エージェント (マトリックス)

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エージェントは、映画『マトリックス』シリーズに登場する架空の警察組織、およびその組織に所属をしている架空の人物(ソフトウェアエージェント)の総称。

エージェントの概要[編集]

電脳空間マトリックスの監視や破壊行為の防止のために作られた人間型ソフトウェアエージェント、および彼らが所属している警察組織。容姿や装備(服装も含む)はアメリカのシークレットサービス電気通信課をモデルにしている(ちなみに発売されているリスニングシナリオ集では、シークレットサービスーと言う表記がある)。

常に3人一組で行動し、現実世界からマトリックスにアクセスしたザイオン軍の人間、エグザイル、マトリックスの真相に気付いてしまった人、マトリックスから自らを解放しようとする人などを排除したり、マトリックス内のバグの後始末をしたりといった、マトリックス内の秩序を保つのが任務である。 パソコンで例えるなら、セキュリティソフト(ワクチンソフト、アンチウィルスソフト)に該当する。

外見には際立った特徴がなく、それぞれのエージェントの顔つきは若干の違いはあるものの、印象は全て同じである。

ちなみに、エージェントの名前の「スミス」「ジョーンズ」「ブラウン」「ジョンソン」などはアメリカで最も多い一般的な苗字から付けられている。これはエージェントは マトリックス内のどこにでもいる、というのを示唆している。

エージェントの能力[編集]

  • 格闘技に長けていて、パワー、スピード、跳躍力、反射速度などは人間を遙かに超える。そのパンチはコンクリート壁を粉砕し、腕の残像が見える。通常の人間では太刀打ち出来ない。つまり、人間が本来持っている能力の最大値を常に維持している状態と同等である。
  • .50AEデザートイーグルを、動きながら、片手撃ちで、遠距離の目標にかなり正確に命中させられる。なお人間であれば訓練した射手が足を止めて正確に撃っても50m先の標的に当てられれば大変な技量、という次元なので彼らの射撃技術は人間の水準をはるかに上回るレベルである。
  • 銃弾を避ける事が出来る(残像が残るほどの高速スピードで上半身を反らせてかわす)。ただし命中させる事は不可能ではない。例えば、ガトリング銃の銃撃を避け切る事は出来ず、超至近距離からの不意打ちも避けられなかった。あくまでもマトリックス内のプログラムである為、限度を超えた能力を持てないからである。ネオのように強大な能力はマトリックス側を改変しているもので、エージェントはマトリックス内の物理法則の範囲内で動く。モーフィアスなどが撃った自動拳銃の弾は至近距離でも避けられたが、パンチやキックなどの挌闘については高速で避けずにガードをしており、急ブレーキ等にも対応できていない。
  • マトリックスに繋がれている人間を乗っ取って(データを上書きする)成り代わることができる。現場への急行や奇襲、復活の際に利用される。そのためエージェントは実態というものが無く、常に誰かの体を乗っ取っている状態である。
  • 人間が死亡するようなダメージを受ける(電車に轢かれる、頭部に銃弾を撃ち込まれる等)と一応「死ぬ」。ただし即座に別の人間を乗っ取って復活するため、それで倒せるわけではない。
  • ソフトウェアらしくアップデートが実装されており、初期のエージェントに通用した攻撃が後期では通用しなくなっている。(ネオいわく『アップグレードか』。リローデッドで実装、それ以降アップグレードが行われたかどうかは不明)
  • マトリックス リローデッド』からは増殖能力を身に付けた(スミスのみ)。このスミスの能力はメインコンピュータの接続から外れ、干渉されなくなったためスミスに制限がかからなくなったためである。人を乗っ取る能力の延長線、もしくは強化版とも言える。
  • 同じく『マトリックス リローデッド』に登場するツインズは、旧世代型のエージェントをメロビンジアンが部下に迎え入れているものであり、幽霊のように透明化する能力は、弾丸を避けたり別の人間に乗り移る能力の旧式バージョンのものであると言われているが、明確にそれについて言及した公式の設定は存在しない。

エージェントの装備[編集]

イヤホン[編集]

エージェント達の右耳にハンガー式で掛かっている無線イヤホンはアメリカのシークレットサービスの無線イヤホンをモデルにしており(「アコースティック・チューブ」といい、日本でも同様の物が専門店にて2000円程度で販売されている)、マトリックスシステムを始め、警察の無線などと常に接続されていて、外部からの侵入者またはエグザイルを探し出し、消去する。そして、そのイヤホンは携帯電話の通話を盗聴する機能も内蔵されており、瞬時に敵の居場所を探知することが可能。イヤホンを外すとマトリックスシステムからいわばログオフされた状態になる。アニマトリックスの一部シーンでは、イヤホンを左耳に掛けていたエージェントがいた。なお、エグザイルになったスミスは「自由にしてもらったお礼」と称してネオにイヤホンをプレゼントしたが、ネオはマトリックスのコードビジョンが見えるため必要なかった。

スーツ[編集]

マトリックスのエージェント達が着用しているスーツは公式サイトによると黒とのことだが、厳密には黒では無く、黒に近い深緑(ただし一作目では、本当に黒スーツを着ている場面もある)である。エージェント引退後のスミスは、黒に近い紺色のスーツを着用していた(全員プレーンノットで、ネクタイピンが高めの位置に付いていた)。スミスのジャケットがめくれたシーンでは、明るい黄色の裏地が見える。

髪型[編集]

全員が七三分け、もしくはオールバック(ただしアニマトリックスではスキンヘッドや長髪などにしているエージェントも存在している)。二作目のアップグレードされたエージェント達は髪が短いため、大量の整髪料をつけていた。

サングラス[編集]

一作目のエージェント達のサングラスは、レンズは真四角に近く、耳に掛けるモダンの部分は柔らかく折れにくくなっている。そして、二作目のアップグレートされたエージェント達のものは、一作目のエージェント達のサングラスよりもレンズが少し大きめになっている。なお、エージェント引退後のスミスは、ネオとの対立をイメージさせる為、ネオのものに似たサングラスを着用していた。

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50AE仕様のデザートイーグルとスペアマガジンを所持。離反後のスミスもデザートイーグルを使用していた。

コスプレ[編集]

黒いスーツに弔事用の黒ネクタイ、サングラスという極めて一般的な服飾品であるため、特別な準備なしに簡単に扮装できる。

2003年、「マトリックス リローデッド」(6月7日日本公開)「マトリックス レボリューションズ」(11月5日日本公開)が日本公開日の前後において、2ちゃんねらー有志の呼びかけで黒いスーツに慶弔用の黒ネクタイ、サングラスを身に着けるエージェントのコスプレをした大量の参加者が集まり、100人のエージェントスミスVSネオを模したフラッシュモブ「マトリックスオフ」が開催された。

関連項目[編集]

  • Run for money 逃走中クロノスジャンプ!○○中 - 登場する「ハンター」の姿は、エージェントに酷似している(それ故にウエンツ瑛士に、エージェントと間違えられたことが有る)。
  • Daxter - このゲーム内に、マトリックスのエージェントスミスの姿をした敵をネオの姿をしたプレイヤーが倒していくミニゲームがある。