2013-4-5閲覧
  14. ^ a b シーラカンス展示新しく アクアマリンふくしま 『福島民報』 2013/03/16 10:17アクアマリン、20日コーナー新装 シーラカンスロボット登場 『福島民友新聞』 2013年3月17日。どれも2013-4-4閲覧
  15. ^ a b c d e ゴリアテ・グルーパー (ゴライアス・グルーパー)UMAファン 〜未確認動物巨大魚〜 2013-4-5閲覧

外部リンク[編集]