インドサイ

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インドサイ
インドサイ
インドサイ Rhinoceros unicornis
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svgワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウマ目 Perissodactyla
: サイ科 Rhinocerotidae
: インドサイ属 Rhinoceros
: インドサイ R. unicornis
学名
Rhinoceros unicornis
Linnaeus, 1758
和名
インドサイ
英名
Great Indian rhinoceros

インドサイ(印度犀、Rhinoceros unicornis)は、動物界脊索動物門哺乳綱ウマ目(奇蹄目)サイ科インドサイ属に分類されるサイ。インドサイ属の模式種特定動物

分布[編集]

インド北東部、ネパール。野生のサイでは最も北に分布する個体を含む。

形態[編集]

体長310-420cm。尾長60-80cm。肩高150-200cm。体重1,500-3,500kg。メスよりもオスの方が大型になる。耳介の外縁や尾の先端を除いて、体毛はない。皮膚は分厚く、肩や腰、四肢の基部では襞状になる。また皮膚には疣のような隆起が点在する。体色は暗灰色。アフリカに生息するクロサイに比べ、鎧を纏ったような風貌である。

頭部は長く、吻端が尖る。頭部には1本のみ30-60cmの角がある。クロサイに比べると角は小さい。種小名unicornisは「1つ角の」の意。

出産直後の幼獣は体重55-70kg。

生態[編集]

草原湿地森林などに生息する。通常は単独で生活する。1日の大半を水浴びや昼寝、草を食べることに費やす。沼などでの水浴びを好み、雨季から夏にかけて水量が豊富な時期は、複数の個体が集まり、共有することもある。 他のサイと異なり雄同士の戦いでは角ではなく鋭い下部の歯を主な武器とする[1]

食性は植物食で、や木の枝、果実、水生植物、タケノコなどを食べる。

繁殖形態は胎生。妊娠期間は462-491日。1回に1頭の幼獣を産む。子が生まれると次の子を産むまで母子で行動するが、子が2歳を迎えた頃から発情期に入る。飼育下ではオスが生後7-9年、メスが5-7年で性成熟した例がある。

人間との関係[編集]

角は工芸品とされたり、漢方薬の原料になると信じられている。

角目的の乱獲などにより、生息数は一時は約200頭まで激減した。1960年代における生息数は600-800頭、1970年代における生息数は1,000-1,100頭、1990年代における生息数は約2,000頭と推定されている。生息地では保護されているものの、密猟されることもある。

アジアに分布するサイでは主に本種が動物園で展示される。日本では多摩動物公園が初めて本種を飼育・展示した。飼育下繁殖例は多くはないが、1973年に多摩動物公園(この時の誕生個体はのちにアムステルダム動物園へ転出)、1999年と2003年に東山動物園、2007年に金沢動物園で成功例がある。

脚注・参考文献[編集]

  1. ^ [1]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]