スコット・ヘンダーソン

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Scott Henderson (2010)

スコット・ヘンダーソンScott Henderson, 1954年8月26日 出身フロリダ、ウエスト・パーム・ビーチ)。トライバル・テック(Tribal Tech)のギタリスト。ロサンゼルスを活動拠点に置くジャズフュージョン、もしくはブルースギタリスト。

初期[編集]

サウスフロリダで生まれ、スコット・ヘンダーソンは幼い頃からギタープレイに目覚めていた。ロックブルースファンクソウルジャズを聴くことに時間を費やす。中でもジャズに非常なる興味を感じ、ジョン・コルトレーンマイルス・デイヴィスを敬愛していた。 フロリダ・アトランテイック大学を卒業後、ミュージシャンズ・インスティチュートに入学しロサンゼルスで初期のキャリアをスタートさせる。まず、ジャン=リュック・ポンティのソロ・アルバム「Fables」への参加でそのアラン・ホールズワース的なギター・プレイに注目が集まった。その後、チック・コリア・エレクトリック・バンドへの加入と脱退を経て、ジェフ・バーリンのソロ・アルバムへの参加および同アルバムのレコーディング・メンバーによるライヴ・バンドプレイヤーズで活動をしたり、ジョー・ザヴィヌルのバンドであるザヴィヌル・シンジケートへの参加など、精力的な活動をしていた。

トライバル・テック[編集]

1984年にゲイリー・ウイリスとともにトライバル・テックを結成。当初はヘンダーソンの個人バンドであり、バンド名を「スコット・ヘンダーソン・トライバル・テック」としていたが、後にウイリスとのプロジェクトとしての傾向が強まり、二人のリーダーシップのもとで1990年代にはトライバル・テックはもっとも高度なフュージョンバンドとの認知を得て、ツアーとレコーデイングは2000年発売のロケットサイエンスまで続く。その間ヘンダーソンはモダンジャズ/フュージョンギタリストとして広く知られるようになった。1991年、ギターワールド誌の#1ジャズ・ギタリストとなり、1992年、ギタープレイヤー誌の読者投票でベスト・ジャズ・ギタリストになる。

直近のレコーデイング[編集]

90年代中半からヘンダーソンは自身のブルースルーツに戻り、ブルースアルバム、『ドッグパーテイ』を1994年に、『トア・ダウン・ハウス』を1997年に、『ウエル・トウ・ザ・ボーン』を2002年にリリース。キーボードなしのバンド編成でプレイを構築。ギターの可能性を追求する冒険に魅せられ続けている。 2000年代後半からはトリオでの演奏も原点回帰的にJazz Fusion色も濃くなり、10年近く続いたブルースプロジェクトは現在は終止符が打たれた形となっている。

また、ヴァイタル・テック・トーンズのメンバーとして2006年に2枚組CDをリリース。

スコットキンゼイのキンゼテイックス(2006)、アンバー・ウイットロックのザ・カラーズ・オブ・ライフ、ロブ・ウイットロックのスケッチンおよびスケッチン2にゲスト参加している。(その他にも参加作は多数。)

2010年以降はJeff Berlin、Dennis Chambersとのユニットが始動。当初は"The Fusion Trio"、最終的には"HBC"として活躍を継続している。 同年にはSTB139、翌年には渋谷O-EASTで来日公演も行った。 2011年3月には自身のトリオで全国ツアーを行う予定だったが、 3月10日の東京公演を終え、仙台に移動する途中、福島で東北大震災に遭遇。 以後の公演は全て中止となり、十時間以上かけて東京に戻ったが空港が開かれずに台湾での公演も中止されている。 しかしその半年後に"HBC"で早くも再来日を果たし、その半年後にはMIのクリニックで単身来日しているなど 親日的なスタンスに喜ぶファンも多い。

また2012年には12年ぶりとなるTribal Techの新作をレコーディング。 Scott Kinsey,Gary Willisとそれぞれ3曲ずつをプロデュースする形で録音が行われた。 前作同様インプロビゼーションのJAMを録音してから曲に仕上げる形でレコーディングしている。 Scott自身は『Mech X』『Got Faith 'N Phat』『Palm Moon Plaza』を担当。 『Corn Butter』は純然たるJamから生まれたもので共作となっている。 など、同作のエンジニアリングはScott Kinseyが担当。 彼の能力を買ったScottは"HBC"のアルバムでもKinseyにエンジニアリング・ミックスダウンを依頼している。

2013年3月8日にはブルーノート東京で一日限りの来日公演も行われ、大盛況のうちに成功させている。

使用機材[編集]

一時期はアイバニーズのギターも使用していた。現在はSuhr製のストラトキャスターシェイプのギターを愛用している。ピックアップのレイアウトは3S(SuhrのV60)。本人によるとどのポジションでも均等な音量になるようにピックアップの高さ、及びトーンノブを調整している。 ブルース的な演奏に移行する以前はハムバッカー(DancanのSH-2及びJBのセット)を好んで使用していた。

エフェクトはCry Baby、ボリュームペダル、独自のボリュームコントロールノブの他に、ブースト用にXoticのRCブ-スター、ハイゲインにはメインのSD-9の他、FULLTONE OCTAFUZZ、ZVEX FUZZ FACTORYを併用している。空間系は90年代から一貫してBOSS のSE-70を使い続けている。 コーラスエフェクトは改造したアリオンのステレオコーラスペダル(SCH-Z)を使用している。 アンプはカスタムオーディオエレクトロニクス社の物を使用していた。近年SuhrブランドからフルチューブのスタックタイプOD-100がリリースされて以降、メインに使用。海外でのギグではリースのマーシャルも使用している。

追加情報[編集]

現在、カリフォルニアのMI(Musicians Institute)でギターを教え、2本の教則ビデオをリリースしている。

ディスコグラフィ[編集]

With Tribal Tech:

  • Spears (1985)
  • Dr. Hee (1987)
  • Nomad (1990)
  • Tribal Tech (1991)
  • Illicit (1992)
  • Face First (1993)
  • Primal Tracks (1994)
  • Reality Check (1995)
  • Thick (1999)
  • Rocket Science (2000)
  • (2012)

With Vital Tech Tones (Henderson, Victor Wooten and Steve Smith):

  • Vital Tech Tones (1998)
  • VTT 2 (2000)

Scott Henderson,Jeff Berlin,Dennis Chambers

  • HBC (2012)

Solo:

  • Dog Party (1994)
  • Tore Down House (1997)
  • Well To The Bone (2002)
  • Live! (2005)

Other:

  • Fables (Jean-Luc Ponty - 1985)
  • Champion (Jeff Berlin - 1985)
  • The Chick Corea Elektric Band (Chick Corea - 1986)
  • Players (1987, Jeff Berlin with T Lavitz and Steve Smith)
  • The Immigrants (The Zawinul Syndicate - 1988)
  • Black Water (The Zawinul Syndicate - 1989)
  • Just Add Water - Virgil Donati, (1997)
  • Crossroads (Jeff Berlin - 1999)
  • Vienna Nights: Live at Joe Zawinul's Birdland (The Zawinul Syndicate - 2005)

マルチメデイア[編集]

外部リンク[編集]