ガンボ (アルバム)

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ガンボ
ドクター・ジョンスタジオ・アルバム
リリース 1972年4月
録音 サウンド・シティ・スタジオ(ロサンゼルス)
ジャンル R&Bロック
時間 39分22秒
レーベル アトコ・レコード
プロデュース ジェリー・ウェクスラー
ハロルド・バティスト
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • ポップ・チャート112位[1]
ドクター・ジョン 年表
The Sun, Moon & Herbs
(1971年)
ガンボ
(1972年)
In the Right Place
(1973年)
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ガンボ』(Dr. John's Gumbo)は、1972年に発表されたドクター・ジョンの5作目のアルバム。プロフェッサー・ロングヘアヒューイ"ピアノ"スミスら、ニューオーリンズの著名なR&Bアーティストのカバーが曲の大部分を占めており、ドクター・ジョンによるニューオーリンズ音楽の入門書的な内容となっている。アルバムからは、"Iko Iko"がシングル・カットされ、ビルボードのポップ・チャートの71位を記録した[1]

なお、タイトルの『ガンボ』とは、ルイジアナ州で食されるスープ料理のこと。

収録曲[編集]

  1. アイコ・アイコ - "Iko Iko" (James "Sugarboy" Crawford)
  2. ブロウ・ウィンド・ブロウ - "Blow Wind Blow" (Huey Smith & Izzy Cougarden)
  3. ビッグ・チーフ - "Big Chief" (E. Gaines)
  4. サムバディ・チェンジド・ザ・ロック - "Somebody Changed The Lock" (Mac Rebennack)
  5. メス・アラウンド - "Mess Around" (Ahmet Ertegun)
  6. レット・ザ・グッド・タイムズ・ロール - "Let The Good Times Roll" (E. Johnson)
  7. ジャンコ・パートナー - "Junko Partner" (Bob Shad)
  8. スタッカ・リー - "Stack-A-Lee" (Traditional)
  9. ティピティーナ - "Tipitina" (Roy Byrd)
  10. ゾーズ・ロンリー・ロンリー・ナイト - "Those Lonely Lonely Nights" (Earl King & Johnny Vincent)
  11. ヒューイ・スミス・メドレー - "Huey Smith Medley"
    1. ハイ・ブラッド・プレッシャー - "High Blood Pressure" (Huey Smith & Johnny Vincent)
    2. ドント・ユー・ジャスト・ノウ・イット - "Don't You Just Know It" (Huey Smith & Johnny Vincent)
    3. ジョン・ブラウン - "Well I'll Be John Brown" (Huey Smith & Johnny Vincent)
  12. リトル・ライザ・ジェーン - "Little Liza Jane" (Huey Smith & Johnny Vincent)

楽曲解説[編集]

シングル・カットされた"アイコ・アイコ"は、ニューオリンズの伝統的なマルディグラ・インディアンを題材にした歌で、1954年ジェイムズ"シュガー・ボーイ"クロフォードが"Jock-A-Mo"としてリリースしたもの。1965年ディキシー・カップスによるカバーがよく知られている。

"ブロウ・ウィンド・ブロウ"は、ニューオーリンズのヴォーカル・グループ、スパイダーズのナンバー。"ビッグ・チーフ"は、プロフェッサー・ロングヘアの持ち歌として知られるが、曲を書いたのはアール・キング。"アイコ・アイコ"同様、マルディグラ・インディアンを題材としている。"サムバディ・チェンジド・ザ・ロック"は、本作唯一のドクター・ジョンのオリジナル曲。"メス・アラウンド"は、レイ・チャールズのナンバーで、アトランティック・レコードアーメット・アーティガンのペンによるもの。

"レット・ザ・グッド・タイムズ・ロール"はアール・キングの曲で、彼は"Come On"あるいは"Darling Honey Angel Child"などの曲名でもレコーディングしている。ジミ・ヘンドリックスのカバーでも知られる。ドクターは、ゆったりとしたテンポでファンキーなバージョンに仕上げている。この曲のみ、彼はピアノではなく、ギターを弾いている。

"ジャンコ・パートナー"は、ジェイムズ・ウェインがシッティンイン・レーベルに吹き込んだものがオリジナル。"スタッカ・リー"は、"Stagger Lee"、"Stack-O-Lee"、"Stagolee"などの曲名にバリエーションがある古い曲だが、ドクター・ジョンはアーチボルドのバージョンをベースにプレイしている。

"ティピティーナ"は、ニューオーリンズ・ミュージックのファンであれば一度は聴いたことがあるであろう、プロフェッサー・ロングヘアの代表曲。オリジナル・バージョンは、1953年にリリースされている。ドクターは、プロフェッサーのオリジナル・スタイルに忠実な演奏を聴かせている。

"ゾーズ・ロンリー・ロンリー・ナイト"もアール・キングの曲。1955年にエイス・レーベルからリリースされ、R&Bチャートの7位を記録するヒットとなった。"ヒューイ・スミス・メドレー"は、1950年代から60年代にかけて多くのノベルティー・ソングを残したヒューイ"ピアノ"スミスの曲を3曲メドレー形式でプレイしている。

最後の"リトル・ライザ・ジェーン"は古い曲だが、ドクターはヒューイ・スミスのバージョンをカバーしている。

プレイヤー[編集]

  • Dr. John: piano, vocals, guitar on "Let the Good Times Roll"
  • Melvin Lastie: cornet
  • Sidney George: saxophone, harmonica on "Let the Good Times Roll"
  • Lee Allen: tenor sax
  • Dave Lastie: saxophone
  • Moe Bechamin: saxophone, vocal backgrounds
  • Harold Battiste: saxophone, wind, horn arrangements, clarinet on "Somebody Changed the Lock"
  • Streamline: trombone on "Somebody Changed the Lock"
  • Ken Klimak: guitar
  • Alvin Robinson: guitar, vocal backgrounds
  • Ronnie Barron: electric piano, organ, piano on "Let the Good Times Roll", vocal backgrounds
  • Jimmy Calhoun: bass
  • Fred Staehle: drums
  • Richard "Didimus" Washington: percussion
  • Shirley Goodman: vocal backgrounds
  • Tammy Lynn: vocal backgrounds
  • Robbie Montgomery: vocal backgrounds
  • Jesse Smith: vocal backgrounds

参考文献[編集]