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'''ヘビの鱗'''(へびのうろこ 英:Snake scale)では、 [[ヘビ]]という[[爬虫類]]が持つ[[鱗]]について説明する。
'''ヘビの鱗'''(ヘビのうろこは、[[ヘビ]]という[[爬虫類]]が持つ[[鱗]]である。


他の爬虫類と同様、ヘビには鱗で覆われた皮膚がある<ref name = "Boulenger_1">Boulenger, George A. 1890 The Fauna of British India. p. 1</ref>。は全身が様々な形状や大きさの鱗甲で覆われており、その集合体は[[蛇革]]として知られている。鱗はヘビの身体を防護し、移動の補助を行い、水分を体内に留めることができ、凹凸など表面特性を変えることで[[カモフラージュ]]に役立てたり、時には獲物捕獲にも役立つ([[ヤスリヘビ]]など)。単純ないし複雑な配色パターン(カモフラージュや[[擬態#分類|攻撃擬態]]に有用)は下にある皮膚の特性だが、鱗つき皮膚の折り畳める性質は鱗の間に明るい皮膚を隠しておくことができ、いざという時には捕食者を驚かせる目的でそれを披露したりもする。
他の爬虫類と同様、ヘビには鱗で覆われた皮膚がある<ref name = "Boulenger_1">Boulenger, George A. 1890 The Fauna of British India. p. 1</ref>。ヘビは全身が様々な形状や大きさの鱗甲で覆われており、その集合体は[[蛇革]]として知られている。鱗はヘビの身体を防護し、移動の補助を行い、水分を体内に留めることができ、凹凸など表面特性を変えることで[[カモフラージュ]]に役立てたり、時には獲物捕獲にも役立つ([[ヤスリヘビ]]など)。単純ないし複雑な配色パターン(カモフラージュや[[擬態#分類|攻撃擬態]]に有用)は下にある皮膚の特性だが、鱗つき皮膚の折り畳める性質は鱗の間に明るい皮膚を隠しておくことができ、いざという時には捕食者を驚かせる目的でそれを披露したりもする。


縁取りの「まつげ」みたいな眼球保護カバーのように<ref name=MBT>「[https://woman.mynavi.jp/article/140405-30/ 意外と知らない知識-ヘビにまぶたはない]」マイナビウーマン、2014年4月5日。</ref><ref name="INSnakes">[http://herpcenter.ipfw.edu/outreach/INherps/INsnakes.htm The Snakes of Indiana] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20120419015726/http://herpcenter.ipfw.edu/outreach/INherps/INsnakes.htm |date=2012-04-19 }} at [http://herpcenter.ipfw.edu/ The Centre for Reptile and Amphibian Conservation and Management, Indiana]. Retrieved 14 August 2006.</ref>、鱗には他の機能を果たすべく長い時を経て変容したものがあり、最も特徴的な変容は北米にいる[[ガラガラヘビ]]の尾の「[[#ラトル|ラトル]]」である。
鱗は「まつげ」のよう縁や、眼球のための保護被覆といった<ref name=MBT>「[https://woman.mynavi.jp/article/140405-30/ 意外と知らない知識-ヘビにまぶたはない]」マイナビウーマン、2014年4月5日。</ref><ref name="INSnakes">[http://herpcenter.ipfw.edu/outreach/INherps/INsnakes.htm The Snakes of Indiana] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20120419015726/http://herpcenter.ipfw.edu/outreach/INherps/INsnakes.htm |date=2012-04-19 }} at [http://herpcenter.ipfw.edu/ The Centre for Reptile and Amphibian Conservation and Management, Indiana]. Retrieved 14 August 2006.</ref>他の機能を果たすべく長い時を経て変容してき最も特徴的な変容は北米にいる[[ガラガラヘビ]]の尾の「[[#ラトル|ラトル]]」である。


ヘビは定期的に鱗つきの皮膚を[[脱皮]]して新しいものを獲得する。これが古くて摩耗した皮膚の交換と[[寄生虫]]の排除を可能にし、ヘビを成長させていくと考えられる。鱗の配列はヘビの種を識別するのに使われる。
ヘビは定期的に鱗つきの皮膚を[[脱皮]]して新しいものを獲得する。これが古くて摩耗した皮膚の交換と[[寄生虫]]の排除を可能にし、ヘビを成長させていくと考えられる。鱗の配列はヘビの種を識別するのに使われる。
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ヘビの移動におけるエネルギー損失の主な原因は摩擦であり、ヘビの鱗は主に移動する際の摩擦低減の役目を果たしている。
ヘビの移動におけるエネルギー損失の主な原因は摩擦であり、ヘビの鱗は主に移動する際の摩擦低減の役目を果たしている。


[[File:Rainbow boa peruvian.jpg|thumb|[[ニジボア]]は虹色変色を引き起こす鱗の色彩が名称の由来である。]]
[[File:Rainbow boa peruvian.jpg|thumb|[[ニジボア]]は虹色変色を引き起こす鱗の色彩が名称の由来である。]]
腹側にある(大型で長方形の)鱗は特に摩擦が少なく、樹上性の一部種では[[側稜]]を使って枝をつかむことが可能である。ヘビの皮と鱗は水分を動物体内に保持する手助けもしている<ref name="Kentucky2">Barnes, Thomas G. [https://web.archive.org/web/20080313004050/http://www.kentuckysnakes.org/publication.cfm Snakes: Information for Kentucky Homeowners]. University of Kentucky.</ref>。ヘビは空気と地面の両方から振動を拾い、内部共振の複雑なシステム(らく鱗が含まれる)を使って両者を区別することができる<ref>{{cite journal|pmid=5553415|year=1971|last1=Hartline|first1=PH|title=Physiological basis for detection of sound and vibration in snakes|volume=54|issue=2|pages=349-71|journal=The Journal of Experimental Biology}}</ref>。
腹側にある(大型で長方形の)鱗は特に摩擦が少なく、樹上性の一部種では[[側稜]]を使って枝をつかむことが可能である。ヘビの皮と鱗は水分を動物体内に保持する手助けもしている<ref name="Kentucky2">Barnes, Thomas G. [https://web.archive.org/web/20080313004050/http://www.kentuckysnakes.org/publication.cfm Snakes: Information for Kentucky Homeowners]. University of Kentucky.</ref>。ヘビは空気と地面の両方から振動を拾い、内部共振の複雑なシステム(おそらく鱗が含まれる)を使って両者を区別することができる<ref>{{cite journal|pmid=5553415|year=1971|last1=Hartline|first1=PH|title=Physiological basis for detection of sound and vibration in snakes|volume=54|issue=2|pages=349-71|journal=The Journal of Experimental Biology}}</ref>。


==進化==
==進化==
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ヘビの鱗は<!-- アクション系の-->コンピューターゲーム内で定期的にモチーフとして出現している<ref name = "Motif_1">[http://www.gameboomers.com/wtcheats/pcGg/GabKnight1.htm Gabriel Knight - Sins of the Father]. Gameboomers.com. Retrieved on 2013-01-21.</ref><ref name = "Motif_2">[https://web.archive.org/web/20061007112559/http://www.consoleclassix.com/gameinfo_snakerattlenroll_nes.html Snake Rattle 'n Roll]. consoleclassix.com. Retrieved on 2013-01-21.</ref><ref name = "Motif_3">[http://everquest.allakhazam.com/db/item.html?item=3436 Allahkazam's Magical Realm]. Everquest.allakhazam.com. Retrieved on 2013-01-21.</ref><ref name = "Motif_4">[https://web.archive.org/web/20080704015914/http://lom.qrayg.com/encyclopedias/monsters_pets/reptile/ Monsters/Pets : Reptile]. Legend of Mana. qrayg.com</ref>。1982年の映画『[[ブレードランナー]]』では、ヘビの鱗が謎解きの手がかりとして描かれた<ref name = "Blade runner">[http://brmovie.com/Encyclopedia/09ABC.HTML Encyclopaedia]. Brmovie.com. Retrieved on 2013-01-21.</ref>。ヘビの鱗はまた、[[ハリー・ポッターシリーズ]](ポリジュース薬を調合するための材料として[[ブームスラング]]の{{Refnest|group="注釈"|日本語版のハリー・ポッター作品では「毒ツルヘビの」と訳されている。詳細は[[ハリー・ポッターシリーズの魔法薬一覧]]を参照。}}乾燥した皮が使用される)などの人気小説やティーン向け小説にも登場する<ref name = "Motif_5">Quynh-Nhu, Daphne (April 2006). [https://web.archive.org/web/20070312032239/http://teenink.com/Past/2006/April/20132.html Jade Green and Jade White]. teenink.com. Retrieved on 2013-01-21.</ref>。
ヘビの鱗は<!-- アクション系の-->コンピューターゲーム内で定期的にモチーフとして出現している<ref name = "Motif_1">[http://www.gameboomers.com/wtcheats/pcGg/GabKnight1.htm Gabriel Knight - Sins of the Father]. Gameboomers.com. Retrieved on 2013-01-21.</ref><ref name = "Motif_2">[https://web.archive.org/web/20061007112559/http://www.consoleclassix.com/gameinfo_snakerattlenroll_nes.html Snake Rattle 'n Roll]. consoleclassix.com. Retrieved on 2013-01-21.</ref><ref name = "Motif_3">[http://everquest.allakhazam.com/db/item.html?item=3436 Allahkazam's Magical Realm]. Everquest.allakhazam.com. Retrieved on 2013-01-21.</ref><ref name = "Motif_4">[https://web.archive.org/web/20080704015914/http://lom.qrayg.com/encyclopedias/monsters_pets/reptile/ Monsters/Pets : Reptile]. Legend of Mana. qrayg.com</ref>。1982年の映画『[[ブレードランナー]]』では、ヘビの鱗が謎解きの手がかりとして描かれた<ref name = "Blade runner">[http://brmovie.com/Encyclopedia/09ABC.HTML Encyclopaedia]. Brmovie.com. Retrieved on 2013-01-21.</ref>。ヘビの鱗はまた、[[ハリー・ポッターシリーズ]](ポリジュース薬を調合するための材料として[[ブームスラング]]の{{Refnest|group="注釈"|日本語版のハリー・ポッター作品では「毒ツルヘビの」と訳されている。詳細は[[ハリー・ポッターシリーズの魔法薬一覧]]を参照。}}乾燥した皮が使用される)などの人気小説やティーン向け小説にも登場する<ref name = "Motif_5">Quynh-Nhu, Daphne (April 2006). [https://web.archive.org/web/20070312032239/http://teenink.com/Past/2006/April/20132.html Jade Green and Jade White]. teenink.com. Retrieved on 2013-01-21.</ref>。

==関連項目==
{{Commons|Snake scales}}
* [[ヘビ]]
* [[鱗]]
* [[ケラチン]]
* [[脱皮]]


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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==参考資料==
==参考資料==
* {{Aut|Smith, Malcolm A.}} (1943) ''The Fauna of British India, Ceylon and Burma including the whole of the Indo-Chinese Sub-region'', Reptilia and Amphibia. Vol I - Loricata and Testudines, Vol II-Sauria, Vol III-Serpentes. Taylor and Francis, London.鱗名称の説明図にて使用。
* {{Aut|Smith, Malcolm A.}} (1943) ''The Fauna of British India, Ceylon and Burma including the whole of the Indo-Chinese Sub-region'', Reptilia and Amphibia. Vol I - Loricata and Testudines, Vol II-Sauria, Vol III-Serpentes. Taylor and Francis, London.鱗名称の説明図にて使用。

==関連項目==
{{Commons|Snake scales}}
* [[ヘビ]]
* [[鱗]]
* [[ケラチン]]
* [[脱皮]]


==外部リンク==
==外部リンク==

2020年1月30日 (木) 01:29時点における版

ムチヘビ頭部の鱗の複雑な形状。ハナナガムチヘビ

ヘビの鱗(ヘビのうろこ)は、ヘビという爬虫類が持つである。

他の爬虫類と同様、ヘビには鱗で覆われた皮膚がある[1]。ヘビは全身が様々な形状や大きさの鱗甲で覆われており、その集合体は蛇革として知られている。鱗はヘビの身体を防護し、移動の補助を行い、水分を体内に留めることができ、凹凸など表面特性を変えることでカモフラージュに役立てたり、時には獲物捕獲にも役立つ(ヤスリヘビなど)。単純ないし複雑な配色パターン(カモフラージュや攻撃擬態に有用)は下にある皮膚の特性だが、鱗つき皮膚の折り畳める性質は鱗の間に明るい皮膚を隠しておくことができ、いざという時には捕食者を驚かせる目的でそれを披露したりもする。

鱗は「まつげ」のような縁や、眼球のための保護被覆といった[2][3]他の機能を果たすべく長い時を経て変容してきた。最も特徴的な変容は北米にいるガラガラヘビの尾の「ラトル」である。

ヘビは定期的に鱗つきの皮膚を脱皮して新しいものを獲得する。これが古くて摩耗した皮膚の交換と寄生虫の排除を可能にし、ヘビを成長させていくと考えられる。鱗の配列はヘビの種を識別するのに使われる。

ヘビは文化や宗教の一部となっている。鮮明な鱗の模様は初期芸術に影響を与えたと考えられている。財布、衣装、その他小物の製造に蛇革を使うのはヘビの大量殺害につながり、人工的な蛇革使用の提唱が起こっている。ヘビの鱗は、小説、芸術、映画のモチーフとしても見られる。

鱗の機能

ヘビの移動におけるエネルギー損失の主な原因は摩擦であり、ヘビの鱗は主に移動する際の摩擦低減の役目を果たしている。

ニジボアは虹色変色を引き起こす鱗の色彩が名称の由来である。

腹側にある(大型で長方形の)鱗は特に摩擦が少なく、樹上性の一部種では側稜を使って枝をつかむことが可能である。ヘビの皮と鱗は水分を動物体内に保持する手助けもしている[4]。ヘビは空気と地面の両方から振動を拾い、内部共振の複雑なシステム(おそらく鱗が含まれる)を使って両者を区別することができる[5]

進化

爬虫類は、水生様式を残しつつ陸生となった両生類という先祖から進化した。水分の損失を防ぐため、爬虫類の皮は両生類の皮膚の柔らかさと湿潤さを失うかわりに脂質の多層を有する分厚い角質を発達させ、それは不浸透性の防護壁として機能すると共に紫外線からの保護も果たした[6]。歳月を経て、爬虫類の皮膚細胞は非常に角質化され、頑強に乾燥していった。あらゆる爬虫類の鱗の真皮と表皮面は、ヘビが全身を脱皮する際に見られるように、一続きのシート状になっている[7]

鱗の形態

キスジヒバァ (Amphiesma stolatum」の鱗にある筋状突起(キールとも)。

ヘビの鱗は、ヘビの下層にある皮膚ないし表皮の分化によって形成される[8]。鱗にはそれぞれ外表面と内表面がある。内表面からの皮膚にはヒンジ状の連結部が癒着しており、この鱗の下に現れる次の鱗の基部と重なる何もない空間を形成している[9]。ヘビは鱗が固定数で孵化する。ヘビは加齢しても鱗の数が増えることはなく、歳月経過で数が減ることもない。ただし、鱗はより大きなサイズへと成長していき、脱皮ごとに形状が変わる場合もある[10]

ヘビには口の周囲と胴体側面に小さな鱗があり、それでヘビは自分自身よりも遥かに大きな獲物を飲み込むことが可能なほど拡張できるようになっている。ヘビの鱗は、毛髪や指の爪と同じ材質の、ケラチンで作られている[10]。それらは触るとひんやりしていて乾燥している[11]

表面と形状

ヘビの鱗は形や大きさが様々である。ヘビの鱗はザラザラの場合もあるが、滑らかな表面だったり鱗の上に縦方向の筋状突起(リッジやキールと呼ばれる)があったりもする(左上の写真参照)。多くの場合、ヘビの鱗には肉眼または顕微鏡で視認可能な鱗孔、結節、その他の微細構造がある。ヘビの鱗は、ブッシュバイパー属Atheris ceratophoraのようにフリンジ状に変化したり、北米にいるガラガラヘビの尾のようにラトルに変化したりすることがある[9]

ボア属ニシキヘビ属といったある種の原始的なヘビ、そしてクサリヘビ属のようにある種の進化したヘビには、頭部に不規則配列された小さな鱗がある。他のもっと進化したヘビの頭部には、英語圏で「シールド」や「プレート」と呼ばれる特別の大きな対称形の鱗がある[9]

ホソメクラヘビやその他メクラヘビ種の円鱗は蛍光性で、低周波紫外線(ブラックライト)の下に置かれると鱗が輝く。

ヘビの鱗には様々な形状がある。メクラヘビ科だと鱗は円形になる事があり[12]ハナナガムチヘビの場合は長くて先端が尖った先細り形[13]シロクチアオハブ種の場合は幅広な葉形[13]、また例えばナンダのようなネズミヘビ(ナミヘビ科)では鱗が幅広で長い[13]。時にはキスジヒバァの例のように、大なり小なりの筋状突起(キール)が鱗に見られる場合もある[13]ユウダ属の一部の種では、鱗の先端に2つの歯状突起(bidentate)があったりもする[13]トゲウミヘビ等の一部のヘビは並列した棘状の鱗を持っている場合があり[9]、一方でミツウロコヘビことドラゴンスネークの場合のように大きくて重なり合わない突起(knob)が付いている鱗もある[9]

ヘビの鱗の分化に関する別の例は、ヘビの眼球を覆うブリル (brilleと呼ばれる透明な鱗である。このブリルはしばしば癒合まぶた(fused eyelid)として言及される[注釈 1]。脱皮の際には古い皮の一部として脱落する[3]

ラトル

変容した尾の鱗がニシダイヤ(又はセイブヒシモン)ガラガラヘビの音が鳴るラトルを形成する

ヘビの鱗の最も特徴的な変容は、ガラガラヘビ属ヒメガラガラヘビ属などのガラガラヘビにある「ラトル(rattle)」[注釈 2]である。ラトルは、脱皮殻がゆるく絡んだ連動房の連なりで構成されており、振った時に互いに振動してガラガラヘビの警戒信号を生じさせる。底部だけが尾の先端にがっちりと癒着している[14]

出生時、孵化したてのガラガラヘビには小さなボタン形状の「始原ラトル」だけがあり、それは尾の先端にがっちりと付着している[14]。最初の体節は、幼体が初めて脱皮した時に追加される[15]。脱皮のたびに新たな体節が追加され、ラトルが形成されていく。ラトルはヘビが加齢するにつれて成長するが、体節もちぎれやすいため、ラトルの長さはヘビの信頼できる年齢指標とはならない[16]

鱗は概ね透明な硬いベータケラチンで構成されている。鱗の色は皮膚内側層の色素に起因するもので、鱗の素材自体によるものではない。青と緑を除いて鱗は全ての色がこの仕組みによる色である。青は鱗の微細構造によって引き起こされる。そうした鱗の表面は光を回折して鱗自体で青の色相を生み出すが、皮膚内側に由来する黄色と組み合わさって、美しい緑色(玉虫色)ができる。

一部のヘビは鱗の色相をゆっくり変化させる能力を持っている。これは典型的には季節変化と共にヘビが明るくなったり暗くなったりする場合に見られるものである。時には、この変化が昼と夜の間で起こる場合もある[10]

脱皮

長さ1m超に及ぶヨーロッパヤマカガシの抜け殻(脱皮殻

鱗を含む外皮が剥落することを脱皮という。ヘビの場合、外皮層全体が1つの層になる[17]。ヘビの鱗は個別ではなく外皮の一部であるため別々に剥落することはないが、脱皮のたびに皮膚と完全につながった外層として、靴下が裏返されるように放棄される[10]

脱皮は多くの役目を果たしている。第一に古くて摩耗した皮を交換し、第二にダニ類などの寄生虫を除去しやすくしている。脱皮による皮の再生は、昆虫など一部の動物では成長を促すものと考えられているが、ヘビの場合ではこの見解が論議中となっている[10][18]

脱皮はヘビの生涯にわたって定期的に繰り返される。脱皮を前に、ヘビは食べるのをやめて隠れたり安全な場所に移動する。脱皮の直前に、皮膚はくすんで乾いた外観になり、眼球は曇ったり青色になる。古い外皮の内側面は液状化する。この液状化が古い外皮を新しい内皮から分離させる。数日後、眼球は澄みわたりヘビがその古い皮から「這い」出てくる。古い皮は口の付近で破れ、ヘビは粗い表面に対して擦り付けるようにしてうねり出てくる。多くの場合、脱け殻は古い靴下のように一連なりで、頭から尾まで全身が後方に剥落する。新たに、より大きく明るい皮膚層が下部に形成されていく[10][19]

老齢のヘビは年に1回ないし2回しか脱皮しないであろうが、若齢で成長途上のヘビは年に最大4回まで脱皮する場合がある[19]。捨てられた皮には鱗パターンの完全な印影があるので、この抜け殻がほぼ完全で無傷なら、通常はそれでヘビを識別することが可能である[10]

鱗の配列

頭部にある鱗の命名(頭頂部の写真)

鱗の配列は、分類学的な有用性のみならず、法医学的な理由やヘビ種の保全のためにも重要である[20]。頭部を除き、ヘビは屋根瓦のように重なり合う瓦状の鱗を有する[21]。ヘビには全身または体躯の一部に沿って鱗列があり、頭部や身体の他の場所に発生する他の特殊な鱗の多くは、単一ないし左右一対である。

ヘビの体躯にある体鱗(body scale,dorsal scale)は、その胴回りに沿って列を作る。隣り合う体鱗列は互いに斜め方向へと列をなす[22]。 大半のヘビは奇数の体鱗列であるが、例えばカサントウ属などの特定種は偶数の列を持っている[9]。一部の水生ヘビや海生ヘビの場合、鱗が粒状で列を数えることができない[21]

体鱗列の範囲はフミキリヘビの10から、 キノボリアトバ属、スベハダヘビ属 、ヒメヘビ属そしてワモンベニヘビで13。日本に生息するアカマタで17、アオダイショウでは23や25[22]。数が大きなものだとニシキヘビ属で65から75、オオアタマウミヘビ属で74から93、ヤスリヘビ属で130から150。ヘビの大部分を占める最も多いナミヘビ科は15、17、19の鱗列を持つ[9][23]。列の最大数は胴体中央にあり、頭と尾に向かうほど数が減る。

鱗の名称

鱗の命名(頭部を横から見たもの)

ヘビの頭部および体躯にある様々な鱗は、南アジアの一般的な草むらに生息するナミヘビ科(ヘビで最大規模の科)のキスジヒバァ (Amphiesma stolatumの英語名付き写真とともに以下の節で示す[注釈 3]

頭部の鱗

鱗の命名(頭部を下から見たもの)

頭部にある鱗の識別は、ヘビで識別しやすい鼻孔を参照して始めると最も分かりやすい。鼻板(nasals)と呼ばれる鼻孔を囲む2つの鱗がある。 ナミヘビ科では両鼻板の間に鼻孔があるが、クサリヘビ科では単一の鼻板中央に鼻孔がある[24]。鼻面の近くにある鼻板外側は前鼻板(prenasal)と呼ばれ、目の近くにある鼻板内側は後鼻板(postnasal)と呼ばれる。 頭の両側で鼻板をつなぐ鼻の頂部に沿って、鼻間板(internasals)と呼ばれる鱗がある。2つの前鼻板の間にある鼻の頂部には吻端板(rostral)と呼ばれる鱗がある[24]

眼窩(circumorbitalやocular)の鱗に関して、日本では定着した命名がされていない[注釈 1]。この鱗は眼球をカバーする透明な鱗で、英語圏ではスペクタクル(spectacle)、ブリル(brille)、アイキャップ(eyecap)などと呼ばれる[10][26]。鼻または前部に向かう眼窩周囲の鱗は眼前板(preocular)と呼ばれ、後部に向かうものは眼後板(postocular)、上側ないし背側に向かうものは眼上板(supraocular)と呼ばれる[27]。腹側ないし下側に向かう周囲板は、もしある場合は眼下板(subocular)と呼ばれる。眼前板と後鼻板の間には、頬板(loreal)[27]と呼ばれる単一ないし2つの鱗がある[24]コブラ科には頬板がない。

ヘビの唇沿いにある鱗は唇板(labials)と呼ばれる。上唇にあるものは上唇板(supralabialsやupper labials)、下唇にあるものは下唇板(infralabialsやlower labials)と呼ばれる[27]。頭頂部と目の間にあって、眼上板に隣接するのが額板(frontal)である[27]。前額板(prefrontal)とは鼻の先端に向かって前頭板と繋がり、鼻孔間板と接触している鱗である。それらの間に鱗がある場合もある[24]。 頭頂部の後部には頭頂板(parietal)と呼ばれる前頭板と繋がった鱗がある。 後頭部の側面で頭頂板と上唇板の間にあるものは側頭板(temporal)と呼ばれる鱗である[24]

頭部の下側を見ると、ヘビにはオトガイ板(mental)[注釈 4]と呼ばれる前方端の鱗がある[27]。この鱗と繋がって下唇に沿ったものが下唇板である。顎に沿って下唇板と繋がった一対の鱗は前咽頭板(anterior chin shields)[注釈 5]と呼ばれ、顎に沿ってさらに後方には後咽頭板(posterior chin shields)がある[27]

中央部または喉部の鱗で、ヘビの胴体の第一腹板と繋がりかつ咽頭板と隣接するものは喉板(gular)と呼ばれる。オトガイ溝(mental groove)は頭部の下面にある縦方向の溝で、大きな左右一対の咽頭板の狭間から小さな喉板の狭間まで続いている。

黄色と黒の帯模様があるマルオアマガサの胴体の一部。胴体は断面が三角形で、脊椎の畝の頂点には特徴的な鱗がある。

胴部の鱗

ヘビの胴部にある鱗は、背骨側が体鱗で肋骨側が腹板と呼ばれる。たまに、ヘビの背の頂部に沿って特別な列をなす大きな鱗があり、これは脊椎板(vertebral)と呼ばれる頂上の列である(右の写真参照)。

ヘビの腹側で肥大した鱗は腹板(ventralやgastrosteges)と呼ばれる。腹板の数は種を識別しうるものである[24]。「進化後の」ヘビ(ナミヘビ上科)では、幅広の腹板と背側の体鱗列が脊椎に対応しており、解剖せずとも科学者は脊椎を数えることができる。

尾部の鱗

鱗の命名(胴体を下から見たもの)

ヘビの腹板の終点で、尾部付近の下側には総排出腔(排泄口と生殖口を兼ねる器官)の開口部を保護する肛板(anal)がある。この肛板は単一だったり2つに分かれている場合もある。肛板の後ろにある体躯部分が尾部とみなされる[14]

種によって、ヘビは尾部下側に1列ないし2列の肥大した鱗を持っており、これらは尾下板(subcaudalsやurosteges)と呼ばれる[28][24]。これらの尾下板は滑らかだったり、パフアダーのように線状突起(キール)がある場合もある。尾の終端は先端に向かって単純に先細りになっている(大部分のヘビの場合)か、脊椎を形成する(デスアダー属など)か、終端が骨棘になっている(ブッシュマスター属など)または終端がラトル(ガラガラヘビ属など)の場合もある。また海生のヘビの多くで舵の役割を果たすものが確認されている。

鱗の名称一覧

マルコム・A・スミス(1943)によるムチヘビ属の頭部図を借りて説明したもの。
ag-前咽頭板
f -額板
in -鼻間板
l -頬板
la -上唇板
la'-下唇板
m -頤板
n -鼻板
p -頭頂板
pf -前額板
pg -後咽頭板
pro -眼前板
pso -眼前下板
pto -眼後板
r -吻端板
so -眼上板
t -側頭板
v -第一腹板

分類学的重要性

鱗は、科 (分類学)を識別する上では重要な役割を果たさないが、属 (分類学)および種 (分類学)のレベルでは重要となる。鱗のパターンは、鱗の表面ないし手触り、模様と色彩、肛板の分割、その他形態学的な特徴とを組み合わせることで、ヘビを種レベルまで分類するための主な手段である[29]

ヘビの多様性がさほど多くない北米の特定地域では、毒ヘビと毒を持たないヘビを一般人が区別するための、単純な鱗の識別に基づく簡単な秘訣が考案されている[30][31]。ミャンマーなど生物多様性の大きな場所では、慎重な調査もせずに毒ヘビと毒を持たないヘビを簡単に識別することはできないと複数出版物が警告している[32]

鱗のパターンは実地調査における個体識別にも使用される場合がある。個々のヘビに印をつけるべく、尾下板など特定の鱗を切り取ってしまうクリッピングは、印付けと再捕獲技法によって生息数を推定するための一般的な手法である[33]

毒ヘビと毒を持たないヘビの識別

コブラ科のマルオアマガサには、鼻板と眼前板の間にあるべき頬板がない

鱗の特徴を用いるだけで、毒ヘビと毒を持たないヘビを識別する単純な方法はない。ヘビが有毒か否かを調べるには、専門家の助けを借りてヘビの種を特定するのが正確だが[34]:190、専門家がいない場合は、ヘビを子細に調べて特定の地理地域にいるヘビについての信頼できる参考文献と照らし合わせて種を特定する。鱗のパターンは種を特定するのに有用であり、ヘビの種が有毒か否かが知られていれば参考文献から確認できる。

鱗を用いた種の識別には、ヘビやその分類や鱗名称に関する相当な知識のほか、科学文献への見聞にも精通していることが求められる。未捕獲な験体の場合、実地でヘビが有毒か否かを鱗図表を使って識別することはできない。ヘビを捕まえて鱗図表を使って有毒か否かを確認することは推奨できない[34]:190。大半の書籍やウェブサイトでは、実地でヘビが有毒か否かを識別するのに有用な鱗図表ではなくて、その地に生息する爬虫類両生類の特徴を羅列している[29][35]:52

一部の地域では、特定の鱗の有無によって毒ヘビと毒を持たないヘビを素早く識別する方法もあったりするが、注意と例外の知識を持って使用する。例えばミャンマーでは、頬板の有無が比較的無害なナミヘビ科と致命的な毒を持つコブラ科を識別するのに使用されている[32]。この地域限定ルールでは、鼻板と眼前板の間に頬板がないものはヘビが致命的な毒を持つコブラ科だということを表している[32]。この経験則は頭に小さな鱗が多数あるクサリヘビ科の毒ヘビ(日本に生息するマムシハブなど)には適用できないので、その点を頭に入れずに使ってはならない。ナミヘビ科で有毒が知られているヤマカガシなどの種を見抜くのにも、慎重なチェックが求められる[32]

南アジアでは、鱗図表を使用して医療従事者が識別できるよう、人間に噛みついたヘビを、それが死んでいる場合でも病院に運ぶことが推奨されており、それによってどの抗毒血清を投与するべきか否かを情報に基づいて判断することが可能になる。ただし、ヘビは多くの人を噛む可能性があるため、それを捕まえたり毒ヘビを殺そうとすることは推奨されていない[36]

文化的意義

蛇革のブーツ

ヘビは人類の文化と宗教におけるモチーフであり、世界じゅうで畏怖と魅惑の対象となっている。ガボンアダーなどのヘビの鱗に見られる鮮明な模様は、嫌悪感を催したりもするし人の心を魅了したりもする。先史以来、そうした模様は人間に畏敬の念を呼び起こしており、それらは各時代での芸術一般において見ることができる。恐怖画像と心理的興奮の研究では、ヘビの鱗がヘビ画像の肝心な要素であることが示されている。ヘビの鱗はまた、ヘビの鱗パターンとよく似ている市松モザイク模様の形でイスラム美術に影響を及ぼしているとも考えられている[37]

蛇革は、実に周期的なその網目模様ないし格子模様で人々の審美眼に訴えかけ、おしゃれなアクセサリーを含め多くの革製品の製造に用いられている[37]。しかし、蛇革の使用はヘビの個体数を危機的状況にしており[38]、ヘビの特定種と個体群の取引についてはワシントン条約の形で国際的な規制がかかる結果となった[39]。多くの国の動物愛好家は代わりに人工的な蛇革の使用を現在促進しており、これはエンボス加工された皮革、模様入りの布地、プラスチック、その他の素材から容易に製造できる[37]

ヘビの鱗はコンピューターゲーム内で定期的にモチーフとして出現している[40][41][42][43]。1982年の映画『ブレードランナー』では、ヘビの鱗が謎解きの手がかりとして描かれた[44]。ヘビの鱗はまた、ハリー・ポッターシリーズ(ポリジュース薬を調合するための材料としてブームスラング[注釈 6]乾燥した皮が使用される)などの人気小説やティーン向け小説にも登場する[45]

脚注

注釈

  1. ^ a b 日本では名称を使わずに「眼球をカバーする透明な鱗がある」と紹介されることが多い[2]。なお、長崎国際大学の岩堀修明(解剖学教授)によると、発生初期は上下のまぶた(の原基)だが、やがて両者が「癒合したまま大きくなり、発生が進むに従って次第に透明になってくる。最終的に一枚の透明な眼瞼になったもの」[25]と解説されている。
  2. ^ 和名の「ガラガラヘビ」は赤ちゃんをあやすがらがら (玩具)が由来だが、英名の「ラトルスネーク(rattlesnake)」は振ると音が出る打楽器ラトルが由来。この鱗部位については英名に基づき「ラトル」と記す。
  3. ^ 日本では、爬虫類の鱗を「身体部位+板(ばん)」で表記する通例があり、ヘビの鱗もこれに倣った表記となる。なお、写真と照合できるよう英語名も併記した。
  4. ^ この位置にヘビの顎を制御するオトガイ神経が通っていることから、こう呼ばれる。
  5. ^ 英語名と訳語がやや不釣り合いなのは、この部位が英語圏では鱗よりもさらに固い盾板(じゅんばん、英:shield)に分類されている(submaxillaryという鱗だとする一部テキストもあり)ため[24]
  6. ^ 日本語版のハリー・ポッター作品では「毒ツルヘビの」と訳されている。詳細はハリー・ポッターシリーズの魔法薬一覧を参照。

出典

  1. ^ Boulenger, George A. 1890 The Fauna of British India. p. 1
  2. ^ a b 意外と知らない知識-ヘビにまぶたはない」マイナビウーマン、2014年4月5日。
  3. ^ a b The Snakes of Indiana Archived 2012-04-19 at the Wayback Machine. at The Centre for Reptile and Amphibian Conservation and Management, Indiana. Retrieved 14 August 2006.
  4. ^ Barnes, Thomas G. Snakes: Information for Kentucky Homeowners. University of Kentucky.
  5. ^ Hartline, PH (1971). “Physiological basis for detection of sound and vibration in snakes”. The Journal of Experimental Biology 54 (2): 349-71. PMID 5553415. 
  6. ^ Cheng Chang; Ping Wu; Ruth E. Baker; Philip K. Maini; Lorenzo Alibardi; Cheng-Ming Chuong (21 May 2010). “Reptile scale paradigm: Evo-Devo, pattern formation and regeneration”. International Journal of Developmental Biology 53 (5-6): 813-826. doi:10.1387/ijdb.072556cc. PMC 2874329. PMID 19557687. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2874329/. 
  7. ^ integument”. Encyclopædia Britannica Online (2014年). 2014年9月23日閲覧。
  8. ^ Alibardi, Lorenzo (2005). “Differentiation of snake epidermis, with emphasis on the shedding layer”. Journal of Morphology 264 (2): 178-90. doi:10.1002/jmor.10326. PMID 15761820. 
  9. ^ a b c d e f g Greene, Harry W. (2004) Snakes - The Evolution of Mystery in Nature. University of California Press, pp. 22-23 ISBN 0520224876.
  10. ^ a b c d e f g h Are snakes slimy? at Singapore Zoological Garden's Docent. Retrieved 14 August 2006.
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  12. ^ Boulenger, George A. The Fauna of British India... page 234
  13. ^ a b c d e Smith, Vol III, p. 6
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  20. ^ Baker, Barry W (2006). “Forensic implications of dorsal row counts on Puff-faced Water-snakes (Colubridae: Homalopsinae: Homalopsis buccata)”. Herpetological Review 37 (2): 171-173. http://www.lab.fws.gov/pdfs/Baker.2006.pdf. 
  21. ^ a b Smith, Vol III, p. 5
  22. ^ a b 加藤英明鱗の数でヘビの種類を見分けよう!体鱗列数」、加藤英明の「静岡ぐるっと生き物探検!」、2020年1月25日閲覧。
  23. ^ Smith, Vol III, p. 7
  24. ^ a b c d e f g h Identifying snakes by scalation and other details. Wildsideholidays
  25. ^ 岩堀修明、ドクター岩堀の「私設動物資料室」、爬虫類の眼瞼(まぶた)、2015年9月5日。
  26. ^ Evolution of snakes. Arachnophiliac.co.uk (2007-02-12). Retrieved on 2013-01-21.
  27. ^ a b c d e f 柴田保彦ほか「男女群島から発見されたシロマダラ」大阪市立自然史博物館、42巻、1987年3月、27-28頁。
  28. ^ 星野 一三雄「#6.ヘビの尻尾」、All About、2006年12月03日
  29. ^ a b How To Identify Snakes. kentuckysnakes.org.
  30. ^ North Carolina State Wildlife Damage Notes - Snakes Archived 2015-01-15 at the Wayback Machine.. Ces.ncsu.edu. Retrieved on 2013-01-21.
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  33. ^ Resources Inventory Branch, Ministry of Environment, Lands and Parks Resources Inventory Branch for the Terrestrial Ecosystems Task Force Resources Inventory Committee . (1998). Inventory Methods for Snakes Standards for Components of British Columbia's Biodiversity No. 38.
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  37. ^ a b c Voland, Eckart and Grammer, Karl (2003) Evolutionary Aesthetics, Springer, pp. 108-116 ISBN 3-540-43670-7.
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参考資料

  • Smith, Malcolm A. (1943) The Fauna of British India, Ceylon and Burma including the whole of the Indo-Chinese Sub-region, Reptilia and Amphibia. Vol I - Loricata and Testudines, Vol II-Sauria, Vol III-Serpentes. Taylor and Francis, London.鱗名称の説明図にて使用。

関連項目

外部リンク