アメリカシロヒトリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アメリカシロヒトリ
Hyphantria cunea, adult.jpg
アメリカシロヒトリ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目 Lepidoptera
: ヒトリガ科 Arctiidae
: Hyphantria
: アメリカシロヒトリ H. cunea
学名
Hyphantria cunea
Drury, 1773
和名
アメリカ白火取
英名
Fall Webworm

アメリカシロヒトリ(アメリカ白火取、Hyphantria cunea)は、チョウ目ヒトリガ科のの一種の害虫。

分布[編集]

北アメリカを原産地とする[1]

ヨーロッパ中国韓国日本本州四国九州)に外来種として移入分布する[1]

日本では第二次世界大戦後、アメリカ軍の軍需物資に付いて渡来したとされる。1945年に東京で発見されたのを最初に山手線沿線、中央線沿線に広がり、その後関東地方を中心に分布を広げた。

アメリカシロヒトリの幼虫

特徴[編集]

年2-3回の発生で卵で越冬する。卵は数百個単位で、3齢虫までは白い巣網の中で成長する。成虫は5月中旬から6月、7月下旬から9月頃に羽化する。食草は広く、サクラヤナギカキコナラリンゴなどおよそ100種類以上の樹木に害を及ぼす。成虫は長さ約1cm、翅を広げた大きさは約30mmで全体的に灰白色、体は赤味を帯びている。前翅には多数の小黒点があるが、2度目以降の発生種では黒点が消えかかる。

駆除[編集]

仮に、刺されても人体には影響はなく、アレルギー反応を示す人に影響がある程度だが、食害によりサクラなどが衰退すること、何よりも糞で樹木の周囲が汚くなることから駆虫が行われる。用いられる殺虫剤は、スミチオンやオルトラン水和剤などが一般的。1970年代から80年代にかけ大発生し、養蚕農家などに大きな被害があったが、その後は同様の大発生は減っている。原因は不明だが鳥類や、寄生性のハチなど、天敵の捕食の対象になったため、大規模な発生が減った可能性がある。

参考文献[編集]

  1. ^ a b アメリカシロヒトリ 国立環境研究所 侵入生物DB

 

関連項目[編集]