コンテンツにスキップ

観音寺 (四日市市垂坂町)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
観音寺

本堂
所在地 三重県四日市市垂坂町1266
位置 北緯35度0分30.6秒 東経136度36分41.7秒 / 北緯35.008500度 東経136.611583度 / 35.008500; 136.611583座標: 北緯35度0分30.6秒 東経136度36分41.7秒 / 北緯35.008500度 東経136.611583度 / 35.008500; 136.611583
山号 垂坂山
宗派 天台宗
本尊 元三大師(良源)
創建年 延長6年(928年
開基 船木良見
正式名 垂坂山観音寺
別称 垂坂のお大師さん
札所等 伊勢西国三十三所観音霊場 第26番
東海近畿地蔵霊場 第1番
東海四十九薬師霊場 第10番
公式サイト 四日市市の癒しのお寺「垂坂山観音寺」公式サイト
法人番号 4190005008999 ウィキデータを編集
テンプレートを表示

観音寺(かんのんじ)は、三重県四日市市垂坂町にある、天台宗寺院。山号は垂坂山(たるさかさん)。本尊元三大師

歴史

[編集]

弘仁6年(815年)、最澄聖徳太子自作の薬師如来を安置し、堂宇を建立したのが始まりと伝わる[1]

延長 6年(928年延暦寺中興良源の大乗受戒に際し、伊勢国朝明郡の領主船木良見の援助により、垂坂の地に伽藍を建立した。寺域の規模は、現在の観音寺が奥の院にあたり、東西南北におよそ2 kmにもおよぶ壮大なものであり、境内には54の坊や院があり、伊勢天台別院として栄えたと伝わるが、天正3年(1575年)8月、織田信長の軍勢に攻められ焼失している[1][2]

元禄4年(1691年桑名藩松平定重が、郡代野村増右衛門を奉行として再興されたもので、現在の本堂昭和に新しく建てられているが、山門鐘楼は往時の姿を今に伝えているという[1][2][3]明治6年(1873年)に一度廃寺となるが、明治16年(1883年)に復興されて現在に至る。なお、東方向には五島製糸場跡がある。

文化財

[編集]

重要文化財

[編集]

三重県指定有形文化財

[編集]
  • 木造誕生釈迦仏立像(1躯) 昭和30年(1955年)4月18日指定[6][7]
  • 木造地蔵菩薩坐像(1躯) 昭和31年(1956年)5月2日指定[8][9]
  • 木造薬師如来立像(1躯) 昭和40年(1965年)6月8日指定[10][11]
  • 絹本著色仏涅槃図(1幅) 昭和32年(1957年)3月29日指定[12][13]
観音寺山門

四日市市指定有形文化財

[編集]

年中行事

[編集]

アクセス

[編集]

参考文献

[編集]
  • 大矢知歴史研究会『歴史のまち ふるさと大矢知』2008年、118・119頁他。
  • 冨永航来『東海四十九薬師巡礼』朱鷺書房、2000年、54 - 57頁。
  • 四日市市編『四日市市史 第四巻 史料編文化財』1989年、518・519頁他。
  • 四日市市編『四日市市史 第五巻 史料編民俗』1995年、787・788頁。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 大矢知歴史研究会『歴史のまち ふるさと大矢知』119頁。
  2. ^ a b 冨永航来『東海四十九薬師巡礼』54 - 57頁。
  3. ^ 四日市市『四日市市史 第四巻 史料編文化財』518・519頁他。
  4. ^ みんなで、守ろう!活かそう!三重の文化財・四日市・三重地域 (2010年5月16日閲覧。)
  5. ^ 四日市市『四日市市史 第四巻 史料編文化財』192・194頁。
  6. ^ みんなで、守ろう!活かそう!三重の文化財・木造誕生釈迦仏立像 (2010年5月16日閲覧。)
  7. ^ 四日市市『四日市市史 第四巻 史料編文化財』186頁。
  8. ^ みんなで、守ろう!活かそう!三重の文化財・四日市・三重地域 (2010年5月16日閲覧。)
  9. ^ 四日市市『四日市市史 第四巻 史料編文化財』188・189頁。
  10. ^ みんなで、守ろう!活かそう!三重の文化財・木造薬師如来立像 (2010年5月16日閲覧。)
  11. ^ 四日市市『四日市市史 第四巻 史料編文化財』166頁。
  12. ^ みんなで、守ろう!活かそう!三重の文化財・絹本著色仏涅槃図 (2010年5月16日閲覧。)
  13. ^ 四日市市『四日市市史 第四巻 史料編文化財』211 - 213頁。
  14. ^ a b 四日市の指定・登録文化財 (2010年5月16日閲覧。)
  15. ^ 四日市市『四日市市史 第四巻 史料編文化財』518・519頁。
  16. ^ 大矢知歴史研究会『歴史のまち ふるさと大矢知』2008年、132・133頁。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]