ジャン=ピエール・ジュネ

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ジャン=ピエール・ジュネ
Jean-Pierre Jeunet
ジャン=ピエール・ジュネ Jean-Pierre Jeunet
生年月日 (1953-09-03) 1953年9月3日(70歳)
出生地 フランスの旗 フランスル・コトー
国籍 フランスの旗 フランス
配偶者 Liza Sullivan (1997-)
主な作品
デリカテッセン
エイリアン4
アメリ
ロング・エンゲージメント
天才スピヴェット
 
受賞
東京国際映画祭
東京ゴールド賞
1991年デリカテッセン
ヨーロッパ映画賞
監督賞
2001年『アメリ
放送映画批評家協会賞
外国語映画賞
2001年『アメリ』
英国アカデミー賞
オリジナル脚本賞
2001年『アメリ』
ゴヤ賞
ヨーロッパ映画賞
2001年『アメリ』
セザール賞
監督賞
2001年『アメリ』
脚本賞
1991年『デリカテッセン』
新人監督賞
1991年『デリカテッセン』
短編映画賞
1990年ぼくの好きなこと、嫌いなこと
短編アニメ賞
1980年回転木馬
その他の賞
カンザスシティ映画批評家協会賞
外国語映画賞

2001年『アメリ』
2004年ロング・エンゲージメント
備考
第19回東京国際映画祭 審査委員長(2006年)
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ジャン=ピエール・ジュネJean-Pierre Jeunet, 1953年9月3日 - )は、フランス映画監督脚本家

来歴[編集]

友人の映画監督マルク・キャロと組んで「ジュネ&キャロ」として短編映画などを手掛け、10分間の短編アニメ『回転木馬』は第6回(1980年度)セザール賞の短編(アニメーション)賞に輝いた。

単独で監督した1989年の短編映画『僕の好きなこと、嫌いなこと』ではドミニク・ピノンを起用し、この作品で第16回(1990年度)セザール賞の短編(劇映画)賞を受賞した。

1991年にはキャロと共同で長編映画『デリカテッセン』を監督。核戦争後のパリの肉屋を舞台とした騒動をドミニク・ピノン主演でブラックユーモアたっぷりに描き、フランスで大ヒット。第17回(1991年度)セザール賞で、ジュネはキャロらと脚本賞と新人監督作品賞を受賞し、この作品は全部で4部門受賞した。

1995年にはキャロと共同で『ロスト・チルドレン』を発表し、ロン・パールマンを主演に起用した。第21回(1995年度)セザール賞にこの作品は3部門ノミネートし、そのうち美術賞を受賞した。

1997年、『エイリアン4』の監督に起用され、ハリウッドデビューとなり、これが初めての続編ものとなる。

その後フランスへ戻り、2001年に『アメリ』を発表し、オドレイ・トトゥ主演のこの作品は世界的なヒットとなる。日本でも映画に登場するデザートのクレームブリュレが流行するなど社会現象となった。第27回(2001年度)セザール賞で、ジュネは作品賞と監督賞を受賞し、この作品は全部で4部門受賞した。また、第74回(2001年度)アカデミー賞では、ジュネは脚本賞にノミネートされ、この作品は全部で5部門ノミネートされた。

2004年に再びオドレイ・トトゥ主演で『ロング・エンゲージメント』を発表。第30回(2004年度)セザール賞で、ジュネは作品・監督・脚本でノミネートし、この作品は全部で5部門受賞した。また、第77回(2004年度)アカデミー賞では、撮影賞美術賞にノミネートされた。

2009年ダニー・ブーン主演の『ミックマック』を発表。日本では、フランス映画祭2010でオープニング作品として上映され、2010年9月に公開された。

ジュネの作品の特徴は、独特の世界観とブラックユーモアである。また全作品に出演している常連・ドミニク・ピノンをはじめ、オドレイ・トトゥロン・パールマンヨランド・モローアンドレ・デュソリエなど個性派俳優が多数出演し、作品世界を独特なものにしている。

主な作品[編集]

短編[編集]

  • 回転木馬 Le Manège (1980年) - マルク・キャロと共同監督、アニメーション
  • 最後の突風の砦 Le Bunker de la dernière rafale (1981年) - マルク・キャロと共同監督・出演ほか
  • ビリー・ブラッコに休息なし Pas de repos pour Billy Brakko (1980年) - アニメーション
  • 僕の好きなこと、嫌いなこと Foutaises (1989年)

長編[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]