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'''鈴木 正裕'''（すずき まさひろ、[[1932年]][[1月31日]] - [[2019年]][[3月6日]]<ref name="sanyo">{{Cite news|和書 |title=鈴木正裕氏死去 元神戸大学長 |newspaper=[[山陽新聞]] |date=2019-3-11 |url=https://www.sanyonews.jp/article/879012 |accessdate=2019-3-15 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20190314204049/https://www.sanyonews.jp/article/879012 |archivedate=2019-3-14}}</ref>）は、[[日本]]の[[日本の法学者一覧#民事訴訟法|法学者]]（[[民事訴訟法]]）。[[博士（法学）]]（[[京都大学]]・[[博士#博士学位の取得方法|論文博士]]・2017年）。第10代[[神戸大学]]学長を務め、同大学名誉教授。神戸大学退官後は[[弁護士登録]]（[[大阪弁護士会]]所属）。 |
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[[大阪府立住吉高等学校]]から[[京都大学大学院法学研究科・法学部|京都大学法学部]]に進学し、在学中の[[1954年]]に[[司法試験]]に合格した。[[1955年]]に京都大学法学部を卒業後、同大学院法学研究科に進み、[[1957年]]修士課程を修了した。 |
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[[1960年]]、[[京都大学大学院法学研究科・法学部|京都大学大学院法学研究科]][[博士後期課程|博士課程]][[単位取得満期退学|単位取得退学]]、[[神戸大学大学院法学研究科・法学部|神戸大学法学部]][[講師 (教育)#高等教育|講師]]、同助教授（[[1962年]]）を経て [[1970年]]に神戸大学法学部教授、[[1986年]]同法学部長、1991年第10代[[神戸大学]]学長に就任。[[1995年]]の退任直前に[[阪神・淡路大震災]]に遭遇し、1月19日の評議会では予定していた退任挨拶を読むことを取りやめ、後日公表した<ref>[http://www.lib.kobe-u.ac.jp/bunsho/shikiji/10.26.htm 学長退任挨拶 1995（平成7）年2月 神戸大学を去るにあたって] - 神戸大学大学文書資料館（歴代学長式辞・挨拶等）</ref>。 |
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この間、学外では[[司法試験考査委員]]（[[1974年]] - [[1979年]]、[[1982年]] - [[1984年]]）[[法制審議会]][[民事訴訟法]]部会委員（[[1985年]] - [[1999年]]）、民事訴訟法学会理事長（1986年 - [[1989年]]）といった役職も歴任した。 |
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== 人物・学風 == |
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ドイツ民事訴訟法にも造詣が深かった。晩年に至っても研究意欲は衰えず、2016年に出版した『近代民事訴訟法史・オーストリア』にて、2017年に京都大学より博士号を授与される<ref name="ku">{{Cite |
ドイツ民事訴訟法にも造詣が深かった。晩年に至っても研究意欲は衰えず、2016年に出版した『近代民事訴訟法史・オーストリア』にて、2017年に京都大学より博士号を授与される<ref name="ku">{{Cite journal|和書 |author=鈴木正裕 |title=近代民事訴訟法史・オーストリア |issue=京都大学 博士(法学)、乙第13123号 |year=2017 |month=9 |url=https://hdl.handle.net/2433/227546 |doi=10.14989/doctor.r13123}}</ref>。 |
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[[中田淳一]]（京都大学教授）に師事。同年代の同門に、[[谷口安平]]（京都大学名誉教授）、[[井上正三]]（九州大学名誉教授。[[井上治典]]と共に「[[手続保障の第三の波]]」論で有名）がおり、当時、三羽烏と呼ばれることもあった<ref>{{Cite book|和書|author=谷口安平, 菊間千乃 |title=終わりなき好奇心 : 谷口安平オーラル・ヒストリー : グローバル・ジュリストへの軌跡= Endless curiosity |publisher=北大路書房 |year=2018 |NCID=BB27261709 |ISBN=9784762830433 |url=https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029308653-00 |page=149}}</ref>。同じく民事訴訟法学者の[[新堂幸司]]（東京大学名誉教授）とは同学年にあたる。そのほか、最高裁判事も務めた[[奥田昌道]]（京都大学名誉教授）とは学部時代の同級生である。 |
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== 主著 == |
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* 『近代民事訴訟法史・日本2』有斐閣 |
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*『近代民事訴訟法史・オーストリア』信山社、2016年 |
* 『近代民事訴訟法史・オーストリア』信山社、2016年 |
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* 『新民事訴訟法講義』有斐閣、第3版、2018年（[[中野貞一郎]] |
* 『新民事訴訟法講義』有斐閣、第3版、2018年（[[中野貞一郎]]、[[松浦馨]]との共編著） |
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* 『注釈民事訴訟法（全9巻）』有斐閣（共編著） |
* 『注釈民事訴訟法（全9巻）』有斐閣（共編著） |
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* 『民事保全講座（全3巻）』[[法律文化社]]（[[中野貞一郎]] |
* 『民事保全講座（全3巻）』[[法律文化社]]（[[中野貞一郎]]、原井龍一郎との共編著） |
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*そのほか、論文集にまとめていない数多くの研究論文がある。 |
*そのほか、論文集にまとめていない数多くの研究論文がある。 |
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* [https://web.archive.org/web/20121119195441/http://www.umedasogo-law.jp/contents/profi_00.html 所属弁護士紹介 鈴木 正裕（すずき まさひろ）] - 梅田総合法律事務所 （アーカイブ） |
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* [https://lib.kobe-u.ac.jp/archives/da/gakucho/shikiji10/ 第10代 鈴木 正裕] - 神戸大学大学文書資料館（歴代学長式辞・挨拶等） |
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2021年11月27日 (土) 13:26時点における版
鈴木 正裕（すずき まさひろ、1932年1月31日 - 2019年3月6日[1]）は、日本の法学者（民事訴訟法）。博士（法学）（京都大学・論文博士・2017年）。第10代神戸大学学長を務め、同大学名誉教授。神戸大学退官後は弁護士登録（大阪弁護士会所属）。
来歴
大阪府立住吉高等学校から京都大学法学部に進学し、在学中の1954年に司法試験に合格した。1955年に京都大学法学部を卒業後、同大学院法学研究科に進み、1957年修士課程を修了した。
1960年、京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、神戸大学法学部講師、同助教授（1962年）を経て 1970年に神戸大学法学部教授、1986年同法学部長、1991年第10代神戸大学学長に就任。1995年の退任直前に阪神・淡路大震災に遭遇し、1月19日の評議会では予定していた退任挨拶を読むことを取りやめ、後日公表した[2]。
この間、学外では司法試験考査委員（1974年 - 1979年、1982年 - 1984年）法制審議会民事訴訟法部会委員（1985年 - 1999年）、民事訴訟法学会理事長（1986年 - 1989年）といった役職も歴任した。
1995年に神戸大学を退官して名誉教授となるとともに、大阪弁護士会で弁護士登録する。
1996年より 甲南大学教授に就任する（2002年まで）。また同年より1999年まで法制審議会破産法部会委員も務めた。
2019年3月6日、骨髄異形成症候群のため大阪市の病院で死去[1]。没後、政府より従三位に叙された[4]
人物・学風
ドイツ民事訴訟法にも造詣が深かった。晩年に至っても研究意欲は衰えず、2016年に出版した『近代民事訴訟法史・オーストリア』にて、2017年に京都大学より博士号を授与される[3]。
中田淳一（京都大学教授）に師事。同年代の同門に、谷口安平（京都大学名誉教授）、井上正三（九州大学名誉教授。井上治典と共に「手続保障の第三の波」論で有名）がおり、当時、三羽烏と呼ばれることもあった[5]。同じく民事訴訟法学者の新堂幸司（東京大学名誉教授）とは同学年にあたる。そのほか、最高裁判事も務めた奥田昌道（京都大学名誉教授）とは学部時代の同級生である。
主著
- 『近代民事訴訟法史・日本』有斐閣
- 『近代民事訴訟法史・日本2』有斐閣
- 『近代民事訴訟法史・ドイツ』信山社、2011年
- 『近代民事訴訟法史・オーストリア』信山社、2016年
- 『新民事訴訟法講義』有斐閣、第3版、2018年（中野貞一郎、松浦馨との共編著）
- 『注釈民事訴訟法（全9巻）』有斐閣（共編著）
- 『民事保全講座（全3巻）』法律文化社（中野貞一郎、原井龍一郎との共編著）
- そのほか、論文集にまとめていない数多くの研究論文がある。
章典
脚注
- ^ a b 「鈴木正裕氏死去 元神戸大学長」『山陽新聞』、2019年3月11日。2019年3月15日閲覧。オリジナルの2019年3月14日時点におけるアーカイブ。
- ^ 学長退任挨拶 1995（平成7）年2月 神戸大学を去るにあたって - 神戸大学大学文書資料館（歴代学長式辞・挨拶等）
- ^ a b 鈴木正裕「近代民事訴訟法史・オーストリア」京都大学 博士(法学)、乙第13123号、2017年9月、doi:10.14989/doctor.r13123。
- ^ 『官報』7487号、平成31年4月12日
- ^ 谷口安平, 菊間千乃『終わりなき好奇心 : 谷口安平オーラル・ヒストリー : グローバル・ジュリストへの軌跡= Endless curiosity』北大路書房、2018年、149頁。ISBN 9784762830433。 NCID BB27261709。
外部リンク
- 所属弁護士紹介 鈴木 正裕（すずき まさひろ） - 梅田総合法律事務所 （アーカイブ）
- 第10代 鈴木 正裕 - 神戸大学大学文書資料館（歴代学長式辞・挨拶等）
 | この項目は、法分野に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（P:法学/PJ:法学）。 |
神戸大学学長（第10代：1991年 - 1995年） | |
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