クサリヘビ科
| クサリヘビ科 | ||||||||||||||||||||||||
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ワーグナーヤマクサリヘビ Montivipera wagneri | ||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Viperidae Oppel, 1811 | ||||||||||||||||||||||||
| シノニム[2] | ||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||
| クサリヘビ科[3] | ||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||
| Viper |
分布
[編集]アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、インドネシア、日本
日本に分布する種
[編集]形態
[編集]最大種は最大全長365cmのナンベイブッシュマスターで、最小種は20cmほどのドワーフアダー。またヒガシダイヤガラガラが最も重い毒蛇の記録を持っている。体型が太く、模様が網目模様の種が多いため、一見鎖のように見える。クサリヘビはこの斑紋に由来する。
本科の特徴としてまず挙げられるのが、三角形の大きな頭である。顎の筋肉が発達しえらが大きく張っており、発達した筋肉を用いて毒液を獲物に大量に注入することができる。次に挙げられる特徴が、毒牙の長さである。通常200cmぐらいの大型種では2cm前後あり、中にはガボンアダーのように最大で5cm以上もある種もある。そのため牙が直立した状態では口を閉じることができないため、牙の根元から口の内部に折りたためるようになっている。口を大きく開くと、上顎骨が回転して牙が直立し、毒を獲物に撃ち込めるようになる。口を閉じると、毒牙は自動的に口内へ折りたたまれる。毒牙の中には管があり、毒液はこの管を通るため毒牙を相手に深く刺し込まなくても相手に毒液を確実に注入できる。
毒
[編集]本科の構成種は、殆どの種が出血毒という毒を持っている。これは強力な消化酵素で細胞組織のたんぱく質が分解され、獲物を消化するのに役立つ。噛まれた際の症状としては患部に激痛と腫れが起こり、痛みが徐々に全身に広がっていく。そして皮下や内臓、古傷からの出血、腎機能障害、吐き気、血便、血尿等が起こる。二次的な被害として血管がダメージを受けることにより、急激な低血圧等も起こる。治療には血清が必要であるため、噛まれたら一刻も早く救急搬送してもらう必要がある。性質上、神経を麻痺させる神経毒に比べると死亡率は高くないものの、後遺症は出血毒のほうが重篤化することもある。組織が壊死することにより、手足の切断に至るケースも少なくない。本科でも特に強毒を持つ種は、出血毒だけでなく神経毒も持つ。
出血毒は神経毒よりも獲物を動けなくするのに時間がかかるため、クサリヘビ科のヘビは毒液注入後に獲物を追跡する必要がある。クサリヘビは毒液に含まれる特定のタンパク質を介してこれを行うことができる。
生態
[編集]生息する環境は様々で、主に熱帯から亜熱帯に生息するが、温帯や亜寒帯に生息する種もいる。ヨーロッパクサリヘビのように、北緯60度にも分布する種もいる。また砂漠に適応した種もいる。
繁殖形態は卵生、卵胎生の種が共にいる。
マムシ亜科は眼と鼻の間に1対の赤外線感知器官(ピット器官)を持つ。このピット器官により、主に恒温動物(ネズミ、リス等の小型哺乳類や小型鳥類)を捕食する種が多いが、ヌママムシのようにカエルやトカゲ、魚類等の変温動物を主食とする種も存在する。
分類
[編集]出典
[編集]- ↑ Wüster, Wolfgang; Peppin, Lindsay; Pook, Catharine E.; Walker, Daniel E. (2008-11-01). “A nesting of vipers: Phylogeny and historical biogeography of the Viperidae (Squamata: Serpentes)”. Molecular Phylogenetics and Evolution 49 (2): 445–459. Bibcode: 2008MolPE..49..445W. doi:10.1016/j.ympev.2008.08.019. ISSN 1055-7903. PMID 18804544.
- ↑ McDiarmid RW, Campbell JA, Touré T. 1999. Snake Species of the World: A Taxonomic and Geographic Reference, vol. 1. Herpetologists' League. ISBN 1-893777-00-6 (series). ISBN 1-893777-01-4 (volume).
- 1 2 日本爬虫両棲類学会 (2025) 日本産爬虫両生類標準和名リスト(2025年4月28日版). 2025年9月16日閲覧。
- ↑ Viperidae. Uetz, P., Freed, P, Aguilar, R., Reyes, F., Kudera, J. & Hošek, J. (eds.) (2025) The Reptile Database, http://www.reptile-database.org, accessed 16 September 2025.
- ↑ 中井穂瑞領『ヘビ大図鑑 ナミヘビ上科、他編 分類ほか改良品種と生態・飼育・繁殖を解説』誠文堂新光社、2021年、377-381頁。ISBN 978-4-416-52162-5。
参考文献
[編集]- 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、146頁。
- クリス・マティソン 『ヘビ大図鑑』、緑書房、2000年、183-187頁。
- 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、132-139頁。
- 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、134-138頁。