カラビナ

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カラビナ

カラビナドイツ語: Karabiner ← Karabinerhaken)は、登山道具のひとつ。

登山用のものはアルミ製、レスキュー用は製の輪(最近[いつ?]は、全国的な「都市型ロープレスキュー」の普及により、救助用カラビナもアルミ製が主流)で、開閉できる部品(ゲート)がついており、ロープとハーネス、ピトンや撥條懸架式カム装置(Spring-loaded camming device)などの支点を素早く確実に繋ぐことができる。

形状[編集]

登山・救助用の(アルミ製)カラビナには、基本的に3種類ある。

  1. O型(オーバル型) 左右対称なカラビナのため、厚みのある器具と併用できる。
    • 例・PETZL社製 O型カラビナ=商品名OK・強度=縦24KN、横10KN、オープン7KN
  2. 洋梨形(茄子型) 洋梨の形をしたカラビナ。開口部が広いため、太めの支持物やケーブル等に直接取り付けられる。
    • 例・PETZL社製 洋梨型カラビナ=商品名ウィリアム・強度=縦25KN、横7KN、オープン7KN
  3. D型 アルミカラビナの中で一番強度のある形。そもそも、同じ素材であれば、D型はO型の3倍の強度があると言われている。D環とも呼ばれる。
    • 例・PETZL社製 D型カラビナ=商品名AmD・強度=縦28KN、横8KN、オープン7KN

特殊な例だがヴィアフェラータ用の簡易オートロック式安全環を持った開口幅の広いカラビナもある。例・PETZL社製 カラビナ=商品名ヴェルティゴ・強度=縦25KN、横10KN、オープン8KN

安全環[編集]

カラビナの開口部(ゲート)の安全環(ゲートが勝手に開かないようにロックする装置)も、基本的に3種類ある。PETZL社の物を例に挙げると、

  1. スクリューロック - ねじ式になっている安全環。数回まわして開閉する。
  2. ボールロック - オートロック式の安全環。緑色のボタンを押して半回転させると簡単に開けられる。指を安全環から離せば勝手にしまる。
  3. トライアクトロック - オートロック式の安全環。一度安全環を上方へ指で引き上げてから半回転させる。指を安全環から離せば勝手にしまる。

キーホルダー用など、登山に使うことを想定していない、耐久性・強度が弱いカラビナも販売されているので、購入の際には注意する必要がある(「Not for climbing」―登攀用に非ず、と刻印されている)。

登山用途でのカラビナの強度[編集]

カラビナの強度は、主にカラビナ本体に刻印されている。単位は静荷重を想定したkNで示され、衝撃荷重ではないことに注意が必要である。また、刻印された強度は破断強度であり、その値で破断するということを示している。

  1. メジャーアクシス - 一般的には縦方向の荷重のことで、構造上カラビナが最も強度を発揮できる向きに荷重がかかった状態を指す。
  2. マイナーアクシス - カラビナに対して横方向への荷重のことで、構造上カラビナが最も強度の低い向きに荷重がかかった状態を指す。
  3. オープンゲート - ゲートが開いた状態のことで、荷重がメジャーアクシスの方向であっても、著しく強度が下がる。また、ウィプラッシュ現象といって墜落時等の衝撃で、一時的にゲートがオープンしてしまうことがある。
  4. 三方向以上の荷重 - カラビナに複数のロープやスリングを括りつけて使用し、それらが一直線上ではなく二直線以上の方向に荷重が分散した時にカラビナの強度が下がる。

関連項目[編集]