鳳凰が舞う
鳳凰が舞う〜印象:京都、石庭、金閣寺〜 (ほうおうがまう いんしょう きょうと せきてい きんかくじ La danse du Phènix-impression de Kyoto)は、2005年に川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団の委嘱で真島俊夫が作曲した吹奏楽曲。
概略
[編集]2005年に川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団創団25周年記念として作曲された楽曲。同年12月23日に行われた第32回定期演奏会にて初演された。
曲は古都京都の印象を音にしたもので、真島は「あくまで全体的な印象であり、この部分は何という構成ではありません。敢えて言えば、中間部の静かな部分は竜安寺の石庭からインスピレーションを得たもので、遠く殻鹿脅しや竹林をそよがせる風の音も聞こえます。そして最後の壮大なクライマックスは華麗な金閣寺とその屋根に、今にも天に向かって羽ばたこうとしている黄金色の鳥、"鳳凰"の印象です。"鳳凰"はまた、空ではなく時空を飛ぶ鳥だと言われています。」[1]と語っている。
本作は、2006年12月16日にフランスのリールで行われた「クー・ド・ヴァン国際交響吹奏楽作曲コンクール(COUPS DE VENTS : CONCOURS INTERNATIONAL DE COMPOSITION POUR ORCHESTRE D'HARMONIE)」でグランプリを受賞した。
コンクールの自由曲やコンサートの曲目などによく用いられる人気の吹奏楽曲である。2024年現在、全日本吹奏楽コンクールで5回演奏されている(金賞受賞団体は川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団〈2006年〉、浜松交響吹奏楽団〈2014年〉の2団体)。
曲の構成
[編集]低音系バスのメロディーから曲が始まる形となっている。その後、京都の印象を拍子木や締太鼓、神楽鈴などの和楽器なども使用しながら表現している。最後のクライマックスでは、鳳凰の印象を表現している。
編成
[編集]△はオプション楽器
木管 | 金管 | 弦・打 | |||
---|---|---|---|---|---|
Fl. | 2, Picc. | Tp. | 3 | Cb. | ● |
Ob. | 2, C.A. △ | Hr. | 4 | Timp. | ● |
Fg. | 2 (2nd △), Cfg. △ | Tbn. | 2, Bass | 他 | B.D., Cym., Sus.Cym., T-tam, 2 Gongs, Tri., Glock., Vib., Xylo., 締太鼓 (S.D.), 小鼓 (Bongo), 鈴 (S.B.), 当り鉦 (Iron Block), 拍子木 (Claves), 竹鳴子, 鹿脅し (Bamboo Block) |
Cl. | 3, E♭, Alto, Bass, C-Bass △ | Eup. | ● (div.) | ||
Sax. | Sop. 1 Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1 | Tub. | ● (div.) | ||
その他 | Celesta, Harp |
脚注
[編集]- ^ 参考文献のCDの解説より引用
参考文献
[編集]- CDブラス最前線! 真島俊夫作品集(KICC-700)の解説