エジプトのイスラエル人

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エジプトのイスラエル人』(Israel in EgyptHWV54は、ヘンデルが作曲したオラトリオ

台本は、チャールズ・ジェネンスが旧約聖書出エジプト記と『詩篇』から編集したとされる。初演は1739年4月4日ロンドンのヘイマーケットにあるキングズ劇場。ヘンデルは、キングズ劇場でのオペラ・シーズンに出資者が付かず、解任され、同作品の作曲を始めた。

初演について、ロンドンの新聞『デイリー・ポスト』紙は称賛したが、観客は喜ばず[1]、2回目の公演では第1幕を除いた短縮版になり、コラールはイタリア風のアリアで装飾された。古いスコアはこの第1幕を省いた形で出版されていた。

最初のバージョンは3幕物で、第1幕は「シオンの嘆くさま/キャロライン女王のための葬儀アンセム」「イスラエルの息子らが嘆く」として知られる。このセクションは『出エジプト記』よりも前にある。

背景[編集]

ヘイマーケット、キングス·シアター、ロンドン

ヘンデルは長い間ロンドンに居住し、そこでイタリア語オペラの作曲家として大きな成功を収めていた。しかし1733年にヘンデルのライバル「オペラ・カンパニー」が現れ、ロンドンのイタリア・オペラ・ファンの奪い合いが始まった[2]。ヘンデルは英語のオラトリオや合唱作品に活路を見た[3]

『エジプトのイスラエル人』は合唱の世界で19世紀に非常に人気があった[4]

今日の演奏・録音の多くはヘンデルのオリジナル3幕物バージョンを使用している。

演奏時間[編集]

約90分(各27分、27分、36分)

楽器編成[編集]

トロンボーン3、トランペット2、ティンパニ1対、オーボエ2、ファゴット2、弦5部、二重合唱、ソリスト(ソプラノ2、アルトテノール)、オルガン

あらすじ[編集]

第1部[編集]

1728年の聖書イラストから「イスラエル人の悲嘆」

イスラエル人はイスラエル人の首領ヨセフと、親切な助言者エジプト王ファラオの死を悼んでいる。

第2部[編集]

ジョン・マーティン作「七度目のペスト」1823年

新しいファラオはイスラエル人をきらう人種差別主義者であるとの知らせが入る。神は、イスラエル人を隷従から救うリーダーとして、口下手なモーゼを選ぶ。

疫病がエジプトにやってくる。川が血に染まった。カエルのペストは大地に影響を与えた。しみや水ぶくれが牛や人の皮膚にあらわれる。どこでもハエやシラミの群れが見られ、イナゴの大群がすべての作物を台無しにした。雹が降り、闇が深まる。そしてすべてのエジプト人の長男たちが死んでいく。

エジプトの支配者はイスラエル人の離脱を認めたが、あとで気が変わり、追及してくる。

紅海は奇跡的に割れ、モーゼとイスラエル人は安全に横断するが、追ってきたエジプト人が横断しようとすると、水が彼らを巻き込み、溺れさせる。

第3部[編集]

ニコラ・プッサンによる「紅海の横断」

イスラエル人は脱出を祝う。

ごく初期のワックス・シリンダー録音[編集]

1888年6月29日、「水晶宮殿ヘンデル祭り」における録音「モーセとイスラエルの子供たち」2分22秒

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長い間、世界最古の録音とされた、このオラトリオからの抜粋「モーセとイスラエルの子供たち」は1888年のクリスタル・パレス・ヘンデル・フェスティバルでジョージ・グロー大佐がエジソンのパラフィン・シリンダーで録音した。当時の録音技術の限界で、クリスタル・パレスでの歌手から録音装置までの距離は、音響をひどく劣化させた。

出典[編集]

  1. ^ Chrissochoidis, Ilias. “‘true Merit always Envy rais’d’: the Advice to Mr. Handel (1739) and Israel in Egypt’s early reception”. The Musical Times. 2013年10月11日閲覧。
  2. ^ Kozinn, Allan (2004). The New York Times Essential Library: Classical Music. Times Books. pp. 45–48. ISBN 978-0805070705. 
  3. ^ Risinger, Mark. “An oratorio of emancipation and deliverance”. The Providence Singers. 2013年10月13日閲覧。
  4. ^ Swack, Jeanne. “Handel, Israel in Egypt, Program Notes”. music.wisc.edu. 2013年10月11日閲覧。

外部リンク[編集]