青木香雪
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青木 香雪(青木徳太郎)
(あおき こうせつ、本名:青木 徳太郎、1895年8月2日 - 1978年12月30日)は、日本の仏師。愛称は人形徳さん[1]。
来歴
[編集]1895年(明治28年)8月2日、滋賀県甲賀郡岩根村(現・湖南市正福寺)にて出生。石部高等小学校卒業。1915年(大正4年)、日本美術院第二部卒業(第1期生)。後に美術院の院長に就いた明珍恒男に学ぶ[1]。 1970年(昭和45年)、文化庁より文化財功労者として表彰を受ける[1]。
滋賀仏像彫刻家同好会会長。甲西町文化財審議委員。甲西町指定無形文化財認定保持者の第1号に選定される[1]。1978年(昭和53年)滋賀会館ギャラリーにて個展開催。同年12月30日、84歳の生涯を閉じた。
主な作品
[編集]- 西教寺の弁財天像
- 長田神社の狛犬
- 醍醐寺 伝法院本尊及千体仏
- 神護寺 大黒天像・金堂幕股
- 永観堂 玄関装飾
- 南禅寺 法皇寺 建築装飾 蟇股
- 百万遍修道院額
- 天女乾漆像
- 聖観世音菩薩
- 聖観世音菩薩 (青木本家所蔵)
- 聖観世音菩薩 (岡本家所蔵)
- 天女浮彫一面
- 如意輪観世音菩薩
- 天女浮彫 (明珍恒男先生図案 石馬禅寺)
- 慈顔 (深井家所蔵)
- 聖観世音菩薩 (岩沢家所蔵)
- 散華 (薄肉彫天女像 京都三縁寺)
- 狛犬一対 (滋賀 甲西町 日枝神社本殿)
- 阿弥陀如来立像 (和田源次郎家所蔵)
- 魚藍観世音菩薩
- 釈迦如来座像 (廣瀬家所蔵)
- 正念寺欄間 (滋賀 甲西町)
- 白衣観世音菩薩 (森崎家所蔵)
- 浮彫天女二面
- 飛天 (滋賀 石部町 常楽寺欄間)
- 如意輪観音座像
- 聖観世音菩薩(廣瀬家所蔵)
- 他 天女の額・天平の美女・聖徳太子像・大日如来像・仏像その他多数。
著書
[編集]著作権は、故廣瀬美智子より廣瀬泰彦(長男)が引き継いでおりますが、ご自由にお使い下さい。『彫り刻む』の再印刷は致しません。
脚注
[編集]関連文献
[編集]- 粕渕宏昭 「甲西町指定無形文化財 青木香雪の仕事について」 『民族文化』第257号、滋賀民俗学会、1985年